愛知公演の千穐楽を観てきましたよ。
「カム フロム アウェイ」です。
豪華な出演者が発表になった時から観に行きたい!と思っていた作品。
安蘭けいさん、石川禅さん、浦井健治くん、加藤和樹くん、咲妃みゆさん、シルビア・グラブさん、田代万里生くん、橋本さとしさん、濱田めぐみさん、森公美子さん、柚希礼音さん、吉原光夫さんと超豪華!!
みなさん単独で主演はれるような俳優さん達ばかりです。
ブロードウェイで数々の演劇賞を受賞した今作品が日本で初演です。
2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロの時のおはなしです。
公式HPよりあらすじを抜粋すると・・・
「9月11日
あの日、世界が停止した。
9月12日
ある小さな町で起きた奇跡の物語。
この物語は私たちに、世界に希望を与えた。
2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロ事件の発生。アメリカの領空が急遽閉鎖された。目的地を失った38機の飛行機と7,000人の乗客・乗員たち。行き場のない38機の飛行機は、カナダのニューファンドランド島のガンダー国際空港に降り立つ。
カナダの小さな町。わずか1万人の人口は一夜にして約2倍となった。人種も出身も様々な人々はこの地でどんな5日間を過ごし、飛びたつのか―」
この舞台では約100人のキャラクターをキャスト12人で演じきっているんですって!
そして上演時間も休憩なしの100分!
私は1回だけの観劇だったので理解できるかどうか不安に思っていましたが、ものすごくよくできていて1回で十分理解できました!
会場に飾られていた地図。
劇場内にはものがたりの時系列のパネルもありました。
いやぁ、演じる方も大変だろうけど、脚本がすごい!と思いました。
見る人を混乱させずに事実に基づきわかりやすくスピーディに描かれていて本当に素晴らしいミュージカルでした。
ステージには島らしい木々が両サイドに茂っていて中央には12脚のデザインの違う椅子が置かれています。
この椅子は飛行機の座席になったり、バーの椅子になったりシチュエーションを変えて登場します。
演者も複数人を演じ分けるため、メガネをかけたり帽子をかぶったり、服を変えたりしながら演じ分けます。
セリフの言葉使いも島国らしく方言っぽく言っていて「あ、今は島の住民を演じてるんだな」ってわかりました。
ほぼ全員出ずっぱり!
一番驚いたのが、コメディ要素もあって面白かったこと!
扱う題材がシリアスなのでもっと重い感じになるかと思いきや、ハートフルで面白くてホロっとさせるストーリーでした。
同時多発テロのあった時にこんなことがあったなんて恥ずかしながら知りませんでした。
突然島に島民と同じ数のいろんな国の人達が現れるのに島民たちはその人達を受け入れもてなし奮闘するところが本当に感動しました。
そして目的地に向かうはずが急に知らない土地に着陸させられる人々の不安も描かれていて。
島に到着して何が起きたのかテレビで見て知った時の瞬間は私が当時この事件を知った時を思い出しとても胸が苦しくなりました。
そんな不安な人達を一生懸命もてなす島民の人々。不安ながらも交流を深める乗員の人々。
それを同じ人が演じ分けます。
観てる間にちゃんと私も見分けられるようになっていてどちらにも感情移入できました。
本当に俳優さんってすごい!!って感動しました!
誰を見ていいのかわからないほど贅沢なステージ上(笑)
あの人も見たいしこの人も見たいし。
歌も長いソロを歌う人と歌わない人もいて、なんて贅沢な!!
万里生さん、あんまりソロなかった気がする。贅沢すぎる~!
千穐楽だけどいつも通りという感じでやり切った表情でカーテンコールを終えた皆さんのお顔はとても晴れやかでみなさん笑顔でした。
この舞台、一人一人のフォーメーション(立ち位置)が相当大変だっただろうなって動きでした。
いやぁ、もう一回観たい!絶対観たい!
再演するにもこのメンバー揃えるの大変そう・・・
でもまたやってほしいです。
すごく感動したから。
100分があっという間に感じたと同時に内容が3時間観た作品並みの満足感ありました。
これ作った人、リスペクト!!
ウィキペディアでこの後、ニューファウンドランドのこと、調べてみる(笑)
そして行ってみたくなりました!
とってもハートフルな気持ちにさせてくれる良いミュージカルでした