長男が私にと、『きつねのおきゃくさま』という絵本を借りてきてくれました。
2年生の教科書に載っているお話で、長男が音読の宿題でしばらく読んでいたものです。
お腹をすかせたきつねが、「太らせてから食べよう」と企んで面倒を見る事にしたひよことあひるとうさぎから、それぞれ「やさしい」「しんせつ」「神様みたい」と言われて心が変わっていく。
そして最後は3匹を守るために勇敢におおかみに立ち向かい、そして笑いながら死んでゆく。
長男の音読を聞いている時は、
「え~きつねさん可哀想~」
という程度だったのに、ある所で実際の絵本を見たら教科書にはない挿絵、レイアウトの違う挿絵があって、一気に引き込まれて・・・
ずどーんと落ち込んでしまいました。
はい、私、感情移入しすぎるタイプなんです。
感受性豊かと言えば聞こえがいいけれど、漫画や絵本や小説などの悲しいシーンに気持ちが引きずられて、勝手に苦しくなってしまって中々抜け出せないんです。
「きつねのおきゃくさま」も、教科書とはレイアウトの違うおおかみと戦う姿と、次のページのきつねの最期の姿を見て、一気に落ち込み苦しくなってしまいました。
でも今回は色々考えて、
「きつねさんは3匹を守れて嬉しかったに違いない!
悲しむよりも、その頑張りを褒めてあげなくては!!」
と自己暗示をかけることで、比較的早く立ち直ることができました。
我ながら面倒くさい女だわ~~~。
私自身も自分のこういうところが面倒くさくてたまらないんです。
で。
そんな落ち込む絵本なのだけど、悲しいお話ではあるのだけど、3匹の面倒をみるきつねの甲斐甲斐しさが微笑ましくて、挿絵がとっても大好きで。買おう!と決めたものの本屋さんに無くて、未だ買えずにいました。
そうしたら長男が、
「ママこれ探してたでしょう?」
と借りてきてくれた、というわけです。
長男、優しいな~!ありがとうー!!
悲しいラストではあるけれど、裏表紙のきつねのこの姿が、
まさに草葉の陰から3匹を見守っているようで、こういうところもお気に入りです。