以前にも書いた気がしますが、販売用のブツ撮り写真では、普通のアマチュアカメラマンなら見向きもしないような、ありふれた、どこにでもあるブツばかり撮影しています。
そんな平凡なブツのほうが、なぜか売れるのです。
ただ、誰もが一目見た瞬間に「それ」だと分かるような、かつ万人受けするような写真を撮らないと、当然ながら売れません。(笑)
販売用の写真は、「買う人が欲しいと思う、買う人のために撮った写真」だけが正義です。
逆に、「売る」ことが目的でない場合、僕は他の人には意味不明な写真を撮ることがあります。
写真を観ただけでは何が写っているのか全く分からない、どう考えても売れないであろう写真でも、「自分のための写真」なのだから、自分が満足すれば何の問題もありません。(笑)
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写真を売る場合、この「誰のために撮るのか」をはっきりさせないと、きっと不幸になります。
「たとえ納得の一枚であっても、カメラマンが自分のために撮った写真を、金を出してまで欲しいと思う人はいない」からです。
この悲しい現実を受け入れることが決定的に重要だと、日々感じています。(笑)
マグライト、2016年5月
Canon EOS 50D 17-55mm F2.8