先日、あるご婦人が中級クラスで体験授業を受けられました。

授業の中盤で和訳と英文のリピートの番が回り、彼女が答えた後に私は
「〇〇さんは中級ではないですね」と言いました。
すると彼女は「あ、すみません」と、とても申し訳なさそうにしていましたが、
そこで帰って頂くわけにもいかず、とりあえず最後まで授業を受けてもらいました。

授業後に感想を訊くと、「とても楽しかったので、このクラスに入りたいです」と
おっしゃいました。
でも、私はそれを快諾するわけにはいきませんでした。
なぜなら彼女の英語力は非常に高く、英検一級も取得済みだというのです。

ですから別の曜日の上級を薦めたのですが、都合がつかないとのこと。
ならば別の講師の上級クラスにしてはどうかと尋ねると、
「私はこのクラスの雰囲気がとても気に入ったんです」と...
挙句の果てには、「おとなしく良い子にしますから、入れて下さい」と懇願なさる始末
さらに私達の押し問答が続いたのち、最終的に私から二つの条件を出し、
検討するようお願いしました。

そして今日、「中級で入会なさいました」との報告を受けました。
彼女なら上級クラスでも牛の頭に座っていられるのに、なぜ鶏を選ぶのか...
今後彼女のことを観察しながらその秘密を探ってみたいと思います