小沢健二「春の空気に虹をかけ」2018年4月23日(月)

 

主観溢れるライブの感想だよ!ライブレポートじゃなくて感想文。

 

ネタバレしか書いてないから、未参戦でネタバレ回避の方は注意してねー!

{819F1CAD-66E2-46A1-BB69-94B2AE6FE15C}

 
セットリストとか知りたいかたは、我らがかがりはるきさんのツイートを見ていただければ!(丸投げ)
多分ちゃんとしたライブレポートもかがりさんが書いてくださいます!(丸投げ)
 
で、こっから与太話。ライブ始まる前の重大な出来事についてお伝えします。
 
物販売場のBGMの件です。
 
わたしミーハーなので、グッズ列先頭から10番目以内だったんです。
(列並んでる間、普段ツイッターで交流ある方達とお会いできて楽しかったです!)
 
で、グッズ早く買い終えて、戦利品をカバンに詰めていると…
 
なんか物販会場のBGMとして知ってる曲の聴いたことないアレンジが流れてるwwwww
 
曲は「神秘的」なのに、ギターが生演奏で…満島ひかりさんの声がするwwww
 
え、なにこれ?
私は思わず
とツイートしました。
 
ギターも生演奏だし、二人でやってる感があったので、「お、これはTokyo, Music & Us 2017 - 2018アウトテイクでは?峯田和伸も「ある光」の他に「いちょう並木のセレナーデ」もやったと聞くし」と思っていると、
 
その後、「いちごが染まる」のスタジオ録音が…
 
この曲はライブアルバム「我ら、時」のライブ録音しか音源は存在していないはず…
 
もうパニック!笑
 
音は荒いにせよ、「いちごが染まる」のスタジオ録音を?!
 
これはアルバム出るのでは?
 
その後、「ラブリー」「ぼくらが旅に出る理由」のなんかリハーサル演奏っぽいやつが。
ギター、ベース、ドラムの音がメインで聞こえる。
 
こちらは様子が違い、演奏を止めながら、小沢健二の声で色々と楽器に指示を出す声が聞こえる。口でストリングスのフレーズを歌ったり。
 
ここで「ぼくらが旅に出る理由」の間奏のホーンセクションへ指示したフレーズがオリジナル(というかオマージュなんだけど)じゃなくて、「ひふみよ」ツアーでのフレーズだったので、
 
「お?これは『ひふみよ』ツアーのリハーサル音源では?」と考えました。
 
そしてその次に流れてきたのは「アルペジオ」のリハーサル音源。また満島ひかりの声がする
 
私は「これは、Mステに出たときのリハーサル音源かな?」と考えました。
 
つまり
 
「あ、これひふみよとか、Apple Musicとか、Mステとか、レコーディングとか、最近の演奏のリハーサル音源を集めたものなのか
 
と納得していました。
 
だってこれからやるライブのリハーサル音源を流すとかあり得ないじゃないですか!!!
 
(↑ちなみに、この間ずっとグッズ売場のスピーカーの前で黙って険しい顔をしている)
 
なんかでもこの「アルペジオ」様子がおかしい。
 
小沢健二のラップから始まってるし、途中「5、4、3、2、1」とかカウントダウン入ってるし、「東京ーーー!」とか言ってるの。
 
あれ?と思ったものの、ついにここでスタッフに「ここで立ち止まらないでくださーい」といわれ退却。
 
 
はてさて、なんだかんだ時間は過ぎ、
 
会場時間が押し
 
予感どおり、30分押しでライブ本編スタート。
 
暗闇の中に現れるミュージシャン。
 
アルペジオの長いオルガンの音
 
小沢健二のラップでスタート
 
あ、
 
これ、
 
さっき物販売場で聞いたやつだ!!!
 
ほら、カウントダウンしてるし!!
 
東京ーーー!って言ってる!!!
 
やっちゃったーーー!(心の声)
 
電気がついたら、満島ひかりさんが!
 
いるーーーー!!!
 
しまったー!
 
結果的に、このツイートを見た人にネタバレぶっこいてしまった!!!!
罪悪感が!!!
 
(といいつつ罪悪感はアルペジオ中盤ぐらいで消え失せました笑。
終演後にナタリーが普通にニュースにしてたし。あはは。)
 
因みに物販売場BGMのiPhoneを盗み見して見た曲目は「アルペジオ」「いちごが染まる」「ラブリー〜ぼく旅」「いちょう並木」「戦場のボーイズライフ〜東京恋愛専科」「春にして君を想う」でした。
 
ネタバレされてるしwww
 
やっべネタバレぶっこいてしまった申し訳なしwww
 
という気持ちは薄れ、
 
ライブの物販売場のBGMでこれからやる曲目のリハーサル音源流すとか、頭やべえよ小沢健二!(褒めてる)という気持ちで溢れる幸せを祈るよ状態。
 
 
いや、他にも書きたいこと沢山ある。
物販BGMの一件が衝撃的過ぎたから騒いだけど、一旦仕切り直します。
 
 
{D0274781-7971-4E71-A37C-335DFA548334}

仕切り直しに画像を挟む…
 
 
さて、
 
今回の小沢健二ライブ、
 
たとえば演出面でいうと「2018年じゃなくても出来ることをやっていて、且つ、2018年にやることに意味がある」というライブだったと思いました。
 
今回は「人の手でできること、操作できることしかやらない」という意思を感じました
 
例えば照明。いまならコンピューター制御で曲に合わせて自由自在。電球の集まりが動いて形を作ったり、人の操作では出来ないような速くてダイナミックな動きも出来ます。
 
でも今回の照明の演出は2018年の技術なんていらない方法ばかり。
・吊してあるガラスのオブジェに光を当てる。ミラーボールみたいにキラキラする。
・小沢健二が手に持ったガラスの板?みたいなものを光にあてる。これもキラキラする。
満島ひかりの手もとにあるパッドを叩くステージ上部の光が点滅したり、色が変わったりする
(満島ひかりを照明係として使うなよ…)
 
これは「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」のジャケットを作ったときのマインドから地続きだと感じました。
 
流動体について」「フクロウの声が聞こえる」のジャケットをデザインした小沢健二は、「フォトショップで文字の配置が動かせるの気持ち悪い。現実はそうじゃない」とお怒りになり、「アルペジオ」のジャケットにおいては「文字の形に切り抜いたアクリル板を実際に吊して、写真を撮る」という、超アナログでぶっとんだ方法をおとりになられました。
 
あのアクリル板を吊るす延長線上に、今回のライブの演出はあったと思います。
 
平たく言うと手作り感
 
ツアーグッズの本「春空虹之書」収録の「うさぎ!」から引用すると「DIY」。
 
他にも
・演奏してない人たちはシャボン玉をふく
(シャボン玉も再現性のないアナログな演出。「アルペジオ」のジャケットにも登場してますね。)
・満島ひかりが歌う小沢健二の周りを蛍光色の紐(黄色とピンクの2色)でぐるぐる巻く。
(言ってて意味わかんないwww透明なポールが小沢健二の周りに4本立ってて、ボクシングリングのロープみたいに、満島ひかりがそのポールの周りをグルグルまわって、ブラックライトで怪しく光る紐を張ってく…なんだこれまじで)
・ミュージシャンが椅子替わりに座ってるカホンをおもむろに叩く。
・満島ひかりが傘を持つ
 
そういえばお馴染みのグッズ「電子回路」も、電池とスイッチのシンプルな作りで、小学生でも仕組みが分かりますよね。
最近セカオワとか嵐のライブでの無線制御で客席全体が綺麗に光りまっせ!みたいな、「もうなんだか仕組みわかんないけどスゴイ」というものの反対を目指してるんじゃないか、ということを思いました。
 
演出面で(落合陽一的な?)「魔法」を使わず、「誰でも仕組みが分かるもの」にすることで、逆に音楽の持つ「魔法」を抽出したかったんじゃないかな、とか考えたりしました。
(ちょうどこの前日、国際フォーラムのホールCで落合陽一が耳で聴かない音楽会をやってましたね)
 
その音楽の「魔法」や「DIY」の最たる部分は、
 
とにかく客に歌わせる。(あと満島ひかりが歌う)
 
フジロックでも話題でしたよね。小沢健二はみんなに歌わせた、と。
 
今回は「男子」と「女子」にわけて歌わせたり(aikoか!)
 
なんなら女子が歌いやすいようにキーを変えたりなんかしちゃって。
 
(満島ひかりがサイドボーカル的に抜擢されたのは、女の子たち歌って!という気持ちの表れだと感じた)
 
会場が一体になって歌っているときの高揚感はすごかった。「強い気持ち・強い愛」とか。
 
客席がみんな歌っているときが、「この街の大衆音楽の一部」であることを実感できるのだろう。
 
人々が孤立せず、集っている、共にアクションしているということがわかるのだろう。
 
まさに「協働」の世界へ。
 
小沢健二も嬉しそうである。
 
でも、問題が一つ。
 
歌詞が表示される画面がないwwww
 
フジロックでもあったのにwwww試されるオザヲタ。
 
勝手な考えだと、
 
「なるほど、これが小沢健二パパの言う『口伝伝承』か」
 
おもわず納得してしまいそうになる。(詳しくは小澤俊夫で検索)
 
個人的な予想だと、大阪城ホールと武道館は歌詞スクリーンあると思う...。さすがに。
 
そして事前に予告されていた通り
 
「36人ファンク交響楽」の通り、サウンドがすごおおおい。
 
2018年に「ぼくらが旅に出る理由」や「ドアをノックするのは誰だ?」が服部隆之さんのフルオーケストラで聴けるとは、1994年に居るみたい
 
これは絶対に武道館で見る価値がある。
 
このサウンドは絶対に武道館で見る価値がある。
 
あ、物販BGMと違って、「ぼく旅」の間奏ホーンはオリジナルともひふみよ版とも違いました。
 
戦場のボーイズ・ライフ」「愛し愛されて生きるのさ」「東京恋愛専科」のメドレーも良かったですねー。勢いが!
 
東京恋愛専科」の振付また変わってました。
完璧に覚えてるんですけど、どうやって人に伝えよう笑。
 
右手ひらひら↓左手ひらひら↓右掌上向き「どうぞ」両手(右手グー伸ばし)「傘」
右目・左目右耳・左耳右鼻・左鼻、右口・左口右前・左前両手「下からバンザイ」んーぱっ
 
↑で分かる人は分かるはずwww
 
今回のライブのハイライトは、やっぱりとんでもなく力強い「ある光」だったと思う。
 
原曲のパワーはそのままに、悲壮感が薄まり、希望があった。
 
あの「ある光」が、希望の歌になっていたよ。
 
ある光」の後のいつまでも鳴りやまない拍手と歓声。
 
やばかったっす
 
 
あと、アンコールの「春にして君を想う」は本当にメローで良かった。
小沢健二も、これぐらいの年齢で歌うことを想定してたと思う。あの頃の未来に僕らは立っているのか?サメが来ないうちに。
 
フクロウの声が聞こえる」がアレンジ魔法的とフジロックの中間歌詞は魔法的に戻っていた。「直感と推論」「暖炉」の歌詞が復活して嬉しかった。
 
鬼気迫る歌い方で、会場も最初は「セカオワ版と違う…」的な空気から、最後は小沢健二の熱唱にもってかれてた
 
(あと歌詞戻すんだったら「シナモン」の帝国政府の歌詞も復活して欲しかった)
 
また、ハープいるなら「球体の奏でる音楽」のアレやコレやれよ!!という気持ちもなくはない。
 
魔法的」のあの子達はこのまま「幻」なのかな…
人類のために「飛行する君と僕のために」だけでも録音して欲しい。
 
いや、まあいろいろ書きましたけど、音楽ライブとしては異色尽くしですよ。
 
①物販会場でリハ音源流す公式ネタバレ。
 
②事前予告なしに有名人がサイドボーカル兼雑務。
 
③客に一緒に歌ってほしい癖に歌詞表示なし。
 
④演出が手動・DIY。
 
⑤演奏者が多いし、選曲も良いし、客の熱気がやばい。
 
つまり小沢健二どうかしてる。
 
これまでの最近のツアーが「外国で得たこと」とか「家族を得て分かったこと」とかの表現だったとだとすると
 
今回のツアーは、本当に「ぶっ壊し」に来ていると思う。
 
過去の曲もたくさんやってるから「懐メロみんなで歌おうライブ」として見られるかもしれないけれど、
 
自分が出来ることをやる(=自分の手で出来ないことを持ち込まない)、
 
表現したいことには制約を付けない(=オケだろうが満島ひかりだろうが呼んじゃう)という
 
小沢健二ここ最近の姿勢を具現化したライブだと思った。
 
 
まあでも尊大なこと言わせてもらうと。
俺、魔法的以来、小沢健二と波長が合ってるから、わかっちゃうんだよね!!!小沢健二が何をしたいか!!!
ごめんなさい調子乗りました。本当は小沢健二にめちゃくちゃ影響されてるだけです。
 
こんな文章書いてるせいで、終演後の音声配信普通に聞き逃しちゃったよ。アーカイブ聞いてきます…。
 
 
あ、あと最後に。
 
魔法的」のときは「日常に戻ろう」だった終演時のカウントダウン。
「生活に帰ろう」になってましたね。
つまり「LIFE IS COMIN' BACK」
 
伏線回収に震えました。