弟の能力 | 染井的趣味ライフ

染井的趣味ライフ

ドール沼の住人による、ドール沼のブログです。主にカスタムのメモにしていく予定なので、素体写真をあげていきます。ドールや生首や真っ裸が苦手な方はご遠慮ください。ドール以外に介護日誌と小説を始めました。

母の退院にあたって、何故か仕事の都合をつけて弟がやって来ました。

入院したとき、弟は「母が死んでも行けないし、泣かないから」とクールを気取っていました。

が、次に電話をかけてきたときに「死んだ?」と半ばふざけて尋ねたであろう弟に、連日の見舞いと慣れない家事に疲れていたこともあって「死んだよ」とオウム返ししたところ「う…うそぉぉぉぉぉぉっ?!(涙声)」と電話の向こうでパニックに陥る弟。
少しだけ疲れが癒えたドSな姉(笑)

母に似て弟も人の顔色や言葉尻を読むのが苦手な模様ですσ( ̄∇ ̄;)

そんな弟ですが、何故か言語不明瞭になった母の言葉を聞き取ることができました。

染井や父は聞き取れずに何度も聞き返して不機嫌にさせてしまうのですが、弟は1度で聞き取る便利な通訳として活躍しました。

何故、彼にそれができたのか。

後になって良く考えたところ、1つだけ思い当たりました。

彼は物心つく前から言語障害を持つ姉の言語を聞き取り、それを日常会話として使用していたそうで、母は「息子にも言語障害があるのでは?」と慌てたそうです。

染井の治療に当たっていた言語療法の先生に相談したところ、弟と会話を交わした先生は彼が正しい日本語の発音で会話することを確認したため問題無しとされました。

その後、染井の言語障害は目立たなくなり(通院や障害について知らない人からは舌足らずだと思われているようです)、弟も普通に会話をしていますが、どうやら本能的な部分に「言語障害の言語を聞き取ることが出来る」能力が残っていたようです。

彼自身も何故、自分だけが母の言葉を普通に聞き取れるのか解らなかったようです。

人間の体って時に面白いことが起きるものです。

…が、退院時の手続きは全て染井が行いましたので、わざわざ運転するためだけに来なくても良かったのに弟(ーー;)

運転なら染井も出来るようになったので、途中から見舞いは車で行くようになっていました。

母が入院して唯一の利点は、ペーパーだった染井が車の運転を出来るようになったことだけかもしれません。

…あ、入院費も弟が出してくれたんだっけ。

「金の心配はするな」と言った時のアナタは、我が弟ながら格好よかったです。

その後、高額医療費の助成で返金されると解ったときのアナタの「よし、金返せ!」は格好悪いを通り越して豆腐の角に頭ぶつけて死んで欲しい気分でした(*ノ▽ノ)

…というかドSな姉は、凍らせた豆腐を叩き付けてやりたいぐらいでしたよ(笑)