智さんって・・・好きな人がいたんだ。
え? 潤はそんなアッサリといいのかよ・・・
よく分かんないな、でも、智さんの笑顔が増えてるのは確かだった。
「しょおさんのはこれね!」
「今日はワイン?」
「うん、シェリーだよ!」
シェリーか。 強そうな酒・・・飲んだことは無いが強烈な感じがする。
「ウマッ・・・」
案外飲めるじゃん俺。
今までのもそうなんだけど・・・ここに来るのは潤に会いたい理由ももちろんなんだけど、一つ一つの酒の味が違い、どれもクセになるような味なんだな。
ーーー
SideJ
ワインの中でも酒精強化ワインの一種と呼ばれているんだよね。
そのぐらい強いのじゃ不味かったかな?
でも、智が幸せになって彼女さんも幸せになったからこれがいいって思った。
もう、迷う必要が無い、僕は貴方が好き。
「じゅーん」
「酔ってるの?」
「酔ってねぇよ」
いや、怒ってる感じだし酔ってるよね?
「うん、で、何?」
「オカワリ〜」
「ふふっ、珍しい、いいよ!」
ワイングラスに注ぎしょおさんが飲む姿を見る。 飲む姿だけでカッコイイってなんなの?
こんな人初めて・・・酔ってるのかふわ〜んとした感じがあるくせに目つきは男前。
「ふふっ、なんかすげーいい気分」
「ん? そう? 良かった」
「じゅんは、今日家くる?」
「うん、ダメ?」
そう聞けば嬉しそうに
「来いよ、俺、独身だよ?」
「そうだね」
もう一杯オカワリしてしょおさんはフラついてたからタクシーでしょおさんのお家に向かった。
「しょおさん、起きて?」
タクシーの中で爆睡してるしょおさん。
「ん~」
起きないな・・・今日は疲れてたのかな?
タクシードライバーさんにお金を払ってしょおさんを支えながらお家に向かった。
「しょおさん、鍵は?」
「ポケット」
渡されて僕は鍵を開けた。
しょおさんを支えながらベットにそっとしょおさんを寝かせる。
「じゅーん!」
「どうしたの?」
「好きだよ」
え? 急にストレートに言われちゃった。
僕が先に言おうとしてたんだけど・・・
「僕も好きだよ?」
そう言うと
「ほんと?」
怪しそうにしながらも嬉しそうに見える。
「うん、大好きだよ」
ギューッと抱きしめた。
貴方のことずっと好きなんだからね?
「嬉しい」
ほんとに嬉しそうだね?
酔ってるしょおさんは可愛い。
だから、押し倒したくなる・・・抱きたくもなるけど貴方の目付きが雄過ぎて困ったことに僕は押し倒すことが出来ない。
元々愛される側がいいからさ、押し倒すことはないの、けど、こんな可愛いの見ちゃったらリードしたくなっちゃう。
てか、酔ってるからってお預けはないよね?
「じゅーん、さっきから誘ってるの?」
「え?」
「俺が飲んでる時から誘ってんの?」
あれ? だんだん酔いが覚めてきたのかな?
「誘ってるつもりは無いよ?」
「無自覚なのか? そりゃ怖いわ、俺、我慢できるとでも思ってんの?」
それって・・・
「できないの?」
「出来るはずないだろ? 俺はじゅんが好きだからな、もう俺の理性を崩したのは潤だからな? 抱き潰すよ?」
「抱き潰しちゃうの?」
「我慢できねぇって言ってんの、俺のしっかりと受け取れよ?」
そう言ってしょおさんは起き上がって僕を押し倒した。
「今夜は貴方に全てを捧げます」
今日のお酒の隠し言葉はこれだよ?
覚悟ならいくらでもある、僕を沢山もらって?
