「きよしちゃんですか?」

名古屋駅からタクシーに乗って、御園座さんへというと、女性の運転手さんがそうおっしゃいました。

うわあ、名古屋公演3日目にして、名古屋の皆さまに周知されているのですね~。

 

この日は名古屋マラソンが開催されていて御園座さんの前の道路もコースになっているため、道路規制があったのですが、手元の規制案内図を確認しながら、スイスイと走り抜け御園座さんの裏側の通りにつけてくださり、

「楽しんでくださいね」

と降りる際、言葉をかけてくださいました。

もしかして地下鉄で移動することになるかな?

と思っていたのですが、おかげで順調に着けました。

この通りは何度か通ったことがあり、”御園座さんに来れたんだ!”と胸がいっぱいに。

そして懐かしさを感じました。

 

 

こんばんは!
昨日は御園座さんにいってきました。
ルンルンルン!
朝から、いえ、数日前から心躍っておりました~。

名古屋に向かう新幹線の車窓から富士山が!
その麗しさに、これから会えるキイナのことを思ってうっとりしたのです。
 

 

 
 

 

 

第1部のお芝居「白雲の城」からキイナは絶好調!

山崎樹範さん演じる六助とのとあるシーンでは、あれ、こんなに至近距離になるのだったかしら? と明治座さんでの公演の記憶をたぐっていたら、

山崎さんが、”近っ! 近すぎません?”と動揺(汗)。

すると、

「私、いつもこうして近くに寄って話すんです」

と、おっしゃったので大爆笑に(笑)。

 

 

深山天女さまのシーンでは、杖に付けてあるお鈴がひとつ、またひとつと動くたびに落下して、ついにはお鈴のブーケ(束っていたほうがよいかな?)ごと(汗)。

わきたつ客席に、素知らぬ顔でお鈴のブーケを床からとりあげて、左手にかかえて鳴らしていたのですが、なあんと、源蔵に、

「お鈴、あなたにさしあげます!」

と(笑)。

「ありがとうございます!」

と、源蔵はお金とともに胸にかかえて、”ははは~”っとひれ伏されたので、またまた大爆笑でした。

なんてお茶目な座長でしょう。

フィナーレでは、皆さんの演技が極まっていて、わたしも涙、涙、涙です。

演者の思いは伝わるのでしょうね。

周囲からも鼻をすする音がきこえてきました。

笑って、泣いて、手に汗握って、また笑顔に!

何度観ても、観飽きることのない素晴らしい舞台でした。

※この日のお光は中島唱子さんでした。

 

 

幕間に御園座小町(1階のショップ)で購入したお弁当をお席でいただいてから、館内ツアーに。

明治座さんでいつも売り切れてしまって購入できないままだったクッキー缶を遂にゲット!

お茶も一緒にリピ購入しました。

ちなみに公演パンフレットは4座共通です。

 

 

 

いよいよ第2部のコンサート!

この日のカバーメドレーコーナーは美空ひばりさんでした。

歌声は冴えに冴えて...。

キイナがお着替えのために舞台袖にもどられたとき、お隣の席の方が、

”なんて、いい声なんでしょうねえ!”

そういうと、ふうーっと感動のため息を。

”ほんとうに、いつ、何度聴いてもそう思います”と答えたわたし。

最高に幸せな時間です。

 

どの曲も素晴らしかったのですが、この日の「暴れ海峡」には総毛だちました。

だって、だって、これ以上ない匙加減でうなり節まではいって、発表以来、大好きな曲の筆頭になっているこの曲ですが、ライブではその時々に心境も加味されて、毎回違うというか、キイナと共に生きる現在、過去、そして未来までをも感じさせられます。

そして、ああ、また聴きたい!

と、余韻に包まれながらそう思うのです。

 

 

 
 

 

「今日で3日めです。

公演が終わるとホテルに帰って、いつもひとりになるんですが(笑)。

まあ、誰かがいてもストレスになるしね」

と、ちょっとさびし気と思ったら、そんなふうにいってみたかっただけなんでしょうね。

 

「昨夜はあんかけスパゲッティを食べました。

あんかけ太郎っていうのかな?

あれ、おいしいですね~。

以前はあまり外に出なかったんです。

写真撮られたりするの嫌だなって思って。

でも、今は気にしなくなりました。

そんなこと気にしないで、一瞬、一瞬を楽しまないとって思って。

過去にはもどれませんからね」

そんなキイナの言葉に、”今のこの一瞬一瞬が何より大切”という思いがつたわってきて、わたしもそうだなあと深く共感したのです。 

 

 

 

と、キイナのトークはとまりません(笑)。

「ドンキにはいっているお店で、うどんもあって、どっちにしようかなって迷って。

それであんかけスパゲッティにしたんですけどね。

チケット(食券)買って。

店員さんに、”氷川さんですか?”ってきかれたので、”はい”と答えて(笑)。

ボリュームありましたね~」

そうおっしゃると、

「だから、まだここにはいってますよ!」

と下腹を左手でポンッ!

もう~、今日はお茶目度がすぎませんか?

 

お店の場所や名称を、世間話のように気さくに話されるキイナにバンドの皆さんは、”えっ、そこまでいっちゃうの?”と驚いた様子(笑)。

と、キイナのトークはとまりません。

「マネージャーの彼は、白身の、えっ、”シラミ”じゃありません。白身魚のフライがのっているのにしたんですけど、それもおいしそうだったので半分もらって。

ベーコンとかいろいろはいってるんですよね。

あんまり食べると、公演にさしつかえると思って控えたんですけど...。

でも明日は休演日だからいろいろのっているボリュームのあるのを食べようかな?」

と、ワクワクしている様子のキイナ。

”うん、うん”とうなずく皆に、

「それくらいしか楽しみないんですよ~。

えっ、(そんなこといったら)夢壊す?」

と。

そんなことありません(笑)。

一緒にわくわくするし、舞台裏のキイナをしるほど、舞台の上の神々しいほどに眩しいキイナが稀有なものに思えてくるのですもの!

 

キイナは、

「食べるもの、着るものって、自分のセンスで好きなものを選びたいと、いつも思ってるから」

と結ばれました。

ここでも同感です。

 

 

「皆さん、どちらから?」

と、客席にお声を。

前列におすわりの堺(堺東)からご夫妻でお越しのご主人に話しかけられ、ご主人が割烹料理のお店を営んでいるとわかると、

「大阪からわざわざお越しくださったんですね。ありがとうございます。

堺って包丁で有名でしょう?

えっ、(割烹料理の)お店をやっているんですか?

いってみたいですね~」

 

素適なご主人は満面の笑み。キイナに声がとどく距離なのに、お店の名前をおっしゃらない奥ゆかしさは、同じ堺東のヤマブキレコードさんご夫妻と重なるなあと思っていたら、キイナのほうから、お店の名前をおたずねになりました。

”堺東の割烹・蛸壺です!”

とのご主人のお答えに、

「今度行かせていただきます!」

と嬉しそうなキイナです。

 

食べログでお店をチェックしちゃいました~。

 

 

地元の皆さんに愛されている素敵で”お上品な”お店のようですね~。

わたしも、堺のお友だちのUさんとうかがってみたいです。

 

と、まだまだキイナのトークはとまりません(笑)。

そんなキイナに、”キレイ!”、”美しい~!”の声が多数かかると、

「皆さんのほうがずっと美しいです!」

とひとこと。

そして、

「心が!」と言い添えられたので、まあそういうと思ってたけど、でもそれはそれで嬉しかったのです。

そこで笑いがおこったので、こちらの雰囲気を察知されたのでしょうか、大声で、

「(もちろん)”ガワ”も美しいですよ~!」

と(笑)。

わたし、キイナのこういうところも好きなんですよね。

 

 

さらに、

「あっ、ほかの方に隠れて見えなかった。そちらのご婦人、失礼ですがおいくつですか?」

と、おたずねに。

70歳とお答えになられたでしょうか?

「まだまだお若いですね。

わたしの母は73歳、父は84歳ですから。

どうぞお元気で」

そうお声をかけられ、会釈されました。

 

 

お母さまの遺影をお持ちになっていらっしゃるかたにも気づかれていたようで、ここで、そのかたにもお声を。

「どなたのお写真ですか?」

とのキイナの問いに、”母です。母は氷川さんが大好きでした”とのお答え。

「お母さんのお写真なんですね。ありがとうございます。

さびしいでしょうけど、娘さんが楽しくしていたらお母さんも喜ばれると思います。

応援してくださった皆さんのこと、ずっと忘れませんし、ずっとずっと一緒です。

誰しも肉体には限りがありますが、魂は永遠ですからね。

お母さんは今も娘さんのことを見守ってくださっていますよ。

ずっと一緒です」

優しく寄り添ってくださるキイナに、娘さんは号泣。

キイナの言葉にわたしも母への思いが重なって涙がとまらなくなって、肩にかけていたキイナのぼりタオルでふいたのです。

 

20年以上前(ということにも驚きますが)、建て替え前の御園座さんでたった一度開催されたキイナのコンサートに、そのために友の会にはいってチケットをゲットして、母と1泊で参加したことがありました。

名古屋駅の上の高層ホテルにとまったのですが、まだ予約にもなれていなかったのでうっかりダブルのお部屋をとってしまい、母と、大きなベッドで一緒に眠ったのはそのときでした(笑)。

 

その翌年だったでしょうか。友の会に入会したことで、御園座さんの地芝居小屋をめぐるツアーにも母と参加して、のちのち何度もそのときの話題をするほど楽しいものだったのです。

 

不思議ですね。

その場所にいたからでしょうか?御園座さんの前で集合・解散だったのですが、ツアーバスが到着したとき、送り出してくださった御園座さんのスタッフの皆さんがその日は休演だったのに劇場前の照明をバーッと点灯させて迎えてくださった光景まで一気に思いうかんだのでした。

 

 

 

横道にそれてごめんなさい。

アンコールで思いきりヒートアップし、「限界突破×サバイバー」のロングトーンでは、”この人は何者なの?”と思ずにはいられない胸を貫き、魂を鷲づかみされて揺さぶられるような感覚にさせられたのです。

忘我の時間でした。

 

いよいよのお別れ。

来場のお礼をていねいにおっしゃり、ゆっくり舞台袖へと。

あああ~ん。

とそんな心境の皆に、バンドの皆さんが、”まだまだ終わりませんよ!”と笑顔で手拍子を!

すると、瞬く間に、

「そうですかあ~?」

とキイナはスデージに(笑)。

”早っ!”

といわずにはいられない素早さでした(笑)。

 

この日放送される「トゲバラ」の紹介をされ(もしかしたらアンコール前だったかも?)、

「心のトゲを歌とトークでぬくんですよ。

皆さんも心にトゲありますか?

ね、人間ですから誰しも、心のトゲや、心の闇、あります。

それをね、抜きます(笑)。

みてくださいね!

それでは、最後にもう一度『ほど酔い酒』を、皆さんと一緒に歌います」

そうおっしゃると、語りかけるように、そして皆が歌いやすいように歌詩を部分部分そらんじてくださり、皆の歌声に耳を傾けながら歌ってくださいました。

 

「皆さん、今日はほんとうにありがとうございました。

素適な、素晴らしい日曜日を!」

そうおっしゃると、さらに客席のそこここを指さして、

「ビビビ、ビビビビーッ!

ビビビ、ビビビーッ!」

とパワーをおくってくださいました。

 

もう、大サービスのキイナです。

「気をつけてお帰りください!」

最後は優しくお見送りしてくださいました。

 

さて、文末に皆さま、こちらの画像を!

 

 

キイナは空席があることを気にされていましたが、B席は全公演完売になっているのです。

 

以前から、空席があるとすごく落ち込まれると以前からおっしゃっていますが、

昨日の公演で、前夜、幕を開けたらひとりもお客様がいないという悪夢を久々にみたのだとおっしゃっていました。

 

明治座さんの公演から2週間あまりではありますが、世界情勢が大きく変わり、日々のわたしたちの生活にも影響が出はじめてています。

そうなってくると残念ですがエンタメは切り詰める項目の早いほうになってしまいますよね。

自分のことだけでなくご家族のこともあるでしょうし、予算やスケジュールをやりくりして、皆、それぞれの事情をかかえながら劇場に来場されているのだと思います。

わたしもまだ仕事しているので、こうして名古屋にも遠征できますが、先のことはわかりませんものね。

 

そして、劇場側にもご事情があっての価格設定だと思いますが、こうして全公演のB席が完売しているということはひとつの勲章だと思ってよいのではないかなと、そう思ってながめていました。

 

御園座さんは今回は貸切がたくさんあるので、それだけでも御の字なのだと思いますが、座長であり、プロでチューサーであり、社長であるキイナは重責を担っていらっしゃるので心労が多いかと思います。


今回、

「空席があるのなら、もっとがんばって満席にしようという励みになります」

 そう、おっしゃったキイナ!

そのとおり!

どんなときも真っすぐに歩み、走り、コロナ禍だって乗り越えて、道を切り拓いてきたあなたですもの。

わたしがいうのもおこがましいのですが、でも声を大にして、

”大丈夫!”

と、いわせてください。


「トゲバラ」の感想はまたあらためて!

あっ、巣鴨のとげぬき地蔵さまで、ロケしてくれないかしら?

 

と、次回は15日にふたたび御園座さんに参ります。

今週は仕事、家事、そして、湯川れい子さんの木曜塾、その前日はサントリーホールでの「全音楽界による音楽会」と、充実の1週間になりそうてす。