「血束(けっそく)H富山戦(中編②) | がめがま。

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富山に椎名伸志という選手がいる。

 

170㎝に満たない小柄な選手で、左足の精度が高く、あちこちに顔を出してパスを繋ぐ。

そんな印象の選手。

 

あと、記憶にあるのは2019シーズンの途中で大怪我から復帰してきた選手ということ。

 

聞くと、高校時代から4度も靭帯断裂を経験しているという。

富山在籍時でも2度靭帯断裂で長期欠場を強いられていたようだ。

 

怪我を乗り越え、ようやく富山のレギュラー級になってきたんだな…

 

その程度の印象しかなかった選手だが、讃岐はこの小兵に振り回されることになる。

 

 

 

まさに束の間、ほんのひと時の歓喜だった。

 

 

 

富山は右サイドアタックでビハインドを挽回しようと試みるが讃岐のディフェンスに遭う。

 

しかし、ここに姫野宥弥がフォローに入り、姫野から攻撃参加して中に絞っていた柳下大樹にパスが入る。

 

柳下は大野耀平に繋ぐと、チョンと後ろに流して椎名にパス。椎名は左サイドへと展開。

 

フリーでクロスを入れたのは安藤由翔だった。



 

いいクロス…!!




大外で待ち構える吉平翼にドンピシャ!

 

胸でコントロールすると角度のないところながら枠を捉えた強烈なシュート!

 

すかさず手を出した浅沼優瑠だったが、思わず前に弾いてしまい、こぼれ球に詰めていた椎名伸志が浅沼優瑠と竹内彬の間をすり抜けるようなシュートを決めた!!

 

軽い…軽い失点のように思えた。

 

人に寄せきれてないし、何よりクロスをフリーで上げられている。プロの選手がフリーでクロスを上げたら、それはもう…

 

 

 

仕切り直しとなると、讃岐は変わらず右サイドアタックで薩川淳貴を活かしつつ、2匹目のショートカウンター狙いで前線からのプレスを強めていく。

 

富山は音泉翔眞の推進力を頼りに右サイドアタックでゲームを創り、逆サイドへの展開が目立った。


 

 

讃岐のプレスに一旦最終ラインに戻した富山はCB今瀬淳也から左WBの安藤由翔へ長めのパスが入る。安藤は一旦後方の戸根一誓に返すと、戸根は縦パスを佐々木陽次に入れる。

 

ここで佐々木はスルー?

 

その奥にいた吉平翼がヒールで軽く置くようなパス。

これを走り込んできた佐々木が再び拾ってまた吉平翼に返す。

 

ここから吉平がクロス!またフリー!

 

ニアサイドの大野耀平が頭ですらすと、ボールは音泉に繋がるっ!

 

マ、マズイ!!

 

パワーショットが浅沼を襲う!


辛うじて手に当てたものの、勢いが強すぎて弾かれ、そのこぼれ球をまたしても椎名伸志…

 

僅か5分ほどで讃岐はリードがビハインドに変わってしまった。

 

うーん、厳しい…

 

 

 

何とか讃岐は前からプレスの強度を上げて反撃を試みるが、なかなかうまくいかない。

 

中盤の選手2名に問題があったように思う。

 

一人は後藤卓磨。そしてもう一人は西本雅崇。

 

卓磨は小柄ながら身体も強く、ドリブルもプレースキックも得意。ただ、ポジショニングとボールへの執着心が足らない感じがした。

 

ポジショニングが悪いので相手に複数の選択肢を突きつけられていない。つまり次の一手が読めてしまう位置取りが多かったように感じた。

 

「薩川淳貴ありき」が読めてしまう。

 

また、球際の攻防ではどことなく、気後れした感じで諦めるのが早いような攻防が続いた。

 

 

 

まー坊は足下は上手いし、展開力もある。


ただ、まー坊もポジショニングに課題があったように思う。


あまり経験のないアンカー起用だっただけに仕方ない部分はあったかもしれないが、守備に重きを置いていたように感じられた。

その結果、押し上げが遅れ、中盤が間延びした印象を持った。

 

試合後の中村駿太のコメントに、前からプレスをかけるので中盤も連動して欲しいと言った主旨の話があったが、それはこの2人を指しているように思う。

 

今はうまくいってないが、2人とも腕はあるので(サッカー選手の場合は"足がある"かな笑)、彼らが戦術理解を深めて意思統一が図れたら、また讃岐は一歩強くなれるだろう。


日にち薬と辛抱すべきか…

 

 

 

もどかしい時間が続いていたが、讃岐にビッグチャンス到来。

 


 

ボールサイドに人数をかけて守る富山は、なかなか縦に刺す隙を見せない。讃岐は最終ラインにボールを下げ、その機を窺う。

 

…と、ここで竹内彬が速く鋭く前方へパス!

 

 

右サイドに流れていた後藤卓磨が受けると富山は3人もの選手が殺到!

 

しかし、軽やかにこれを交わして前に出る!!

 

後藤がクロスを上げた!

 

 

中央で構えていた柳下大樹が触るがクリアしきれず、ボールはペナルティエリア内にいた川﨑一輝の足下へ…!

 

斜め45度、絶好の角度!

 

いったれぇーイッキぃーーーっ!!

 

 

しかし素早く寄せてきたのは…


椎名伸志だと!?

 

川﨑はシュートを即射できず、一旦、椎名をかわしてニアサイドへシュート!!

 

いい判断だったが僅かに枠を捉えきれず…

 

椎名ぁ…

 

あああ…

 

讃岐は絶好の同点機を逃した。

 

 

 

この後は互いに決定機を創らせず、一進一退を繰り返していた。



 

試合は前半終了間際、富山がコーナーキックでチャンスを掴む。

 

左からのコーナーは姫野が蹴る。

 

このクロスに音泉ぃーーーっ!!

 

見事なヘッド、感覚的にやられた…そう感じた。

 

 

 

ところがボールは掻き出されている?

 

薩川淳貴のスーパークリア!!

 

アイラービュー!さっつー!!

 

 

 

右からのコーナーは椎名が蹴り、浅沼がパンチングで三度コーナー。

 

またも左から姫野が蹴ると…

 

今度は柳下だーーっ!

 

 

 

ゲイン!!

 

 

このヘッドは激しくバーを叩いた!

 

アイニージュー!バーーー!!

 

 

こぼれ球に音泉が詰めたが讃岐は懸命のブロックで防ぎ4度目のコーナー。

 

椎名のキックを重松がクリア、セカンドを吉平が回収して姫野に繋いでクロスを上げると中央で待っていた大野がボレーを合わせたが大きく枠を外れた。



 

何とか讃岐はコーナーキックの往復ビンタを耐え凌ぎ前半を終えた。



 

正直、よく2点で済んだな、という印象。

讃岐の守備云々ではなく、富山の攻撃が鋭かったから。讃岐はよく守ったと言っていいかと。

 

ただ1点ビハインドの状況。

守るだけでは勝てないぞ!

さぁ讃岐、どう攻める?

 

 

 

<つづく>

※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 

 

 

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