アイアンマンのボディを作るためにはまずアイアンマンになりきる。
良くあることです。



そんなわけで、前回に続きアイアンマンマーク7の製作に移ります。

前回デカールを貼るところまでは終わらせたので、次はマスキング作業です。
あらかじめ決めたラインに沿ってマスキングテープを貼っていきます。

マスキング、結構苦手意識があることが多いと思います。
僕だって苦手ですし、できればあまりやりたくありません。
ってことで、失敗をできるだけ減らす注意点を書いていきます。


①マスキングテープを貼る量をできるだけ減らす

2色以上に塗り分ける場合、どっちの色をメインにするかをあらかじめ決めておきます。

今回のアイアンマンの場合赤が8割、金が2割くらいです。
このとき、先にマスキングするのは2割の金のほうとなります。

先に赤をマスキングして金を塗ると、マスキングテープでボディの8割を隠さなくてはならなくなり、苦労も多いし失敗のリスクは高まるしでいいことはありません。

当たり前のことですが、特別な事情が無い限り、マスキングはボディの色が少ないほうを先にしたほうが良いでしょう。

また、マスキングする部分にデカールがあると、マスキングをはがした際にデカールも一緒に持っていかれることが多々あります。
デカールを貼る際に、どっちの色をのせる所に貼ったかをよく確認して、デカールはマスキングするところに貼らないようにしておきましょう。
(今回の場合、デカールを貼るポイントはすべて赤い部分になるよう貼ってます。金色に塗装する部分のデカールはマスキングをはがしたあとに貼ります。)


②いきなりテープをボディに貼らない


広い面をマスキングする際は有効ですが、ミニ四駆のボディの場合、細かいラインをマスキングすることが多いです。
テープそのままですと、テープの端っこに皺ができたり、糊がはがれて失敗したりとなりやすいです。



そこで、最初にカッティングマットにテープを貼って、そこで刃先が鋭いデザインナイフである程度切ってマスキングします。
こうすると、マスキングテープの端面がボディになじみ、はがれにくくなります。
テープをカットする際、糊が付いて切れ味が落ちることがあるので刃はこまめに交換してください。

最近はマスキングテープではなく、シート状になってるものや先に1mm幅で短冊状になってるものもありますので、用途に応じて使い分けてください。

③マスキングしてからクリア(プライマー)を吹く


マスキングテープをしっかり貼り、隙間や浮きがないことを確認したらまずクリア(プライマー)を吹きます。
これはこのあとの塗料の食いつきを良くする、デカールの保護などの役目もありますが、マスキングテープのはがれ防止にも役立ちます。



プライマーにはいくつか種類があります。

左からタミヤのナイロン・PP用プライマー、染めQテクノロジィのミッチャクロンマルチプライマー、エンジンカラーのクリアです。
この3つならどれを使っても大きな差は感じなかったです。
ちなみにこれはクリヤーボディ塗装を前提に話を進めているので、プラボディの場合はサーフェイサーを使いましょう。




次にいよいよ塗装となります。
今回は塗装ブースを使った室内塗装ですが、基本的に塗装の際、シンナー系の香りが充満するので排気環境が無い場合は屋外で塗装するほうが良いです。
(ちなみにウチの塗装ブースは排気が弱いので結構匂います)

屋内でやる場合、窓を開け、換気扇を回すなど注意しながらやりましょう。
また、塗装は湿度の影響を受けやすいです。
天気のいい、風の無い日を狙ってやると良いでしょう。
天気が悪い場合、エアコンの除湿機能をガンガンに炊いてやることもたまにありますがw

で、あまり乾燥していると今度は塵が飛んでボディにくっついてしまうこともあります。
その場合、周辺をちょっとだけ霧吹きで吹いてやると、塵が抑えられていい感じになります。



プライマーを吹いた状態。



吹いたら今度は乾かす工程。
屋外で乾かすと、風に飛ばされてしまったり、飛んできたごみが付いたりすることがあります。
そこで、乾燥専用のブースなんてものを用意してやると便利です。

ウチで使っているのは山善の食器乾燥機
これは「食器乾燥機としての性能は微妙だけど乾燥ブースとしての性能は最高」とのこと。
わりとモデラーさんも使ってる方が多いようです。



プライマーが乾いたら次は赤を塗ります。
今回はタミヤカラーPS-15メタリックレッドを使用します。



タミヤカラーには「PS」と「TS」があります。
クリアーボディ塗装には必ず「PS」ポリカーボネート専用塗料を使いましょう。



塗装するとこんな感じ。
メタリック系は粒子が粗いので、薄く何度も重ねて乾かすを繰り返しましょう。



一色目。マスキングをはがして大体いい感じ。
ただし・・・



よく見ると細かいところミスってるー



そういう時はあわてず騒がず、タミヤのプレペイントクリーナーを使って修正しましょう。
はみ出てるところを爪楊枝かなんかでクリーナーをつけてこするだけ!



同様に顔をマスキングしつつ、金を塗ります。
ここではタミヤカラーPS-52シャンパンゴールドアルマイトを使いました。
ここまで塗装したら最後に裏打ちにブラック。
メタリック系はブラックを吹くと映えます。

以上で大体塗装終了。
最後のゴールドあたりから焦りが見え始めたのでいまいちな仕上がりとなってしまいましたw
やはり塗装は腰をすえて、あわてず騒がずゆっくりと行いたいですね。

次回はシャーシに乗せて完成した状態をご紹介したいとおもいます!
仮面ライダー!!



ブラァッ!!




ア"-ッ!!


エ"ッッ!!



記事とはまったく関係ないけど仮面ライダーBLACK RXのフィギュアーツを買いました。
リニューアル前と出来がぜんぜん違って感動しました。(こなみ)
すばらしいのでみんなも買うといいよ!

そんなわけで本題に戻ります。

前回ボディにマジックで下書きをしたまんまずっと放置してたアイアンマンさんですが、この記事ではカット→洗浄→デカール貼りまで進めます。




カットに使う道具はこんな感じ。
はさみ(曲面用、直線用)
ニッパー(バリ取りなどに使用します)
デザインナイフ(はさみでは刃が入らないところに)
ダイソーのハンドドリル
上記はあればいいなってものもありますが、基本的にははさみとナイフがあれば切れます。

今回のアイアンマンボディはヒクオ対応のため、アーム連動で可動するボディとシャーシに固定するボディで分割します。
分割ラインを切り分ける際、切りすぎてしまったり、はさみの力で余計な方向に力が加わってボディが割れたりするケースが多々あります。

そんなときにこのハンドドリル!


細身のドリル刃で切りたいラインの端に穴を開けることで、ボディ割れの保護、カットラインの明確化ができます。
穴と穴を結ぶようにデザインナイフの刃を入れて切る、昔ながらのボディの肉抜きの要領ですね。
カットラインは荒れることがあるのでナイフで整形してあげましょう。
デザインナイフは切れ味が落ちると余計な力が加わって切りすぎることがあるので刃はこまめに交換するのが良いでしょう。



そんなわけで、3分割に切り分けたら次はボディを洗浄します。

ミニ四駆のボディは結構な油分が付着しています。
カット作業でべたべた触った分、手の脂も気になるところなので塗装前にまず洗浄します。



洗剤は中性洗剤であればなんでもいいのですが、今回はお風呂の洗剤を使用します。



ボディ裏面を洗ったら、よーく乾かします。
水をふき取る際はキッチンタオルやキムワイプなど、紙の繊維が付着しないものを使うと良いでしょう。

ボディが乾いたら次はデカールを貼ります。

クリアボディを製作する場合、表面にデカールを貼ると表面に保護用のクリアがかけづらいのでしょっちゅうはがれてしまいます。
そこで、裏貼りを行います。

やり方は簡単!



まずは普通にデカールを切り出し



水につけます。



台紙からデカールが浮き出たら



デカールを木工ボンドを水で割ったものに軽くつけます。



それをボディに貼ります。



これでデカールの裏貼り工程はだいたいおしまい。


今回は時間が無かったため、ボディ表面を荒らしてデカールの食いつきを良くする工程をすっ飛ばしましたが、やったほうが失敗は少ないです。
ただ、ボディ表面を荒らすと、クリアのまま残したい部分もちょっと曇ってしまうことがあるので、お好みでやればいいかなと思います。
(これは個人の見解です)

そんな感じで、今回はここまで!
次回はいよいよ塗装、完成までもって行きます。



コンデレコンデレいうてる僕もミニ四レーサーのはしくれ!
ってことでたまにはレース日記でも書いてみようかなんて思います。

まぁ結果が良かったので自慢したいだけです()

というわけで去る4月14日、千葉県印西市のホビーショップカワウチのスプリングトライアルに参加してきました。

カワウチは結構前から定期的に参加しており、レースが楽しいことはもちろん、個性的な運営、来る人を拒まない雰囲気、レース中に秋刀魚や焼き芋がたまに振舞われることもある行くだけで楽しいところです。



マシンはこのレースの前日にボディを壊したアイアンマンMk.6。
満身創痍ですが、シャーシのほうはもはやMk.20くらいは改修してます。



コースはこちら。
DBの間の芝とか着地のウェーブとかバンクとかなかなかいやらしい。
ブレーキと速度の兼ね合いが試されます。

カワウチのレースは3ヒートトーナメント。
3回トーナメントによるレースを行い、各ヒートのトーナメント勝者が優勝決定戦へ駒を進めます。

この日は天候に恵まれ、またここ最近延期続きだったカワウチ。
総勢50名以上が集まりました。やっぱり人気ですね。

そんなわけでレース開始!
第一ヒート
練習見てHD2入らなかったのでライトダッシュに落としたのにとんだ!

第二ヒート
ブレーキ増したのにとんだ!

第三ヒート
後がないのでアトミにおとしてブレーキましまし。
何とか順調に勝ち上がり、



超絶久しぶりに優勝しました!
カワウチ歴でもここで優勝って無かった(最高でも3位だった記憶)ので超ウレシイ!
ステーションチャンピオン戦のチケットをいただきました。



オープンクラスのあとには遅延してたぶんのもう一枚のチケットをかけたチーム戦!
3人一組になって電池をバトンにして走るこのレースは、いかに電池交換を速く行うかで勝敗が決まります。

我がアベンジャーズは1回戦を勝ち抜いたものの、電池交換の差で2回戦敗退。
キャプテン・もぐしゅん氏には電池交換を早くするためシャーシ底をくりぬくという突貫作業をしてもらったのにもたついて申し訳ない。
でもほかチームのピット作業を見てるだけでも楽しいチーム戦!
最後は勝ち残ったチームの3名がチケットをかけたレースを行うという残酷な現実を見せ付けられたりしましたが、これはまたやりたいなと思いました。



レースのあとはつけ麺で〆!



そんな感じで、最後に有終の美を飾ったMk.6。
君のことは忘れない!
新しいボディを作成して気合を入れなおしたいなと思います。

というわけでゼロぐらいからシリーズ第4回。
このままではボディ作る前の話を延々としてしまいそうで話が前に進まないので、今回はボディ製作の下準備のお話。

さて、話は変わりますが本日ジョイプラザ下妻店の常設コースで遊んでいたところ、以前から使用していたアイアンマンのボディを破損させてしまいました。



マルチテープで応急修理しましたが、やはり見栄えが悪い。

というわけで、今回のお話はアイアンマンの後継機を製作しつつ、その模様を見てもらおうかなと思います。


① 構想を練る。
以前から使っていたアイアンマンは映画「アイアンマン2」のMk.Ⅵをイメージモデルにしているので、これから作るアイアンマンは映画「アベンジャーズ」のMk.Ⅶをイメージモデルとします。
特撮リボルテック SERIES No.042 IRONMAN MARK7/海洋堂

¥3,910
Amazon.co.jp

イメージ図

カットラインは前回とほぼ変わらず、マスキングのパターンと細部マーキング変更を行う感じで進めようかなと。
で、構想が固まったら。


②下書きする



ボディにマジックを使ってカットラインの下書きします。
ミニ四駆PROシリーズのクリヤーボディはボディ表面に薄い保護フィルムがついています。
これは本来、ボディを裏面から塗る際、表を保護する目的でついているのですが、マスキングのラインやカットラインのあたりをつけたりする場合、裏からより表からのほうが見やすいのでボディに直接書いちゃいます。

クリヤーボディを作る場合、先にボディを切り出してから塗装するか、塗装してから切り出すかの2パターンが考えられます。

個人的には先に切り出したほうがいい気がします。
メリットとしては

①マスキング、塗装が楽になる
②完成後の形をイメージしやすく、クリアボディにありがちな切りすぎを回避しやすい
③カットの途中で塗料がはがれたりすることがない

ただしデメリットとしては、塗装の裏打ちなどをミスると色合いがパーツごとに変わってしまうこともあるので注意です。

というわけで、大体のカットラインはこんな感じ!



大体なので、線がにじんでようがゆがんでようが問題ありません。
どうしても気になるようなら、パーツクリーナーをしみこませたティッシュで拭いてやると線は消えます。
これをやりすぎるとボディが痛むので、あまりお勧めはしません。

とりあえず今日はここまで。
次回はカット、洗浄、デカール、マスキングのできるとこまでやります。
今日はゼロぐらいからはじめるコンデレ番外編。
過去の画像を整理してたら、このころはいろいろチャレンジしてたなぁと懐かしくなったので過去の作品でお茶を濁しちゃおっかなと。

題して「人は塗装しないでコンデレ受賞できるか?」

コンデレといえば、マシンをドレスアップする競技。
ドレスアップには塗装は必要不可欠と思われがちですが、塗装も単なる方法論に過ぎません。
つまり、難しい塗装技術もなくても、コンセプトによっては勝負できます。

というわけで去る2010年の秋ごろ、表題に挑戦しました。

最初に考えたのは、季節感を加えること。
だんだんと寒くなっていく秋の雰囲気を取り入れるには・・・もみじだ!紅葉だ!

というわけで、紅葉っぽさを使うことを考えましたが、これはデカールやステッカーでの表現だとすごく映える、しかしそれだと何か物足りないと考え、いったん保留。

そんな感じで考えながら道を歩いてると、落ち葉が目に入りました。

あ、これ使えるかもと思って適当に拾って持ち帰り、ボディに両面テープで張ってみる。
その姿が蓑虫に見えてきたところで、100円ショップで買っていたぬいぐるみ用の目玉を張る。



そうしてこんなマシンが出来上がりました。
毛糸で吊るすとそこには立派な蓑虫ミニ四駆が・・・
※元のボディわかんないけどアバンテ紫SPです。

そんな経緯で出来上がったマシンでしたが、品川シーサイドの100円ショップでさらに小さめのクリスマスツリーに吊るして展示すると、気がつけばさくらいなる賞を受賞しておりましたとさ。


というわけで。
人は塗装しないでコンデレ受賞できるか?

答えは・・・できる!でした。

ただし、これはあくまでも一発ネタであり、同じようなものを作ったとしても受賞するとは限りません。
優秀賞以上を狙うのであれば、塗装の技術を身につけたほうが数倍良いと思います。念のため。

ちなみにこのマシンは落ち葉が次第に風化して所業無常を感じさせてくれました。
これがなにげに侘び寂びよねー
というわけで不定期更新第3回。
今回はコンデレにおける見られることへの意識について考えていきましょう。

コンデレは第1回でも書いたように、会場で提出されたマシンの中から賞が選定されます。
受賞を意識する場合、ちゃんとアピールすることがかなり重要です。



話が微妙にずれますが、個人的に考えるコンデレの評価基準は3つあると思います。

・技術力
 言うまでもなく、塗装の腕であったり、造形の腕であったりします。
 経験がものを言う部分ですので、数をこなして練習しましょう。

参考画像:シェフの気まぐれトライ・ダ・ガトーショコラ~季節のイチゴを添えて~
スイーツデコやりたいと思っていろいろやり方をググりつつ作成した作品。

・表現力
 作品を魅せるための力です。
 小物を配置したり、スタンドを置いたりなどの小技も有効ですが、用紙へのコメントも評価ポイントになるのでしっかりと考えましょう。


参考画像:宇宙刑事ギャバンテ
エントリーネームとコメントが良かったんだと思っています。


・想像力
 いわゆる勝利のイマジネーション。
 説明が難しいのですが、着眼点とかセンスとかいわれる部分です。
 


参考画像:アイアンマン
下に顔を入れるという発想がすべてでした。

この3つがすべてかみ合った作品は、作っててなんかイケそうって思います。
また、どれか1つの要素が未熟でも、ほか2つの要素でカバーすることができると思います。

個人的には、想像力と表現力を養うことができれば、技術力は必要最低限あればいいのかなと思っています。
高い機材も特別な技術がなくても、コンデレ受賞は可能です。


話を戻します。
見られることへの意識、つまり今回は表現力のお話です。
いくらすばらしいマシンでも、それをうまく審査員に伝えることができなければ魅力は半減します。
また、元ネタがあるもの(前マシン、モデルにした実車マシン、版権ネタなど)があって、それを前面に出していても審査員が知らない場合、「あっはい」的な反応で終わってしまいます。
何か元ネタがある場合、ある程度世間的にメジャーであり、話題になっているものを取り上げると良いと思います。

会場のご当地ネタ、季節モノなど、そこでしか出せないというタイミングも重要です。
新しいマシンが出たときにそれを速攻で仕上げてコンデレに出すという方法もありです。
すしもコンデレもネタは鮮度が命なのです。

また、各審査員によって選ばれる「くまがいゆうき賞」「さくらいなる賞」「MCガッツ賞」などの個人賞は、各人の好みがモロに反映されます。
過去の受賞作品を見て、傾向を分析するのもありだと思います。
(ただし、さくらいなるさんの気まぐれが怖いってことを今日何度も言っておきます)

また、ギャバンテの例でも紹介したようにエントリーカードの記載内容は結構重要です。
審査員に伝えたいことを長くなりすぎず、的確に伝えることが重要だと思います。
このあたりを突き詰めると、就活なんかで役立つかもしれません()

また、ステージを使って際立たせたり、逆に隠して開封させたりなど、作品のイメージUpさせる演出もけっこう重要です。
ただし進行の妨げとなるような時間のかかる演出法は迷惑になりかねないので注意しましょう。
また、無駄に大きいものや公序良俗に反するものは控えたほうが良いでしょう。

ルールとマナーを守って楽しくコンデレやりましょう!


というわけで第2回。
さっそくコンデレの受賞を目指して、マシンを作るお話に行きたいなとおもいます。

さて、ここでどんなマシンを作ればいいか。

極論を言ってしまえば、好きなマシンを自由に作ったらええねん!・・・となってしまうのですが、
それだと第2回にして終わってしまいますし、今回はマシンを作る前に構想を練ろう、というお話。

コンデレに限った話ではありませんが、ミニ四駆を作るにあたって、構想はとても大事だと思います。

「どんなマシンを作ったらいいかわからない!」

こんな話もよく聞く話。
コンデレマシンと一口に言ってもいろいろなジャンルがあります。


①コロコロ系
往年のコロコロ系改造マシンです。
1次ブームの四駆郎世代にはおなじみの前ちゃんがコロコロコミックに作例として作っていた前ペラーなど、肉抜き、GUPなどを取り入れたミニ四駆らしい改造を魅せる作風です。
ノスタルジックな雰囲気をかもし出すためには、当時の雰囲気を知っている必要があるかもしれません。


②実車系
F1やラリーカーなど、レーシングマシンっぽさを追求した作風です。
カラーリングを模したもの、形状を変更するためプラ板、パテ盛り、プラモ移植などをすることもあったり。
レーシングマシンに限らず、戦車や戦闘機、軽トラックや町で見かけた働く車などがモチーフとされることもあります。
プラモデルから入った方々に多い作風なので、ハイクオリティのものが多いです。


②季節モノ
クリスマス、バレンタイン、ハロウィンなど、ミニ四駆に季節感を持たせたデコレーションを施す作風です。
初心者や女の子でもわりと簡単に作れますし、子供受けもいいので受賞しやすい点はありますが、走れないモノになりがちで1回作ると後々邪魔だったり、出せる時期が限られてしまうため、ほかの人と被ってしまったりなんてこともあります。


③版権モノ
いわゆる痛車であったり、ねんどろいどぷちを乗せたものだったり、某機動戦士や某スーパー戦隊など、アニメや特撮もののメカ、ヒーローなどを模したカラーリングを施したりといった作風です。
こちらも子供受け、一部の大人受けはしますが、受賞となるとスタッフ的にはなかなか選ばれにくい傾向があります。


④ギミック系
四独サス、自作ステア、ボールデフ、などの走行に関わるギミックや、色が変わる、レーザー追尾する、変形するなどアニメのミニ四駆を再現したものなど、ミニ四駆のサイズにあらゆるギミックを詰め込む作風です。
ハードルはなかなか高いですが、完成度が高いものは高く評価されます。
ただし、うまくアピールできなければ気付かれず埋もれてしまいがちです。


⑤イロモノ系
ミニ四駆のパーツを使ってロボットを組んでみたり、ミニ四駆で定食メニューをつくってみたり、「え、これミニ四駆関係なくね?」って言いたくなる様な作風です。
こう書くと否定的に聞こえるかも知れませんが、この作風はとにかく審査員にツッコミを入れさせるのが狙いなので、かなり真面目に作られている傾向が強いです。


このほかにも自由な発想の元にさまざまな作風があります。
これからコンデレをはじめよう!って考えている場合、この中から好きな作風を選んで作れば良いと思います。


個人的に受賞を狙うのであれば、季節モノを時期に合わせて作るか、イロモノ系で審査員の度肝を抜くのがお勧めです。
固定観念に縛られない自由な発想で、コンデレに新風を巻き起こしましょう!

超絶久しぶりにブログとか書いちゃうよ!

さて、私事で恐縮ですが先日、エスケイジャパンが主催するサイクロンマグナムフォトコンテストへ応募しまして。特賞をいただいてしまいました。

まぐなむ

ありがたやありがたや。

そんなわけで受賞して調子に乗ってるワタクシめがコンデレについてちょっと語っちゃおっかなと。


ミニ四駆の遊び方には、走らせてレースをする以外にもいろいろありまして、そのひとつがコンクールデレガンス(コンデレ)です。

これはマシンの美しさ、かっこよさ、面白さを競うもので、公式大会などではレギュレーションの枠に縛られず、おのおのが自由な発想で作り上げたマシンの展示会をやるわけです。

タミヤ公式大会におけるコンデレは競技のひとつとして毎回行われ、優秀賞を数台選び、その中から最優秀賞を選出、その後個人賞(タミヤ賞、MC賞など)が選ばれる運びとなっています。

最近は時間の都合上、MCが作品を紹介したり、公開審査そのものをやらないで展示のみ、ってパターンもあったりします。

ここ数年の公式大会におけるコンデレの受賞作品はタミヤの公式HPに載っています。
http://www.tamiya.com/japan/cms/mini4wdeventreport.html
HPに掲載される作品はどれもすばらしい作品ばかりですね。

ちょっと前までは一人で何作も出して、一人で何作も受賞するパターンなんてのもありましたが、現在は一人一作品まで(ただし1作品は1台ではなくてもよい)というルールがあります。
コンデレといえども競技なので、主催側のルールには従いましょう。

一人1作品までと規制が加わった中、東京大会などではテーブルが作品で埋め尽くされるほどに盛況ではあるのですが、地方大会などではテーブルがさびしいこともたまにあります。

そんなわけで、しばらく飽きるまでは

「コンデレに出したいけどハードル高いよ!」
「いつも単色ベタ塗りで終わらせちゃうけどもっとかっこよくしたい!」
「賞品のクリアボディがほしい!」

みたいな人へのコンデレ入門記事的なものを書いてみたいなと思います。

目指せコンデレマスター!