僕たちには縁がなかったから。
でも、産めなくはないとは聞いたことはあるけど産みたいとは思ってない。
「しょおくん・・・」
「ん?」
「子供欲しい?」
そう聞けば僕にキスしてきて
「今は要らないって言ったら欲しいって言うのと同じなのか? 潤の子供ならいつかは欲しくなるかもしれないけど、今は潤が傍にいればそれでいい」
いつかは欲しくなるのかな?
でも、今は要らないって言うことは無理して作ることもないってことだよね?
「ありがと」
「ふふっ、それにまだまだ始まったばっかりで潤のこともっと愛してからにしたい」
何か引っかかってたと思ったらそれだった。
始まったばっかりで僕も沢山しょおくんに愛して欲しかった。 だから、子供がほしいと言われても困ってしまう。
「ふふっ、僕もだよ? もっと愛されたい」
「子供を1日預るぐらいならいいけど、まだずっと過ごしたいって感じはないからな」
「そうだよね!」
あれ? 僕の光が縮んで来てるのは何でだろう。
愛されてるのに・・・、1年分ぐらいの長さしか見えない。
「どうした?」
「僕に見える光が縮んでるの」
「潤の未来が消えてるってこと?」
「そうかもしれない」
僕の未来はないの?
後、1年ぐらいしかないの?
すると突然目の前に現れたまぁまぁ紳士的な格好してる人? と言うより浮いてる人。
「んふふ、さて、その未来は後もう少しなのは既に弱ってたからだよ」
だ、誰?
「智くん?」
しょおくんのお友達?
「人間だとな? 今は死神としているのさ」
「なんで、ここに?」
しょおくんが聞くと
「大きな病気でもない、痛みがないのにすぐに亡くなるのは俺としても困るんだよな」
どういうこと?
「潤だっけ? 普段は俺は話さないからな?こうして告げるのはサービスだ、だからその分生きて欲しい」
「どうしたらいいの?」
そう聞けば
「それはただ一つ、生まれ変わるのみ」
「え?」
「どうしてなんだ?」
「潤の心は既に弱っている、元々不安的な潤にに少しでも光が見えたのは翔くんだろうな、けど、その光は最初は長く見えても段々短くなってるのは潤の心の限界が来ている」
「心臓がダメってこと?」
そう聞けば
「心臓なら移植で済むが心臓だけじゃない、潤の神経がダメになってるからな、まぁ、そのうち歩けなくなるな」
神経?
「それしか方法がないの?」
「悪いが俺は医者ではないし、もちろん、医者でも治るはずは無いからな」
「生まれ変わると言っても僕は赤ちゃんの姿からってことだよね?」
「成長を早めることは出来るが生まれ変わるなら赤ちゃんの姿から、そして、他の人よりも早く大人には出来るさ」
死神さんだっけ? 僕は信じてもいいの?
「その間は俺はどうしたらいいの?」
「潤を離すなってことかな、潤の全ては翔くんにかかってるよ」
「智くん・・・」
僕は・・・まだ生きていたい・・・なら、生まれ変わるしかないのだろうか。
嫌ってわけじゃないけど・・・自分が怖い。
いつ、どうなるか分からないから怖いだけ。
「疲れのピークがたまった時になるだろう、俺は忙しいから戻るけど、約束は果たすよ」
約束? でも、生きていたいから約束だよね?
「あと何年?」
そう聞けば
「そうだな俺の直感は20歳だな」
2年ぐらいか・・・
ふふっ、1年じゃないならまだできることいっぱいあるね?
「智くんはなんで人間でいたの?」
しょおくんが聞くと彼は微笑んで
「飽きちゃったから、なりたくてなってるわけじゃないが、やるしかないからたまに人間になってリラックスしてるんだ、翔くんは俺のストレスを無くしてくれたからな、長くなってしまった」
へぇー、そんなことあるんだ。
「サボって平気なの?」
「だから、今こなしてるのさ」
だから、忙しいんだね?
「約束してね?」
それがきっと僕のきっと未来に繋がる大切な約束だから。
「んふふ、もちろんさ、特例で潤を生き返らせてやるよ」
「特例?」
「普段は天国へと導くのが不本意な死だった時にすることだが、潤は特別だ、生き返らせるのは潤が初めてだ」
少しだけ嬉しかった。
不安もあるけど、しょおくんのお友達には変わりないもんね?
僕、まだ沢山見てみたい。
しょおくんと始まったばかりの生活。
きっと、ずっと楽しいんだろうって思ってるから。
「伝えたからな? 俺は帰る、アイツに怒られるからな」
アイツとは誰だろう。
まぁ、いっか。 何も知らなかったことより知った方が良かったから。
「しょおくん」
「ん?」
「沢山幸せにしてね?」
そう言うとギューッとしてきて
「もちろん、幸せにするよ」
大丈夫、僕はまだ幸せになれる。
最後まで愛してくれるもんね。
「大好きだよ、最後だなんて思わないで?智くんのこと信じて?」
確かに生まれ変わるから最後ではないのか。