サボテンとアステカ文明の関係は深い。

 

コロンブス以前のメキシコにあった文明、アステカ文明はメキシコと言う国の語源にもなっている。

アステカ文明はメシカ文明とも呼ばれる、アステカ族は元々遊牧民族であった。

遊牧を続けるアステカ族に予言が下された。

それは遊牧生活をやめて移住をすること、そしてその「約束の地」が次のように告げられていた。

目印は中央に島のある大きな湖、その島には実をつけた大きなサボテンがあり、そのてっぺんには

嘴に死んだ鳥を加えた鷲がとまっている。その場所が約束の地だと。それが現在のメキシコシティー

当時はティノチトランと呼ばれたアステカ族の都であった。

 

 

アステカ族は人間を生贄とする習慣があった。宇宙の微妙なバランスを維持するには生贄の儀式を行わなければ

ならないと信じていた。同じメキシコにあったマヤ族も生贄の習慣があったのと似ている。

生贄の儀式は神殿内の石の台の上で行われたが、ある場合には大きなサボテンのてっぺんで生贄がささげられた。

アステカ族にとってウチワサボテンの実は人間の心臓の象徴であった。

 

現在のメキシコ国旗にあるサボテンにとまる鷲は蛇を加えているがこのアステカ族の話が象徴されたものになっている。