「尊敬する氷川先輩の曲を歌わせていただきます。
ほんとうは氷川先輩のお声でお聴きになりたいでしょうけど、僕の声でしょぼくなってしまってすみません。
でも、(氷川先輩がお休みされている間も)途切れることなく氷川先輩の名曲を守っていきたいという思いで歌わせていただきます」
コンサートの後半でそういったのは辰巳ゆうとさんでした。
それは、この日に寄せられた”氷川きよし”からの手紙をうけてのもの。
ゆうとくん、そんなことない! しょぼいなんてことないよ!
すでに胸がいっぱいになっていたわたしでしたが、心のなかでそう叫んだとたん、涙が一気にあふれだしたのです。
辰巳さんは、子どもの頃からKiinaに憧れて、そのステージを客席からみて感動していたこともお話しくださっていましたが、”氷川きよし”へのリスペクトの思いをこめた辰巳さんの「きよしのズンドコ節」の歌唱と振りは、わたしに、ライブでの”氷川きよし”の輝きをよみがえらせてくれるものでした。
そして、その歌唱に、辰巳さんがどんな思いで、Kiinaの休養をみつめ、KIiinaのを、事務所をスタッフ・アーティストが一丸となって守っているのかを感じて...。
ここでもKiinaがどれほど皆に愛されているのかを感じたのです。
このコーナーの冒頭で山川豊さんからのお手紙を西寄さんが代読されるというサプライズがあったのです。
”本来ならその場にお邪魔してお礼を申し上げるところですが、報道でご存じかと思いますが、今、病と闘っています”
という言葉から始まり、デビューして40年間、歌手人生のほとんど、そして人生の半分以上をお世話になったこと。そして、半世紀を超えて事務所がこうしてますます栄えているのは事務所のスタッフとアーティストのがんばり、そしてファンの応援のおかげ。70年、80年、100年と続いてほしいとお書きになり、
”必ず元気になって桜の咲く頃には皆様にお会いしたいと思っております”
というような言葉で結ばれていました。
辰巳さんに続いて、はやぶさのおふたりが「アメリカ橋」を歌ったのですが、ここでも、おふたりの山川さんを思う気持ちがつたわってきて、また、涙、涙、涙...。
さらにのちのコーナーでは中村玉緒さんからのお手紙も西寄さんが代読されました。
こんばんは。
今日(すでに日付が変わってしまいましたが・笑)、
2月9日に浅草公会堂で開催された「長良グループ創立60周年記念 NAGARA FESTIVAL ”NEXT STAGE”」にいってきました!
出演者の皆さまの熱唱と、熱い思い、そして60年の歴史の重みを感じて胸がいっぱいになりました。
グッチ裕三さんが、長良じゅん会長の思い出を語ってくださったときに、自然とその口調を再現してくださったのですが、そのとき、そうだ、帰りに天晴地蔵さまをお参りしよう!
と、その場で思い立ったのです。
後半に画像アップしますね。
それにしても会場の浅草公会堂の1階にものすごくたくさんのお花が並んでいて、写メしていたら、目がまわりそうに(笑)。
これほどのお花が並んだこと、公会堂の歴史上あったでしょうか?
そんな写メの整理も膨大で、記事のアップが遅くなってしまったこと、お許しくださいね。
お花はすべてを載せきれそうもないので、Kiinaゆかりのものをピックアップしています。
オープニングで、司会の西寄ひがしさんが、
「今日は、長良グループのスターが”ほぼ勢ぞろい”」
と、おっしゃった言葉に、"ほぼ”はKiinaを意識してのことと、嬉しく思ったと同時に、このコンサートに何かのかたちで関わってくださるのだろうか?
と、期待が高まり、緊張したのです。
オープニングは辰巳さんがデビュー曲「下町純情」を歌って開幕し、歌手部門の皆さんが1曲ずつ歌唱されると、各々がご挨拶されました。
続いて、スクリーンがステージ中央におりてくると、長良グループの60年の歩みが年代順に紹介されていったのです。
1963年、長良会長が25歳のときに設立され、そのあと、年代順に、かつて事務所に所属された方も含めて、そのヒット曲や活躍ぶりが紹介されていきました。
ドキドキしながら、”2000年”を待ったことはいうまでもありません。
いよいよ2000年!
Kiinaの「甲州路」のアーティスト写真とともに、「箱根八里の半次郎」つづいて「一剣」のジャケ写が映し出され、その鮮烈なデビューと、活躍が紹介されました。
このとき、どよめきと大きな拍手が起こったので、Kiinaファンも多数来場されていることがわかって、嬉しくなったのです。
思いは一緒ですね!
カバーコーナーはとてもわくわくする企画で、かつて長良グループに所属していた歌手の方たちのヒット曲が披露されたのですが、
辰巳さんが「イルカにのった少年」(城みちる)
有沙瞳さんが「君こそわが命」
岩佐美咲さんが「哀愁の街に霧が降る」(山田真二)
はやぶささんが「霧にむせぶ夜」(黒木憲)
水森かおりさんが「青いカナリア」(雪村いづみ)
田川寿美さんが「人形の家」(弘田三枝子)
というラインナップ。
皆さま素晴らしかったのですが、全曲、Kiinaのカバー(カバーしてくださている楽曲もありますが)で聴いてみたいという思いがむくむくとわいたのです。
ラストは、水森さんが新曲「三陸挽歌」を披露。
ものすごい迫力と艶があって、「石狩挽歌」につながる新たな世界観を感じさせるものでした。
作曲された弦哲也先生が、漁師さんの掛け声で参加されているというう秘話も教えてくださいましたが、この曲、こんな言い方するのおこがましいと思いつつ、あえていわせていただきますと、
”ヒットする!”
と、わくわくしたのです。
エンディングは、出演者全員で、「明日はいい日」を熱唱されました。
コンサートのご報告ははしょっていますので、
よろしければ「オトカゼ」さんをご覧くださいませ!
まだKiinaのお手紙のこと書いてませんでしたね。
嬉しさと驚きに動転して(笑)、メモをとれていなかったので、どんなふうに書いたらよいか思案しつつこの記事を書きだしてものですから、ごめんなさい。
西寄さんから、”氷川きよしさんからもお手紙がとどいています”とおっしゃったとき、そのことを、期待しすぎるほどにしていたのですが、それでも心臓が飛び出しそうになりました。
いずれFC会報や事務所のサイトなどで紹介されるかと思いますが、
お祝いの謝辞から始まり、
”60年の歴史のなかで、氷川きよしをつくってくださり、(デビューしてから今日まで)24年という歳月をすごさせていただいたことに感謝しています。
(スタッフの皆さん、アーティストの皆さん)これからもエンターテイメントの力を届けてください”
といようなことが書かれていたかと思います。
そして、
”わたしもがんばります! 氷川きよし”
そう結ばれていました。
このメッセージを受けて、辰巳さんは「きよしのズンドコ節」を歌ってくださったのでした。
いかようにも読み解ける文面でもあり、そこになにかを予期させるものも感じられましたが、いずれにしても前向きな思いが込められていて。
変わらない、表現者、アーティストとしての情熱を感じたのです。
終演後は1階で出演者全員によるお見送りがありました。
また能登半島地震への義援金を受け付けるボックスがエントランスに設置されていました。
お友だちと別れて、わたしはひとり天晴地蔵様へ。
長太郎地蔵尊の一画に天晴地蔵さまは建立されています。
事務所が今年奉納されたのぼりがありました。
美しい長太郎地蔵尊さま
さあ、そして、天晴地蔵さまです。
夜は初めてですが、厳かな空気を感じました。
天晴地蔵様の傍らには長良会長の本名(神林義忠)が刻まされた石柱があります。
長良会長、60周年おめでとうございます!
会長の”長良イズム”は今も生きているのだと今日のコンサートで感じました。
長良会長、そして天晴地蔵さま、長太郎地蔵尊さま、
これからも事務所の皆さまを、
そしてKiinaのことをどうかどうかお守りください。
そう何度も念じて、帰途についたのです。
それでは皆様、またお会いできますように!
長良プロダクションにかかわるすべての皆さま、60周年おめでとうございます!!!