水曜日は天皇杯2回戦でした。
対戦相手はV.ファーレン長崎。J2は18試合を消化していますが、11勝6分1敗と未だ1敗をキープしているチーム。
現在は2位で、自動昇格圏にいます。
総得点はリーグ3位。総失点はリーグ最少失点2位につけている「ほぼJ1」。
すっかり大きく差をつけられていますが、V.ファーレン長崎は、あたし的にはそこそこ思い入れのある対戦相手です。
Jリーグ参入を目指す讃岐に何度となく立ち塞がってきたのが長崎でした。今でいう地域チャンピオンズリーグ、JFL、そしてJに参入してからのJ2。
J2になってからも激しい闘いを繰り広げていて、Jでの対戦成績は1勝4分3敗。
それぞれ記念すべき勝利を今回の舞台、トラスタで収めています。
2016年は讃岐が初めて「勝って自力で自動残留を果たした試合」でした。
翌2017年は長崎。この試合を勝って初のJ1昇格を決めています。
その他にも讃岐のマスコット・さぬぴーが生まれた時の対戦相手だったりもします。
それなりに所縁のある対戦相手。
久々の再会…だったんですが、あたしは現地に行けず。未だダイジェスト動画も見てません。
そんななかでの「観てない観戦記」です(笑)。
えぇ、伝聞です(笑)。
マッチアップはこんな感じだったはず。
長崎も讃岐もメンバーは控え組を使う意識。
長崎は4-3-3、讃岐は3-4-2-1だったはずです。
長崎は要所に主力を置きながら比較的控えも出場機会の少ない選手主体か。
讃岐は主力をここに置く構え。
19時、あたしは出張からの移動中だった。
19時過ぎるとちょっとでも状況を知りたい(笑)。SAに入って休憩を装って状況を確認。
1分 讃岐 失点
3分 讃岐 失点
え?え?え?どういうこと???
チカラの差があることは認めますよ。でも、でもさぁ…これ、90分経ったら60点くらい入ってない?やってるのはサッカーではなくバスケなの???
恐怖が背中を駆け抜ける。
やはり最終ラインにカバーリングで気の利いたプレーのできるムネチがいないのが痛かったのか。
あるいは若き守護神・松原快晟に出場機会がなく、試合勘が鈍っているのか。
2失点とも個のチカラでやられたか。
左サイドを個のチカラで突破されてパスで振り回されての失点。
そしてフアンマのゴールも個人技だったようだ。
ある意味仕方のないところか。
しかしこの2点を失って以降は落ち着きを取り戻したよう。
讃岐は同じフォーメーションだった福島戦を参考に闘ったのではないだろうか。
川西翔太が降りてアンカーの山田陸をマークすると、完全にマンマークの状態が出来上がる。
福島戦の時の戦術ボードをここに置いておく。
こうすることでうるさくプレスをかけながらウイングバックとボランチを押し上げることができ、讃岐は徐々に反撃に出ることができたのではないか。
セットプレーでも惜しいシーンを創ったという。
その一番手がレフティ左合修土の直接FKだった。
また、川西翔太がCKから強烈なシュート、さらにはグラウンダーのクロスに冨永虹七が合わせたが決まらず。
長崎のGK富澤雅也の好セーブ連発で得点を許さない。
このまま前半を折り返すのか…
と思われた44分!
これも恐らく…だが、アンカー山田陸の両脇のスペースにVO前川大河がうまく入り込んで臼井貫太、森勇人と連携。
前川大河が抜け出すとクロスに左合修土がヘディングを合わせて1-2とする。
この日、讃岐の右ウイングバックは臼井貫太。
長崎サポが冷や汗を流すほどこのスペースを讃岐は制圧していたようだ。その主人公は臼井貫太だったという。
そして左合修土はプロ初ゴール!
後半に入っても讃岐優勢は続く。
CKから川西翔太がヘディングシュートを放ったが惜しくもポストを叩いた。
さぁ追いつこう!
そんな機運の高まった後半だったが…
58分、左サイドからパスを受けた山田陸がドリブルで持ち上がってシュートを決めてしまう。
長崎は1-3と突き放す。
内容がわからない分、気楽に思っていた。
60点獲られることもなさそうだし(笑)。
そう思っていると、讃岐は やってくれました!
長崎のビルドアップのミスを突きドリブルでDF陣をかわしてGKと1vs1の状況に持ち込んで1点返したという。
控え組主体とはいえ、J2で最少失点2位タイのチームのDF陣をドリブルでホイホイ抜き去って決めてしまうなんて…エグい。
讃岐はこの日、ピッチをワイドに使った展開も見せながらセットプレーを絡めて猛攻を仕掛けたそうですが、反撃も及ばず。
2-3で敗れました。
天皇杯は勝ち進んでこそ意味のある大会。
結果だけの世界。
川西翔太はこんな言葉を試合後に残していた。
(シュート数が増えています。これを結果に繋げるには何が必要?との問いに)
「質ですね。シュートを打って入らんかったら別に何も意味ないし。1試合で30本、40本、50本打って1点も入らなかったら別にそんな意味のないシュートだし。2本のシュートが2点になれば、別にそれが結果やし。だから、今日は長崎が3点取った。立ち上がりに2点取ったことが、それがJ2というか格上のチームかなと思います」
結果だけの世界・天皇杯は終わってしまった。
この試合で得た収穫はたくさんありそう。
"質"を高めて、ここから驀進していきましょう!
※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。
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