脳梗塞がやって来た!④ | 染井的趣味ライフ

染井的趣味ライフ

ドール沼の住人による、ドール沼のブログです。主にカスタムのメモにしていく予定なので、素体写真をあげていきます。ドールや生首や真っ裸が苦手な方はご遠慮ください。ドール以外に介護日誌と小説を始めました。

消防車から降りた救急隊を先導する染井を見て、救急車に乗ってきた救急隊も後に続きます。

玄関に続く階段の上でふと振り返ると、ズラリと並んだ救急隊員総勢7~9名(すみません、記憶が曖昧です。染井は7人ほどだと思っていたのですが、9人いたという証言もありまして)。

思わずギョッとしました。
ご近所さんがこの光景を目撃されていて、のちに「消防車が来るし救急車も来るし、玄関に向かって大勢の人が押し寄せるのを見て一体何が起きたのかと思った(^^;」とおっしゃられておりました。

ドヤドヤと狭いリビングに雪崩れ込んだ救急隊の方々は、まずダイニングテーブルを退かしました。
普段、掃除などで退かすときは重くてどうしようもないテーブルは、あっさり部屋の隅に追いやられて倒れた母の姿があらわになります。

染井は邪魔にならないように隅っこで待機していると、父がやって来てリビング一杯の救急隊員にやはりギョッとしておりました。

しかし、その4~5年前に父が血ヘドを吐いて倒れた時(胃潰瘍)に救急車を呼んだところ、玄関に続く階段が急勾配だったため救急隊だけでは担架で運び出せないとレスキュー隊を追加されたことがあったため、父は何も言わずに様子を見ていました。
(染井の1度目の119番通報でした。)

やがて母は曖昧に担架に乗せられて、運び出されていきました。

染井は自分の荷物と共に、母が普段持ち歩いているハンドバッグを持って救急車に乗りました。
母のバッグには財布や携帯が入っており、仕事先から連絡が来ることや財布に入っている保険証の必要性を想定して持っていくことにしました。

父は店を閉めて、家に鍵をかけて救急車に乗り込みました。

搬送先が決まるまで10数分。
母は救急隊員に話しかけられると、辛うじて頷いておりました。

のちにこの時のことを覚えているか尋ねてみると、うっすらと途切れ途切れに覚えているようでしたが大部分はほとんど意識がなかったようです。

やがて救急車はサイレンの音ともに走り出しました。

                                                                    続く