父が東京で使っていたものの中の
所謂「ブランド品」は親族と
父の友人に貰ってもらいました。
 
姉夫婦には違うブランドながら
お揃いでカシミアのマフラー、
名前(苗字)が刺繍された
スーツは同じ名前である従兄、
ベルトは沖縄の友人、お散歩用の
バッグは避寒生活時代の友人、
そしてブリーフケースは
福岡の会社の後継者に、
という具合に。
衣類はクリーニングに出してから
送りましたが、従兄の旦那さんは
フェラガモということもあってか
革靴を貰ってくれて嬉しかったです。
 
最も高価な腕時計については
父が元気な内に誰に使って
欲しいかを尋ねておいたので
夫に渡りましたが、それ以外は
全て私が決めました。
そして、私はというとこれまた
父が元気な内に金のネックレスを
貰っていたのですが、
実家にあるものの中で欲しいものが
あったのです。
 
実家は姉が相続することもあり、
私が口を出すべきことでは
無かったのですが、姉夫婦は
要らないと言いましたし、
思い出のあるものだったので
送ってもらいました。
 
それがこのコート↓
 
しかし、姉から送られてきた
写真↑でも分かるほど、襟の部分が
擦り切れていて、ウールのライナー
には沢山の虫食いの跡が...
 
襟の拡大写真↓
 
それでも、何とかして
着たいと思い、クリーニングに
出してから、銀座のお店で
リフォームしてもらうことにしました。
 
サイズ変更の見積では5万円ほどと
言われていましたが、襟の部分を
裏返して、傷んだ部分にはライナーの
布を当ててもらうことに。
そして、折角ならば本当に
満足できる特別なものにしたい
という強い思いから、
サイズを詰めた時に出る布と
ライナーでリバーシブルのベルトを
作ってもらい、ベルト通しを付け、
さらに袖の裏地にもライナーを
使ってもらいました。
 
その後、仮縫いのチェックを経て
ようやく今日、受け取ってきました。
それがこちら↓
 

 

肩幅と身幅、そして袖は小さく

してもらいましたが、裾は

擦り切れた部分を切って

仕上げるだけにしてもらったので、

女性用としてはかなり長めの

丈がとても良い感じですし、

ライナーの柄が良いアクセントに

なりました。

 

色々と無理を言ったこともあり

リフォーム代は見積の倍に

跳ね上がりました。

でも、お店のフィッターの方も

「〇〇様のアイディアが

素晴らしかったので、良いものに

なりましたね」と言って下さいましたし、

妥協しなくて良かったです。

 

だいぶ手を加えましたから

バーバリーのブティックの方が

見たら怪しまれてしまうかも

しれません。

でも、自分だけの特別な一着に

なりましたし、父もきっと

喜んでくれていることでしょう。