10年以上前から、右の手首に

近いところに粉瘤と思われる

小さな出来物があり、時おり

気になっていました。

たまにバッグの持ち手が

当たると痛いことがあるので、

よく行く皮膚科に別件でかかった

際に相談してみたところ

「そんなに気になるんだったら、

すぐそこにあるキズ専門の病院で

切ってもらえばー?」と。


数ヶ月前にその病院の予約を

取り、診てもらったところ

「私は今月で辞めるので、

院長がいる日に来てください」

と言われました。

その時点で印象は悪かった

のですが、予約を取り直して

院長に診てもらいました。


すると慣れた様子で、

「血液検査をしてから切って

後日抜糸をします。料金は1万円

以上かかります。では、ここに

サインをして下さい」と

早口で言われ....

咄嗟に「では、涼しくなって

から出直します」と言いました。


院長は拍子抜けしたようで

「なんで?」と言い、私が

「汗をかく時期は傷の治りが

悪くなりますし、半袖の間は

傷にバッグが当たりやすい

ですから」と答え、その後

「え? 冬ならいいの?」

「はい、汗もかきませんし、

長袖になりますから」

「あっそう...」という会話に

なり、逃げるように診察室を

後にしました。


これが昨日のこと。

何となく院長の人柄に不信感を

抱き、あの病院には二度と

行くもんか、と思い、今日は

家から少し離れた場所にある

病院の予約を取りました。


今日の医師は私の話を聞き、

「切るにしても夏はやめた

方が良いですよ」と。私は

思わず「で、ですよね」と

言い、昨日とは別の意味で

医師に不思議がられました。


彼は汗や日焼けがその後の

傷痕に悪影響を与えること、

料金については電卓を使って、

保険適用で手術がいくら、

生検にいくら、そこにさらに

薬代が...と、1円単位で

教えてくれました。


その様子を見て、通いにくい

ところではあるけれど、

涼しくなったらここにまた

来ようと思いました。


もしかしたら、どちらで

切ってもらっても、傷痕は

同じような見た目になるのかも

しれません。

しかし、やはり信頼できそうな

医師にメスを持って欲しいです。

たった数ミリの出来物のために

時間も労力もかけましたが、

その甲斐あって、良い病院が

見つかりました。