幽霊のような、えたいの知れないもの | 3atuki6のブログ

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慢性疼痛に見舞われた男の日々のつぶやき。スミマセン、愚痴の吐き出し場です。同じような思いでいる人、います?

今朝も目が覚めた。昨夜痛みが和らぎ少し嬉しかったが、何のことはない、酒で感覚が麻痺してただけだった。昨日の朝と変わらない、あるいは悪化している、決して軽くはなっていない強いこわばりが両腰に出ている。

 

昨日の整体院での見立て。「股関節が左方向に開き、かつ前方に傾いてロックされている」。そういう姿勢を長時間変えなかったことによる筋肉のこわばり。考えられるのは、座ってギターを弾いている姿勢だ。痛みから気をそらすためにしていることが痛みを増す原因になっているという、この皮肉。

 

 

昨日の朝日新聞朝刊21面に出ていた記事「バスドラムを踏めなくても」1⃣が身につまされた。「職業性ジストニア」に見舞われたロックバンドRADWIMPSのドラマー、山口智史さんに関する記事だ。「職業性ジストニア」とは、高度な訓練によって得た精妙な筋活動が出来なくなる病気で、山口さんの場合、バスドラムのペダルを踏んだ右足の筋肉を一旦緩め、再び踏むという動きが出来なくなった。筋肉の緊張を解くことが出来ず、一度踏んだ状態のままになっていた。医師からは、良くなるためには「演奏から離れるしかない」と言われる。「バンドは人生 俺はもう終わった」

 

記事中に次のような下りがある。

「演奏の方法を…変えることで、右足の不調を克服しようとした。…やり方を変えるたび、異変は消えた。『やった! これで治った』。喜んだが、続けていると、症状は再発した。足に幽霊のような、えたいの知れないものが取りついている。…やり方を変えると、幽霊は自分のことを見失ったように姿を消し、症状は収まる。それが、しばらくすると幽霊はまた自分を見つけ、取りつく。…」

山口さんは「『最後の手段と思っていた』方法を試した。本来と逆の、症状のない左足でバスドラを鳴らす。…筋肉の緊張は起きなかった。よし! 今度こそいけるぞ。…約1週間後、…左足がこわばった。ジストニアの症状だった」

 

山口さんにとっての「幽霊」、俺にとっての「マイナス野郎」。負のエネルギーに満ちた「悪意」。症状があることよりも、痛みがあることよりも、もっと辛いのはこの「再発」だ! 山口さんの絶望が痛いほどわかり、コチラの胸まで締め付けられた。とにかく、この暗いトンネルから抜け出したい。その思いはきっと同じはずだ。