筋肉痛の一つの原因として乳酸が挙げられます。





この乳酸は、体の疲れの原因とも巷では、言われています。
ひどいと日常の生活の疲れまで乳酸のせいにされていますね。

しかし、運動時の疲労は必ずしも乳酸だけではありません!
ましてや日常生活で乳酸が多くでるわけがありませんから日常の疲れ
とは、全く関係ないと言えます。

では、この乳酸とは一体何でしょうか?

まず乳酸ができるとはどういうことかを考えてみましょう。

乳酸は、糖 (血液中のグルコースと筋肉や肝臓のグリコーゲン)から
出来ています。
生きているエネルギーは、主に糖と脂肪から得られます。
乳酸は糖を分解する途中で出来る物質で、脂肪からは出来ません!

そしてエネルギーは、ミトコンドリアという細胞内の小器官が、
糖や脂肪を分解して作ったATPという形を作っています。
(ATPとは、アデノシン三リン酸の事です。)

ミトコンドリアがATPを作る時の反応に、酸素が必要になります。

糖を利用する途中で乳酸が出来るわけです!
乳酸が出来るのは、糖を使っているからです。

酸素が無くてミトコンドリアの反応が進まないので、分解された糖が
乳酸になると習った方もいると思います。

ですが、実際の生きている体で酸素がない状態はありえるでしょうか?

生きていれば、必ず、心臓や肺は活動しているわけで、無酸素状態は
ありえないわけですから、体内には酸素は必ずあるはずです。

ですから無酸素運動はありえないわけです!

乳酸が出来るのは、酸素がないわけではなく、
糖の分解量がミトコンドリアの処理量よりも多いからです。
そして糖の分解が高まるのは、運動強度が急に高まったときです。

ミトコンドリアの処理量は、コントロールされていますから。当然
糖が溢れてきます。その分が一時的に乳酸となるわけです。

では、乳酸が多くでるようなキツイ運動をしてみましょう!
運動後は、運動前のレベルにまで乳酸がなくなるのに30分以上かかります。
体内が弱酸性になっている状態から元に戻るまでに約10分かかります
ところが、このキツイ運動の2分くらいのインターバルでまた少し動く
事ができます。
つまり乳酸を中心とした体内の状況が変わっていないのに動けるわけです。
持久トレーニングをすると血中乳酸濃度が低くなります。
そして前よりも血中乳酸濃度が低くなって疲労困憊してしまうことが
あるようです。

乳酸は低いのに疲労困憊するわけです。

高いところ(山とか)に行くと運動は、よりキツくなります。

ところが、高いところに行くと糖の分解に制御がかかり乳酸はあまり
でなくなります。

乳酸があっても走れる事や乳酸がより出なくなっても、疲労すると
いう事は、疲労の原因が乳酸とは言い切れないと言う事だと思います。

果たして、本当に疲労の原因は乳酸なのでしょうか?

長くなりましたが、次回は、筋肉の疲労と痛みの原因2をお届けします。