昨日は、「西寄ひがしトークライブ2024 IN 木馬亭」にいってまいりました。
朝から降っていた雨はすっかりやんだものの、かなり肌寒かったのですが、満員御礼の木馬亭のなかは熱気ムンムンです。
午後2時30分からの1回公演。
途中15分間の休憩の2部構成で、1部はフリートーク、2部は西寄語りでした。
第1部のフリートークは、日常に巻き起こるエピソードトークで、うそのような本当の話を連発(笑)。
途中、大分県中津市のご両親の話題でもりあがりましたが、お父様にとお小遣いをさしあげてもお母さまに渡すとどうも半分しかお父さまには渡らないようで(汗)、お母さまが見ていないところで、直接渡そうとすると、お母さまが何かを察知して、急に現れるというようなことを面白おかしく話されたときのこと。
ブラックな芸能事務所でも6・4で、4割をもっていくにとどまることを引き合いにだされると、客席から、”長良も?”と(笑)。
ドッと笑いがおこると、
「長良(プロダクション)は抜いたりしません! そんなことする事務所に25年もおりませんよ(笑)」
というようなことをおっしゃったので、笑いながらも、業界のことをよくは知らないので、皆、そうなんだ〜と、安堵したのです(笑)。
休憩を挟んでスタートした第2部の西寄語りは、「父娘(おやこ)の演歌道」の7年ぶりの再演でした。
演歌歌手をめざしてがんばる主人公・谷川広海さんの父、勝(まさる)さんが主人公ですが、笑いと涙あふれる、家族愛と人情の物語に笑い、泣き、そしてあたたかな愛に包まれ、心がぽかぽかになりました。
前回よりさらに磨きがかかったようで、わたしは実話を超えたリアルな物語として受けとめたのです。
それは実話であってもなくても、ここに描かれている物語のような人々はこの世に存在する。
登場人物たちの思いは、わたしたちのなかにもある思いだと感じられて...。
だから実話ときいて、なるほどと思いつつも、その方たちだけの物語ではなく、皆の物語であり、人生としてうけとめていることに気づかされたのです。
全編ほぼ実話とうかがって、谷川広海さんはどなたなのかしら?
そう、思ったところで、ラストにながれた「女の王将」のみごとな歌唱に今さらながらぴんときたのです。
かつてKiinaも歌番組で何度か共演されたことがありました。
そう、谷本和美さんですね。
西寄さんは谷本さんのディナーショーの司会をされるなど、ご家族の皆さんとも交流があり、主人公であるお父様の勝さん(本名は不明ですので役名のまま書きますね)は、劇中でもお別れのシーンが描かれましたが、生前、西寄さんのことをとてもかわいがってくださっていたそうです。
でも、西寄さんは今でも、その後芸能界を引退された谷本さんと、そのお母さまと交流があり、おふたりとの不思議なご縁のエピソードをお話しされると、今回、音響を担当してくださった方が、新宿コマ劇場や、氷川きよしコンサートの初期に音響担当してくださっていたことも紹介され、
「10代の自分は、将来、司会者になるなんて思っていませんでした。
51歳になったけど、最近1周も2周も回ってまたお仕事をご一緒したり。
俳優をやらせてもらったり。
毎日、思いがけないことがどんどん起こって、人生って楽しいなって思います。
タイムマシンがあったら、10代の頃の自分に、50歳になっても楽しいことがいっぱいあるよって伝えてあげたいなって思います。
司会の師匠は森進一さん、役者の師匠は、今日も来てくれていますが曾我廼家寛太郎さん、芸能界の父は長良じゅん会長ですが、」
というようなことをお話しされたと思います。
そして、そこにつづけて、
「今、こうして縁が繋がって、そして広がっているのは、氷川きよしさんのおかげです。
氷川さんのもとで、ほんとうにたくさんの素晴らしい経験をさせていただきましたから」
と、Kiinaへの感謝の思いを言葉にされました。
西寄さん!
ほんとうにわたしもそう思います。
わたしが今、この木馬亭にいるのもKiinaが紡いでくださったご縁なのですものね。
ご一緒したお友だちとも、時々、ご挨拶する見知ったお顔の皆さまとも、西尾さんはじめスタッフの皆さまとのご縁も、思えばすべてKiinaが紡いでくださったものなのだとあらためて思い、胸がいっぱいになりました。
(ここまで、メモをとっていず記憶を頼りに、意訳して書いていることご了承くださいませ)
7月に曾我廼家寛太郎さんと浅草公会堂の和室ホールででイベントを開催されるそうで、終演後、寛太郎さんが、物販横のテーブルで、直接チケットを販売されていたのでびっくり!
お芝居から抜け出てきたような寛太郎さんの、”チケット手売り”というサプライズにも、もりあがりました~。
チケットを購入した際に、
「今日は大阪からですか?」
と、伺ったら、東京在住とのことで、
わたしと友だちが思いっきり驚くと(笑)、
「○○区に、もう25年です~」
ふたたび、ええええ~っ!
それにしても、○○区にお住まいなんて個人情報をさらっとおっしゃってしまう気さくさはお人柄だなあと感じました(笑)。
そして、”西寄さんには、あないによう言うてもらって申し訳ないですわ”
と、演技の師匠と紹介されたことに、恐縮されていて。
そのことも寛太郎さんらしいなあと、また思ったのです。
帰宅途中の電車のなかで、堺のお友だちのUさんにさっそくメールでそのことを報告しました。
寛太郎さんは関西喜劇界の重鎮でもいらっしゃるので、大阪在住なのだとずっとずっと思っていて。
Kiinaの座長公演に出演されたときは、新歌舞伎座さんの公演ではご自宅から、明治座さんの公演のときはホテル住まいと、ずっとずっとずっと疑いもなく思っていましたから。
きっとUさんも同じはずと思って(笑)。
終演後のビッグ・サプライズでした~。
と、駆け足の更新で失礼します。
またお会いできますように!