激動の2013年の幕を明け、ポンコツ状態でフルスロットルな危うい染井。
読書やら園芸やらたくさんの趣味も投げ出して無気力でした。
本はツンドク状態になっただけですが、水をもらえない植木が一番の被害者です。
みんな、よく枯れずに生き残ったなぁ…。
そんな染井に一筋の光が射しました。
それはドール沼からの誘いでした。
その沼の存在に気づいたのは介護生活に入る数年前。
以前から物を作ることが好きで、何気なく見ていた密林のサイトでカスタムドールの材料を見つけました。
_<)」
「でも…お金かかりそうだな」
素体は高くないのですが、アクリル絵の具やら筆やら道具をゼロから揃えて、衣装も購入することを考えたら飛び込むのに躊躇していました。
が、誘惑に勝てず、道具を少しずつ集め始めてはいました。
そして、2013年の春先からあるマンガのキャラクターをドール化したくなって、とうとう沼に飛び込んだのです。
その時完成させたのが銀子さんだったわけです。
作っているとき、介護のことも母のことも忘れて没頭しました。
作ることだけに集中して全てを忘れている間だけ、染井の精神は介護を始める前の状態に戻っているようでした。
続く