こんばんは。
今夜は、一昨年の下記番組のなかで、きよしさんが訪れていたお店で、楽しい時間をすごさせていただいていて、気がついたらあっという間に3時間!
ありがたいことです~。
 
そして、この番組もとてもよかったですね。
 
 
 
それでは、今回は、2011年の明治座さんでの初めての公演のレポートを再アップします~。

 

6月2日~6月30日 明治座 
氷川きよし 特別公演 「銭形平次~きよしの平次  青春編~」 
 
さて、今回は2011年の明治座さんでの1か月個公演を振り返ってみたいと思います。
明治座さんでは2005年と2006年に、 「氷川きよしコンサート in★明治座」と題したコンサートを開催していますが、座長公演はこのときがはじめてでした。
 
 
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さて、初の明治座さんでの座長公演に臨む思いを胸に、きよしさんは 公演パンフレットに、このようなご挨拶を書かれていました。
 
いつもあたたかい応援をありがとうございます。
ファンの皆さまのおかげをもちまして、このたび、伝統ある明治座の舞台に立たせていただくことになりました。
四年ぶりの劇場公演となります第一部の演目は、「銭形平次 ~きよしの平次 青春編~」です。
”青春編”とありますとおり、若き日の平次が周囲にあたたかく見守られながら人間として成長し、"銭形平次”が誕生するまでの物語です。
台本を読んで、自分に対しても人に対しても真っ正直に生きる青年・平次が大好きになりました。僕も一ヶ月間、共演の諸先輩方の胸をお借りし、平次とともに、”人間・氷川きよし”として成長できるよう頑張ります。
第二部の「氷川きよしコンサート2011 in 明治座」では、初心に戻り、股旅演歌の数々、そして、ニューアルバム「演歌名曲コレクション14~あの娘と野菊と渡し舟~」の中から、心のふるさとを歌で綴って参ります。
どうぞ、ご期待ください。
全国のファンの皆さまをはじめ、このたびに東日本大震災で被災された皆さまに、元気と希望をお届けできるよう、精一杯努めさせていただきますので、皆さま、ご声援を何卒よろしくお願い申し上げます。
 
平成二十三年六月吉日    
                                                  氷川きよし                                                                            
 

 

※こちらがパンフレットです!

 

 

第1部の「銭形平次 ~きよしの平次 青春編~」。
誰もが知っている銭形平次の若き日を、きよしさんが誠実に演じることで、平次を不思議なほど身近に感じることができました。
きよしさんは、台本を読んでみて、とても面白いと感じ、平次の台詞の素晴らしさにも心打たれたのだそうです。
 
第2部のコンサートでは、私にとって「白雲の城」での詩吟が圧巻。
突然、雷鳴が轟いたかと思ったら尺八の音が響き、きよしさんの声が聴こえてきたのです。
「春望」の詩吟でした。
一節、一節がゆったりとドラマティックに歌われて、そのリズムはまるで大河のうねりのように感じられました。尺八の音色はまさに風そのもののように響き、きよしさんの歌声と呼応するのです。きよしさんの一息の何と長く豊かなこと!
夢でも見ているようで、胸の高鳴りを抑えることができませんでした。
 
ある日のラストトークで、きよしさんがおっしゃった、
「皆さんへの感謝の気持ちがある限り、僕はどんなことでもがんばれます」
という言葉にじんときたのですが、きよしさんは公演を重ねるごとに、キメの台詞や見得、立ち回りもキマッてきて、難しい受けの演技も自然体でとてもいい感じになっていらして。そして何より共演者の皆さんから、きよしさんを盛り立てようという気概が感じられて、いい座組みができている様子でした。
”たった一度の人生だもの” という平次の言葉は私の心に深く響きましたし、銭を投げる時の手の動きの美しさ、何気ない平次の所作にもところどころ美しさを感じ、どんどん魅力的になっていく平次に、心ときめいたのです。 
   
アンコールでは、「きよしのズンドコ節」を熱唱。
ラストはきらきらと紙吹雪が舞っていました。
 
 ※これが紙吹雪です。スタッフさんに了解をいただいて2枚いただきました。
 
このとき、何年もきよしさんの歌唱を聴いてきても、また思ったのです。
なぜ、きよしさんの歌声を聴くとこんなにも心躍るのだろう? と。
これまで、きよしさんにどれほど勇気をいただき、夢見る力を呼び覚まさせていただいたことでしょう。
きよしさんの歌声に、胸のすく思い、心晴れ晴れする思い、そして時には、ふたをしていた悲しみさえそっと癒される思いをさせていただいてきたことでしょう。
きよしさんの熱唱に、そんなあれこれを思わずにはいられなくなったのです。
 
6月2日に初日を迎え、お稽古を含めると1ヶ月半、”平次漬け”の日々をすごされたきよしさん、
「大変だった時もありましたが、今はさびしいような気持ちです」
コンサートの時にそうおっしゃっていました。
さらに 、
「演じていてお客さんの思いってわかるんですよ。空気感というんですかね。面白いと思ってくださっているなとか、逆につまらないと思っているなあとか。そんなお客さまの思いを受け止めながら、演じて、できあがった平次です。本当にお客さまと一緒に作り上げてきたのだと感じます」
と。
 
 
6月30日に迎えた千秋楽。
きよしさんは登場された時からすでに涙されていました。
最初の台詞を言おうとして、様々な思いが去来したのでしょうか。
母親役の大空真弓さんも涙でした。そしてその二人のやりとりを見守る八五郎役の西山浩司さんも涙され、西山さんは思わず干してある洗濯物で涙をふかれていたのです。
”がんばれ、きよし、がんばれ、平次!”
きよしさんの一挙手一投足に皆のそんな思いが向けられていたのではないかと思います。
西山さんが”最後の柿ですね”とアドリブでおっしゃると、きよしさんはまた涙でした。
 
けれども休憩を挟んで後半になると、きよしさんは俄然キリリとして平次を演じられたのです。
台詞はいっそう冴えて、見得も惚れ惚れするほどにキマるのでした。
私がとりわけ忘れられないのは、多くを学ばせていただいたに違いない横内正さんとの数々のシーンです。
涙を見せず、澱みなく堂々と演じるきよしさんから、教えていただいたすべてを今日ここでお見せし、横内さんに感謝を表したい...。横内さんへの深い敬愛の思いが、ひしひしと感じられて胸熱くなりました。
きよしさんほどの感性の持ち主ならば、横内さんの演技に底知れない奥深さを感じ畏敬の念を抱かれたのではないかと思うのです。
 
お芝居の後のコンサートで西寄さんが、
「氷川さんは稽古の期間も含めると1か月半平次と向き合ってきましたから、平次とご自身の思いが重なってしまったのでしょうね」
台詞を言いながら感極まって涙されていたきよしさんの姿をご覧になっておられ、そうおっしゃっていました。
わたしは、そんなきよしさんを見ていて、きよしさんがいつもどんなに掛け値なしにがんばっておられる方かをあらためて感じたのです。
常に見栄や虚勢をはることなく背伸びをせずに、ありのままの自分を隠さず見せているからこそ、自然にあふれてくる涙なのだと感じ、一緒に涙せずいはいられませんでした。 
愛と感謝に包まれた忘れ得ぬエンディング。
山車に乗って、口上を言い、銭を投げる”きよし平次”の何と眩しく魅力的なことだったでしょう。
晴れやかな笑顔のきよしさんの目には涙がキラキラと光っていたのです。
四方八方に颯爽と銭を投げるきよしさんに、大きな大きな”平次コール”と割れるような拍手が起こりました。
観客も共演者の皆さんも心をひとつにして大きな声で”平次! 平次!!” と、叫んだのでした。
  
また、きよしさんのデビュー時から今日までを振り返る、司会の西寄さんのこの日のラストトークを私は忘れることはできません。
情熱をこめて熱く語る西寄さんのトークは滔々としているのですが、なぜだか聞いていて心がふるえたのです。
なぜこんなに心がふるえるのだろう? そう思って西寄さんを見返すと、西寄さん、泣いておられました。もちろん声を少しも詰まらせず流れるようなトークなのです。でも静かにお泣きになっているのがわかったのです。
西寄さん”今日のこの日は歴史に残る瞬間です”とおっしゃっていましたが、まさに氷川きよしという稀代の歌手が43公演積み重ねて作り出した大いなる感動に、西寄さんこそが誰よりも心ふるわせておられたのではないでしょうか。
そんな西寄さんのトーク、聞くほどに涙がこぼれてきたのです。
 
きよしさんは4年ぶりの座長公演ということで、大きなプレッシャーを抱えておられたそうです。
「自分自身との闘い、挑戦だと思いました。僕は不器用ですけれども、そんな僕が一生懸命お芝居をして、歌うことで、お一人でも、”ああ、氷川きよしだってがんばれたんだから、あたしだって!”と、明日から前向きな気持ちでがんばろうと思っていただけたらと、一生懸命やらせていただきました」
 
そしてラストトークでは思いもかけないことをお話しされたのです。
今回の座長公演の最初の休演日にきよしさんはメディカルチェックにいらしたということでしたが、
「皆さん、健康でいらしてくださいね。検査も受けてくださいね」
とおっしゃっていましたが、この公演中だったのでしょうか?
大事な友人を亡くされたのだそうです。
 
「皆さん、元気でいてくださいね。健康でいてくださいね。
実は、僕の友人がガンで亡くなったんです。
32歳だったんですよ...。
3月に子どもが生まれたのに(絶句)」
 
きよしさんは、そこまで話されて泣いておられました。
きよしさんの心の痛みが伝わってきたのですが、きよしさんは、
”僕たちは命ある限り、皆でがんばって元気で生きていきましょう!”
そんな思いを込めて「一剣」を歌ってくださったのでした。
わたしは「一剣」を聴いていて、ぼろぼろと涙がこぼれてきました。
深い悲しみを抱きながらも聴く者に道を明るく照らし、希望を与えようとする、きよしさんの愛に満ちあふれた歌声に感動せずにはいられませんでした。
 
きよしさん、なぜあなたは深い悲しみを抱きながらも、わたしたちに愛を惜しみなく注いでくださるのですか?
倍の倍の倍にして返すだなんてとんでもありません。
あなたは、それ以上の、そう、それはもうはかることなどできないほどの感動をくださったのですよ。
そう思うとまた涙がこぼれたのです。
 
「一剣」でフィナーレとなり、幕が降りると、あちこちできよしコールが!
きよしコールが最高潮に達するのを待っていたかのように再び幕が開き、アンコールは「きよしのズンドコ節」です。
きよしさんは朗らかに声高らかに歌ってくださり、43公演の千秋楽を見事に終えられたのでした。
 
拍手は尚、鳴り止みませんでした。
きよしさん同様、わたしたちもホッとした後に、いよいよ”きよし平次”ともお別れなのだと、さびしさがわいてきて、きよしさんや共演者の皆さんに、この思いだけでも伝えたい、そんな気持ちで拍手をしていたのですが、
何と一度ついた場内の照明が再び落ちて、もう一度幕がスルスルと上がったのでした。
きよしさんを中心に司会の西寄さん、共演者の皆さん、そしてHKピュアリバーの皆さん。そこにはあふれる笑顔があったのです。
 
"天晴れ、氷川きよし!"
あなたの果てしない魅力に、私は11年を経て、また恋してしまいそうです"
 
わたしはそんな言葉でその時の感動をこのブログに記していました。
 
文末にFC限定の公演DVDが入っていたBOXです。
 
 
それではまたお逢いできますように!