君の笑顔を見るために私は川崎まで出稼ぎに来たのかもしれない。2日目 | 「その女、善良につき」

「その女、善良につき」

三線愛好家 & 三条市ボランティア連絡協議会会長 きよ里が書いております。どうぞよしなに。

他の三線ファンの気持ちが知りたくて、みんなどんな気持ちで三線買うのかとか、どういうとこにこだわって選んでるのかとか、そういうことをどうしても直接体感してみたくて、出稼ぎアルバイトしてる私を関東のおともだちが訪ねてくれました。

 

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ろくさん!!
こないだ恋のからくり夢舞台第3幕で共演したばっかりだけど、すごく久しぶりにあったような気がした。向こうからろくさん歩いてくるの見つけたらなんか胸が熱くなったよね!
で、ろくさんには当然、太鼓(パーランクー)持ってもらってみました。

私が持ってるのはサンリオ公式、キティちゃんのミニマム三線(27,800円)。ソプラノウクレレと同サイズのASOVIVAオリジナル。

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昨日来たバクザンが、女優西尾美鈴氏を連れてきてくれたよ。西ちゃん久しぶり!
差し入れやお土産までいろいろくれてありがとう!気がきいとるよ!

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臨時店長伊藤淳さんのセールストークを聞いてなるほどと思う余裕ができてきた。
自分が購入するときは気にしないところを、他の人が絶対譲れない条件として掲げてたりする。当然のことらけど、ハッとする斬新さが心にひらめく感じです。

「2台目にどうしても本皮三線がほしい。」
「自分は持ってるけど、奥さんも弾きたいみたい。」
「三線体験してみて、やっぱり欲しくなった。」
「海外に持ち出すから、人工皮の三線が必要。」

「よくわかんないけど、見てみたい。」
「こどもに弾かせたい。」
etc.

 

中でも印象に残っているのは5才くらいの女児とお父さんのコンビ。
女児にパーランクーを持たせるや、もう、マンガかな?って思うほどのパァァァァ…っていう笑顔になって(その笑顔がにしやんにそっくりだった)、マシュマロのようなふわふわのほっぺがそりゃうれしそうに、それだけでは飽き足らなくて、パーランクーを叩きながらぴょんぴょん飛び跳ねて、それでもまだ喜びを表現するのに足りないみたいで、その場でくるくる回りはじめて、もう、もうね、おばちゃん、売り子らけど、きみにこのパーランクーを買ってあげたかった。
お父さんの
「うちマンションだから…こんなの買ったらママにころされる…」
という理由で買ってもらえなかった女の子の下瞼に、みるみる溜まっていく水分、お父さんに抱き上げられて、お父さんの肩に惜しげもなくぽたぽた落ちる涙の粒、去っていくお父さんのその肩越し、手を振ってさよなら、彼女はワンワン泣きながらも手を振り返してくれたのに胸キュンが止まらなくて、女児を出産したくなりました。女児たまらない。君に会うために私は川崎に来たのかもしれないな。
(その後しばらくしたら泣き止んでまた戻ってきた。かわいい)
 

81才の、三味線の師範代のマダム、
「姉が沖縄から買ってきてくれた三線を持っているの、弾いてみたい、でも何も手入れしていないし、きっとたいした品じゃないから」
と恥ずかしがって見せてくれないのを、なんとか説得して、翌日ご家族ともどもお持ちいただいたのも印象的。伊藤さんがメンテナンスを施して、さしあたり弾けるようになった三線を、マダムがそっと構えているその奥ゆかしさにも胸キュンしました。

「弦を巻いたんだけど、キレイにできなくて、なんか段々になってる」
といって三線を持ってきた若い女性、その場で弦を巻き直して、長すぎる弦の余りをチョキッと切って終わり。私にできる精一杯のメンテナンスw

それから、
「三線習いたい」
「買ってもどこで習っていいか」
という声の多さは特筆もの、三線教室とかサークルやってる人は、どこどこでやってます!っていうチラシを作って、ぜひ最寄りの三線屋さん、もしくは催事で来ている三線ブースに置いてもらうべきです。
どうりで、以前伊勢丹沖縄展に出店しておられた屋良先生も、私のチラシをブースにおいてくださった。こういうことか。
川崎・横浜なんて、お教室もサークルもたくさんあるから、選び放題だって思ったけど、やっぱ地元の人ならより近くでって思うし、これから始める人にとっては全くわからない未知の世界で、入っていくのはこわいと感じることもあるもんね。
この点もすごく参考になりました。新潟ならどうか、自分だったらどうするか、等々思うところが多かったです。
 

平川美香さんに会えたし、カミヤタスクさんにもチラッとだけ会えたし、漏れ聞こえるライブの音がかすかに聞こえたし。1日目に比べて涼しいのでバテないで夜までもったし、2日目もほんとうに気持ちのよい日でした。伊藤さん、ASOVIVAの山﨑社長、おかげさまでとても貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございます。また行きたいな。