この冬、某コンビニで販売していた、レンジで温めるとすぐ食べられる「味噌ラーメン」をよく買っていました。
冷静に考えれば特別美味というわけでもなく・・・インスタントよりは美味しいが、お店で食べるラーメンよりは下、という感じです。
仕事柄お店が閉まっている時間に帰宅することが多く、ラーメンを食べたくなるとつい買ってしまうのです。それなりに満足しますし、お店の半額だし、まいっかな、と。(笑)
コンビニのマーケティング担当は、おそらく僕のような「夜型人間」もターゲットとして想定していたのでしょう。このターゲットが満足する「味」は多分このくらいだから、それ以上は味にこだわらずに、むしろ価格を下げよう、みたいな。
まんまと僕はその販売戦略に引っかかった、という訳です。(笑)
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販売用写真でいつも悩むのは「品質」をどのくらい上げれば良いか、ということです。
正直、品質はレタッチによって無限に上げることができます。
肌はいくらでもツルツルに、衣装は糸くず一つ、背景はチリ一つ見えないくらい綺麗に、そんなことは訳ないです。
・・・時間(コスト)さえ無限にかければ。
でも、それでは永遠に写真を売りに出せません。
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この品質に関する問いに答えるには、「誰のために撮るのか」を明確にし、購入者を想定する必要が有ります。
味噌ラーメンの例で言えば、夜型人間がターゲットならこのくらいの味、グルメな金持ちならこのくらい、といった具合です。
まぁ、この「想定」が難しいので、いつも悩むのですが。(笑)
品質向上に関しては、「できる/できない」と「やる/やらない」は別次元の話です。
「できるけど、やらない」という判断・・・
QCDとは、よく言ったものです。
Canon EOS 5D Mark III 100mm F2.8 Macro