昨日、習志野文化ホールからスタートした「氷川きよしコンサートツアー2020-2021 ~Never give up~」の感動は1日経っても冷めやらず...。

きよしさんの麗しい歌声とお姿を思い返しては、ニマニマ、またニマニマ。

ほんとうに幸せなわたしです。

 

以下は、そんな幸せモードのまま、先の記事でまだ書いていなかったことをここで書いてみようと思います。

昼の部で開演のブザーがなり客席の照明が消えると、パン! パン! パン! パン!と、どこからともなく手拍子がおこり、次第にホール中に広がっていきました。

ファンの気持ちは等しく同じと感じるこの瞬間が、たまらなく尊く、幸せなものに思えたのです。

 

昼の部で「櫻」を歌い終えたあと、

「今日はここで発表がございます!

3月30日に新曲を発売させていただきます。

1年ぶりの新曲で水森先生が作曲し、かず翼先生が詩を書いてくださいました。

『南風』というタイトルの作品です。

(新曲を)どういう作品にしようか色々と考えました。

世界中が大変な状況で北風にさらされているので、そこに南風を吹かせたいと思いました。

前向きで元気になれるさわやかな曲です」

と、新曲についてお話しくださると、

「南風」をフルコーラス初披露してくださいました。

1コーラス歌い終えるたびに、大きな大きな拍手がおこり、きよしさんも手応えを感じられたのではないかと想像します。

 

和のコーナーで「大井追っかけ音次郎」を歌われると司会の西寄ひがしさんをまじえてのトークに。

「コンサートが延期になったことも、すべてに意味があるんだと前向きにとらえています。

今、肩の荷がおりたという気持ちです。

自分なりに氷川きよし業に徹して、まだまだ未完成ですが、20代のときからがむしゃらにやってきました。

今、いろいろな歌を歌えて、歌うことが楽しくなりました。

これからも応援して”アレ”してくださいね~」

と、"アレ"が飛び出したきよしさん。この”アレ”は、”愛して”かしら? それとも、”CD買って”かしら? それとも両方?

と想像をめぐらせております(笑)。

 

あらためて新曲の話題になると、

「明るくパーッと心が晴れる曲です。

水森先生と電話でやりとりさせていただいて、1日に3回くらい電話したこともあって、先生は、”またか”って思われたでしょうね(笑)。

でも作品はずっと残るものですし、励ましの言葉を届けたいから、作家の先生と(納得のいくまで)やりとりさせていただきたいんですよ。

作詩のかず先生ともやりとりさせていただいて、良い歌ができあがって嬉しいです」

と。

そして、カップリング曲については、

「カップリングという表現も作家の先生たちに失礼な気がするんですよね。でもシングル作品は年に1曲ぐらいしか出せませんから、(カップリングという形でも)今、世に出したいなとか、いろいろなタイミングがあって。最初からカップリング曲としてつくったり、レコーディングしているわけではないんです。

今回のカップリング曲は、Aタイプの「たわむれのエチュード」は松井五郎先生に初めて詩を書いていただきました。

Bタイプの「おんな花笠 紅とんぼ」は松井由利夫先生の詩です。15年以上前から、長良じゅんプロデューサーが、”おまえいに女性版の股旅ものを歌わせたい”って言っていて。松井先生に詩を書いていただいていたんです。

今回、CDに入れさせていただくことを先生の奥様におしらせしたのですが、とてもお元気でした。94歳になられたそうです。

Cタイプの「磯千鳥」は姉と弟が力を合わせて生きていくマイナー調の”ザ・演歌”です。

自宅に書斎がありまして、あまに使っていないんですが(笑)、そこにある引き出しのなかに、長良会長からいただいた資料を入れています。

会長が、いただいた詩やいろいろなものがあって、「おんな花笠 紅とんぼ」もそのなかに入っていたものでした。

ステイホーム中に引き出しの中のものを見返して、見つけました。

引き出しの中の資料は自分の財産です」

そう、お話しされていました。

 

新曲の初披露については、

「初披露で緊張しました。

お人さまが見てるでしょ。えっ、見てない? えっ、見てる?」

って、なんで今さらそんなことおききになるんでしょ。ガン見してるにきまってるでしょっ!

 

そして、ここで昨年末の、初の無観客放送となった「NHK紅白歌合戦」の話題になったのです。

「担当がNHKのTさんという女性なんです。一昨年もその方が担当だったんですけどね、顔が小さくて、かわいいんですよ~。自分の娘みたいな感じで、”ちゃんと食べてんの?”って(笑)。それで、”3ポーズでいきたいと思います。白、赤、金でお願いします”って。

衣裳チーム11名でやるので、”どういう意味ですか?”ってちゃんときいて。制作期間が1週間くらいしかないんです。

それで白は戦士のイメージで、赤はスパンコールで考えていて、コロムビアの方が自分の代役になってくれていたんですが、実際に着ているところをみたら、なんだかあまりかっこよくないなって思って。もう3日間くらいしかなかったんですけど、エナメルでハイレグでやりたいと思って、それでつくってもらったんです。

あれね、(素足に)レースのストッキングはいているようにみえるけど、ちがうんです。ストッキングじゃなくて、肌色のを下にはいているんですよ~。

やっぱり、(素肌に)ストッキングははけない~。

それに、ほんとは両方ハイレグでもよかったんですけど、そうしたら、もうNHKさんに出させてもらえなくなるかなって思って(笑)、アシンメトリーにして片方だけハイレグにしたんです。

それに横からもれないように、下にはいて(笑)」

もう、きよしさんの確信犯!

そこ、どうしてもいいたかったんでしょ。

さすがに西寄さんがおとがめのまなざしを送ると、

「すいません、上品すぎて」

と、少しも悪びれないきよしさんだったのです。

 

「それで最後はゴールドですけど、赤い衣裳から早替えしたんですよね。

衣裳のスタッフに早替えの補助をお願いしたんですけど、やっぱり本番は緊張しますでしょ。1、2秒の固まってしまったんです。

ヒヤッとしましたけど、その緊張感もとてもよかったです」

きよしさんのお話をきいていた西寄さん、

「もし、スムーズにできなかったら、スタッフも一緒にフライングすることになったかもしれないんですね」

と。

うわあ、それはそれですごいですけど、美川憲一さんが、早替えを生放送、それも紅白の舞台で3ポーズ成功させたことがどれだけすごいことかをほめてくださっていたことが思い出されました。

ほんとうに、ウルトラC級の早替えだったのですね。

 

ここでふたたび、新曲の「南風」のPRをされたきよしさん、

「南、南、南、南風!」

と”南”を連呼されました。

西寄さんが、

「なんだか私の名前、申し訳ないですね。改名しましょうか?」

とおっしゃると、

「いえ、西寄さんはそのままでいてください。

自分がちょっと変えます。名前を変えてもいいなって思ってましたから、”北寄みなみ”にします。西さんとステージで、”ふたりそろって東西南北”ってできますね~」

と。

場内大爆笑でした。でも、なかなか良いお名前のように思えてきませんか?

熱唱、熱演の素敵なコンサートは拍手に包まれて幕をおろしたのです。

 

迎えた夜の部でも、客席の照明が消えると、手拍子が鳴り出しました。

「母」を歌い終えてのオープニングトークで、

「昨年の12月23日に亡くなられたなかにし礼先生が最後に書いてくださった曲です。

切ない曲ですが、皆さんの心に永遠に残ってほしいという思いで一生、大切に歌っていきます。

先生に”歌謡曲を歌えるのは君しかいない”と言っていただいて、あらためて歌謡曲も歌っていきたいと思いました」

とおっしゃると、来場のお礼をあらためて言葉にされました。

そして、

「やっぱり、コンサートはいいですね~。

拍手で反応を返してくださるので皆さんとキャッチボールができます。

今日は心の奥底、命にしみるような歌が歌えたらと思います」

そこでいっそう大きくなった拍手に、

「いいですね~。

ホッとする~。イェイッ!って感じです」

と、こぼれるような笑顔できよしさんはおっしゃったのです。

 

新曲「南加瀬」については、

「時代とか時とか、今、氷川きよしが歌うべき歌は何だろう? といろいろ考えて。

皆がひとつになって、愛情を注いでできあがりました。

HAPPYな言葉を発信していきたいです。

人には良いところも悪いところもあって、完璧な人なんていないから。

自分が上京するきっかけをつくってくださった水森先生が昨年のフォーラムでのコンサートにきてくださって”ポップスのときの方がイキイキしてるな”っていわれたんですよ。

演歌半分、ポップス半分だったんですけど、演歌はシンプルな方がカッコいいと思っていることもあって、衣裳もポップスの方に力が入ってしまうんですよ。でもそういう分け隔ては自分のなかではないんです。

水森先生と、”南風”というテーマで電話でやりとりさせていただいて、作詩のかず先生にも意見をいわせていただきました。

私も43歳ですから、そこそこ人生を経験しておりますから。まあそうは見えないかもしれないけど(笑)」

そんなふうにお話しされたのです。

 

歌の中に、”空高く舞うひばり”という意味の”揚げ雲雀(あげひばり)”という言葉が出てくることから、西寄さんが、”鳥はお好きですか?”とおたずねになると、

「うーん。

ニワトリとかはだめですね~。鶏肉の皮がダメ! カラッと揚がっているのは大丈夫なんですけどね~。

歌の中に、出てくる”揚げ雲雀”を、最初、ひばりを揚げるなんて、ひどい~って思ったんですよ(笑)

でも、ひばりって、あんまりきれいじゃないんですよね。それにちょっとうるさい?」

と、ここで、西寄さんが、

「新曲の話からひばりの悪口になってしまいました」

と仕切ってくださったのです(笑)。

すると、

「揚げ雲雀ってかわいいですよね~」

とワントーン高いお声で営業スマイルでまとめられたきよしさんでした(笑)。

もう、今さら遅いんじゃありません?

 

と、ここで、それを実証するかのように2番の後半に出てくる歌詩のフレーズを思い出そうとされたきよしさん。

「えーっ、思い出せないっ! やだーっ! えーっ」

とひとりで動転。

「歌わないと出てこない」

と、今度は歌おうとされたのですが、

「あれ? ええと? なんだっけ~?」

と。

なんだかとってもチャーミングなきよしさんに思えたのです。

そして、美しいお声で、2番をアカペラで歌いだされたので、皆、聴き惚れておりました。

その一部始終があまりに自然体で魅力的だったので、きよしさんが思い出されたしめの言葉がどの部分だったのか失念してしまって、ごめんなさい~。

”明日も日が昇る”だったでしょうか?

 

夜の部でも、長良会長がくださった資料の話題をされ、

「ひきだしの中に、”これは〇〇さんからもらったもんだから、おまえがもっとけ”って長良会長からいただいた詩や資料が入っているんです。

未発表の詩もたくさんあって、自分の財産です。

3タイプともジャケットも異なりますが、自分でいうのもなんですけど、きれいですよ~。

清潔感があって、透き通った感じなんです」

と、おっしゃっていました。

 

またさらに中盤になって、

「緊張感があっていいですよね。でも緊張しすぎるとオナラ出ちゃう。

クッとしてプッ!」

もう、また確信犯! でも、なんて楽しそうなきよしさんだったことでしょう。

 

その後で、先の記事に書いた超絶歌唱へと展開していったのです。

 

以上、駆け足での更新で失礼します。

仙台にも参加するので、しばし仕事の日々にもどります。

って、そう簡単にもどれるかしら?