新しい地図の映画「クソ野郎と美しき世界」の感想が140字に収まらなかったのでブログ書きました。
爆笑問題のラジオで太田さんから撮影状況なんかを聞いていて楽しみにしてました。
映画の内容解説しないまま感想をブチまけてます(つまりネタバレありまくりだけど、この感想だけ見ても映画のことはよくわからない笑)。
是非映画見てください!笑
ep.1
稲垣吾郎主演
『ピアニストを撃つな!』
(監督:園子温)
SMAPライブのjunction(衣裳替えタイムに流れる映像)みたいだった。
無駄に凝った設定があって、格好良くて、荒唐無稽で、ナンセンスで、お茶目。
例えるなら、最後の片手潰されるシーンで暗転→片手に包帯巻いた吾郎ちゃんがソロ曲歌う、的な。そんな映像だった。
ただ映画っぽくなかった。4作品のなかでこの作品だけは、心が掴まれる瞬間が無かった…街中を走り抜けるシーンも、なんか「練習の跡」みたいなのが垣間見れてイマイチ。
ただ浅野忠信の部屋はめちゃ格好良かった。あれめっちゃ好き。
あと恍惚な稲垣吾郎。最高。格好いいのにギャグっぽい。ホンモノなのに面白い。最高。
あと満島真之介の見た目最高。
ep.2
香取慎吾主演
『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』
(監督:山内ケンジ)
これ凄い!
クソ野郎は全編完全フィクションなのかと思いきや、このエピソードの「香取慎吾」は現実の香取慎吾に近いっぽい。
「元SMAPの状況」と「クソ野郎」というタイトルを掛け合わせた中で、痛快というか、ここに落とし込むの凄すぎない?
(爆笑問題ラジオなどの情報から推察するに、先に「クソ野郎~」のタイトルだけ決まってて、あとから脚本とか作ってると思われる)
「歌を喰べる」という設定で、持ち歌を奪われた元SMAPから「歌」を奪い、それを「クソ」として出す。んで「食わす」。
72時間テレビの衝撃発言「僕ら歌がないんで」という状況に対して、「クソ食らえ」というメッセージですよね。すごくね?
慎吾ちゃんを担当する刑事も、「昔は追っかけだった」という、この「日本はSMAPの国」というか、「SMAPはインフラ」感よ。
いやーほんと、慎吾ちゃんから歌が奪われるシーンは心が締め付けられたぜ。「さよならの恋人」並みにね!
あと新人の女の子「中島セリ」ちゃんの「閃光少女(東京事変)」み!椎名林檎が好きそう-。
尾崎紀世彦「また逢う日まで」にニヤリ。
個人的にはニセ明「君は薔薇より美しい」の次はこの曲のリバイバルが来ると睨んでました。
慎吾ちゃんが奪われた3曲
1曲目「あ…」
→『夜空ノムコウ』「あれから〜♪」
2曲目「きm…」
→『らいおんハート』「君を守るため♪」
3曲目「せ…」
→『世界に一つだけの花』「世界に一つだけの花♪」
だと思ったのですが皆様のご意見やいかに。
小ネタだと、唯一逮捕されてない慎吾ちゃんが警察にお縄。
ep.3
草彅剛主演
『光へ、航る』
(監督:太田光)
太田さんの考えとか思いがダダ漏れで最高だった。
お洒落でスマートな『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』の後だと、いろいろ稚拙で荒削りなのが目立つけど、監督の気迫が伝わってくる…なんだろ。念?気合?
「北ってどっちの方角」「ミサイルが飛んでくる方」
「沖縄に何しにきたの?」「基地反対!オスプレイ!」
みたいな時事ギャグに対しては、恐らく「政治的主張を持ち込むな!」的な反感もあるだろうけど、爆笑問題ファン的に言わせてもらうと、あれは単に太田さんがそういうのを茶化すのが好きだからだと思うんです。主張とかじゃなくてさ。
太田さんは、ホントにいつもその辺りのことに関心があって(だから時事漫才してるわけで)、なおかつ「北」とか「沖縄」とか、あと「不倫」とかタブー視されてる話題が目の前に転がってる(というか自分で転がしてるんだけどww)と、ついついちょっかい出したくなっちゃうという癖。でもその監督の癖が映画に出るっていうのは、個人的には良いことだと思うんです。
映画撮る事に関してめちゃくちゃ期待されてる中でも、太田さんは「スベる」ことを恐れなかった。「スカ」さなかった。その姿勢がめちゃエモ。
これまでの草彅剛の俳優業(特にダークサイド、戦争シリーズとか任侠ヘルパーとか)と、これまでの太田光の漫才(時事漫才、あとサンジャポとか含む)の、延長線上にあって、交わってるのが良いんだよなあ。
慎吾ちゃんも「SMAPの歌が歌えない」「絵を描いてる」の延長線上で「クソ野郎」というタイトルと交わってるのが良かったのかな。吾郎ちゃんのエピソードにはそれが足りなかったのかも。
にしても「光へ、航る」のタイトル回収が上手すぎるなー。唸った。
あと、どう考えても「沖縄」はストーリーに不要すぎる。それによく考えると「息子が死んで腕だけ他人に移植」とか「誘拐事件」とか、無茶苦茶すぎる。
でも、「不要」だろうが「無茶苦茶」だろうが、あの「画」を撮るには沖縄の海じゃないといけなかったんだろうな、きっと。あの海岸のシーンが外せなかったんだろうな、太田さん的に。
(ラジオ聴いたら海岸は沖縄でロケしてなくてわろた)
結果的に筋としては破綻してる(浅野忠信は豊橋から沖縄に瞬間移動してるし)のに、画として成立してる(と、個人的には思った)んだよなあ。そういうの良いな。
小ネタだと、草彅&尾野の乗ってた車のナンバーが324(=光代、太田さんの奥さんであり事務所社長)だったのがワロタ。
ep.4
クソ野郎★ALL STARS主演
『新しい詩』
(監督:児玉裕一)
「詩」と書いて「うた」と読む…さだまさしか!
カーテンコール的エピソードで、各エピソードの後日談を見せつつ、慎吾ちゃんが歌う!踊る!胸アツ!!
太田さん的には園子温のエピソードと絡められるの嫌だっただろうなwww
ネオンライト文字!「華麗なる逆襲」か!
ジャジーな歌!椎名林檎「人生は夢だらけ」か!
小西康陽のエンドロール曲めっちゃ良い。シニカルでジュブナイル!皮肉っぽいのに胸キュン!
そして歌詞の表示方法が椎名林檎マナーに見える!!
全体的な感想
映画詳しくないからよく知らないけど、86館で2週間限定公開ってことは、「映画作品」として先鋭的なモノを、というよりは、「新しい地図」のご挨拶的な、顔見世的な、あとはスマヲタ向け商売的な、そういう意味合いが強いんだと思うんです。
テレビの活動が制限されて、大手メディアの出演も制限されて、3人は手を、身体を動かし続けないといけないんだと思うんです。
SNSも歌もCMもドラマも細々と沢山動かないといけないんです。
そんな中にあって、作品のエモいパートは最後のエンドロールなんですよ。
あそこに出てくる個人、団体、企業…
あれが「ゼロからスタートした僕たちが、見つけた仲間です」という表明ですよね。
「何故映画なのか?」
「何故テレビドラマや配信じゃないのか?」
という問の答はこれだと思いました。
映画では、エンドロールという仲間を紹介するコーナーがあるよ、と。
次の手は決まってないのかもしれない。次はスベるかもしれない。というか今回だってだいぶ見切り発車っぽかったし。
それでも、それだからこそ、この映画までに、そしてこの映画から集まった人たちと、次は何をやってくれるのか、楽しみです。純粋に楽しみです。
