「刀の主人」 H宮崎戦(後編) | がめがま。

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仕方のないブログです。お許しを~。

後半の頭から両チームとも1選手、FWを変更してきた。

【讃岐HT】
11 松本孝平 → 18 青戸翔

【宮崎HT】
9 工藤壮人 → 19 薗田卓馬



「ボールの収まりが悪かったのと、コンディションが良い状態に見えなかったので」

と試合後に松本孝平交代の理由を明かしていた。
この日の暑さ、湿度が影響していたのだろうか。



宮崎は工藤壮人を下げて5得点を挙げている薗田卓馬を投入。
工藤は基本的に「パートタイマー」と化していて、45分目安で交代することが多い。フル出場はなし。コンディション不良を抱えながらシーズンを闘っているのかもしれない。



宮崎はリードしていることもあって体力温存にも配慮したか、ブロックを組んでカウンターを狙う。

体力温存しているようだったが、守備→攻撃の切り替え時は鋭くて、長駆ドリブルで斬り込むこともしばしば。宮崎の選手たちは要所要所でよく動き、走れていた。

布陣も通常採用していた4-3-3に戻してきた。

(今の讃岐ならメンバー的に落ちている現状でも充分テゲバジャーロ宮崎のサッカーを表現できる)

そういう判断か。

徳永裕大のスルーパスが
江口稜馬や新保海鈴のドリブルが
薗田卓馬の背後を取る動きが

讃岐を襲う!!

結局、今日もこの方のお世話になることに…






一方の讃岐は52分頃、ペナルティエリア近くで川﨑一輝が江口稜馬に倒されてフリーキックを獲得。





臼井貫太のキックを植田峻佑がパンチングで弾く。
中村駿太がセカンドボールを回収し、渡辺悠雅へ。

悠雅はペナルティエリアめがけてロングボールを放り込む。

移籍後初ゴールに燃える遠藤元一だったが、ここはヘッドで落とす。




そのボールが重松健太郎に渡るっ!
やや窮屈な体勢だが強烈なシュート!!












ニアサイドにシュートを放ったものの、またしても植田峻佑のテゲなセーブに封じられてしまう。





讃岐の攻撃は単発に終わってしまう。
なかなか流れを引き寄せることができない。

暑さ、多湿の状況を考慮しても、いただけないプレーが続いていた。



「トランジション(切り替え)の速いサッカー」

これが讃岐の目指すサッカーなはず。
ボールを奪ったら一気に選手たちのベクトルが前を向き、縦に速いサッカーを仕掛けたいはず。

ところが実際にはパススピードの遅いポゼッションサッカーに終始してしまっている。

パススピードだけでなく、判断も遅い。

走力を活かすサッカーになっていない。

ブロックの周りをうろついている時間が続く。
戦術がないからどうしたらいいか選手たちが戸惑っている。

それでもチャレンジして縦にパスを出していく。
チャレンジして回収されるのなら、まだ仕方ないと自分に言い聞かせることはできる。

それどころか、うろつくパスでトラップやパスミスが散見され、そこを宮崎に突かれてしまうシーンが頻発した。



バックスタンドの太鼓隊は今、攻撃の時とセットプレーで守備に回る時しか太鼓を叩かない。

それについてどうこう言うつもりはない。
太鼓隊にも事情はあるだろうし、方向性みたいなものもあるかもしれない。

ただ、ボール非保持の際には太鼓は鳴らないという事実がある。

ボールを保持しながら攻撃しているはずの讃岐だが、その攻撃が続かない。

ミスしたり、大きく後方に下げてしまったりするからだ。

ワンフレーズ叩き終わる前に「攻撃」でなくなるシーンが多い。

何か言いかけて止める…そんな太鼓が続いた。



選手たちの背中を押せない。
試合はつまらない。
こんな状況だからまったく盛り上がらない。



完全に無意識だが、あたしはいつの間にか手を叩くのを止めていた。



(何を見せられているんだろう…)



楽しいはずのサッカー観戦に"耐えていた"。
眉間にシワを寄せながら…



(こんぐらい???)




相手のミスかこちらの選手の閃きだけが頼みの綱。
だから攻撃が単発で終わってしまう。

そんな福引きみたいなサッカーなんて見せられても心は動かない。

そして今、とうとう手も動かなくなってしまった。



眼の前で輝きを失ってしまったその刀は、これを操る者によって鈍(なまくら)と化していた。

誰に言う訳でもなく、思わず呟いてしまった。



「もう…ダメかもしれない…」



<つづく
※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 
 
 
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