皆様こんばんは。

10月3日に、静岡市民文化会館でおこなわれたコンサートのご報告のつづきが書けずにいてごめんなさい。

週末は、母と仙台に、叔父のお見舞いにいってきました。

思えば、9月は”きよしさんごと”(と書かせていただきすね・笑)でスケジュールがびっしりだったところに、ありがたくもお仕事の依頼が重なって(それも全部急ぎでした・汗)、その忙しさと、原稿の書けなさを先週いっぱい引きずっていて。気持ち的にも状況的にも通して眠ることができなくて、2時間眠っては起きてPCに向かって、うかばなくて、また数時間眠るというような日々でした。

今日はそんな切迫した状況から解放されて、このブログを書いています。

 

あらためて先にアップした記事や画像をミックスしながら、書いてみますね。

 

※この日からのニューグッズ。

アクリルキーホルダーの背面です。

 

 

静岡公演は2017年のバレンタインデー(2月14日)に静岡市清水文化会館(マリナート)で開催されて以来2年ぶりということでした。

昼の部でのこと。

「限界突破×サバイバー」で、ドラムとエレキギターの音が奏でられると、きよしさんはステージの奈落の底で歌い出されて...。

マグマのように噴き出すきよしさんの情熱に、身も心も貫かれたような思いになり、ビリビリビリッ! と、その歌声に共鳴したのです。

 

そのときの歌声をあえて文字に表すとしたら、

「♪オオオオゥオオオオ~ イィイエエエエエエエ~~ッ!」

と、こんな感じでしょうか。

 

そして、「愛の讃歌」でのラストの”こころとかす恋よ”の、”恋よ”のロングトーンも大変なことに(嬉)。

先の記事でも書きましたが、

きよしさんは、ひとこと、ひとことをどこまでもどこまで深く深く届けようとされたのでしょう。

もう、次にきよしさんがどう歌われるのか、どこでブレスされるのか、のめり込むようにして聴いておりました。

そのときの歌声をこれもまた文字に表すとしたら、

「♪こ~~~~~~~~~~

(ブレス)

♪い~~~~~~~~~~~~~

(ブレス)

♪よ~~~ぉ~~~~~っ!!!」

と、こんな感じになるでしょうか。

 

もうねっ、きよしさん、すごかったんです(笑)。

 

※かつて駿府城があった周辺なので石垣やお堀が美しかったです。

 

2年ぶりでも変わらないどころかいっそう熱く迎えて、歌声に聴きいってくださる観客に、きよしさんは、とてもとても嬉しかったのでしょうね。

歌声からあふれ出てくるきよしさんの心をダイレクトに感じて、わたしもまた嬉しくなったのです。

 

「ヨイトマケの唄」までを歌唱されると、オープニングトーク。

「静岡でのコンサートは2年ぶり。

なんでこんなにあいてしまったんでしょう。

新幹線の窓から富士山をみるたび、静岡の皆さんはお元気かなあと思っていたんです」

そんなきよしさんの言葉に、”またあ、お上手おっしゃって”というようなクスクス笑いがおこると、

「私はウソつかないっ!」

ときっぱりひとこと(笑)。

そして、

「だって、静岡には富士山があるでしょう。

富士山を見ると、日本一になりたいと思うんです。

富士山のように日本一の歌手になれるようにがんばりたいという気にさせていただくんです」

と頼もしいきよしさんでした。

 

このホールは2階席が奥まった設計なので、きよしさんも気づかっておられたようで、

「2階席の皆さん、みえますか?」

とおたずねになると、

”見えない~”

と多数の声が(汗)。

そんな皆さんに、

「そんなはずはないでしょう?

距離はありますが、魂込めて歌わせていただきます。

このコンサート、ロックもシャンソンも股旅もあって、とってもお買い得だと思うんです(笑)。

洋食も和食も出すお店を目指しています。

前半は洋食のオードブルで、後半はちょっとした和食膳をおだししたいと思っています」

とお答えになり、さらに、1階席でしきりにお声をかけてくださっていた方に、

「ずっと、かけ声をかけてくださっていたのは、ご主人ですね」

と確認されました。

そして、右手でご自身の頭から首までをなでるようにされると、

「もうね、自分、このへんがぜーんぶ目なんですよ。それに耳も100個くらいついてます(笑)。

だから見てないようで見てるし、聴いてないようで全部聴こえているんですよ~」

と、皆が嬉しくなるようなことをおっしゃってくださったのです。

 

 

 

 

「最上の船頭」を歌唱されると、司会の西寄ひがしさんをまじえてのトークとなり、西寄さんが7月11日&12日に開催された日本武道館公演、9月6日に開催された大阪城ホール公演の大成功と、来場全国からの応援へのお礼をおっしゃいました。

きよしさんは、皆の拍手に深々とお辞儀をされると、

「ありがとうございました。

無事に終わってホッとしました。

気が張って、神経がビリビリってなっていましたね~。

絶対に成功させないとっていう思いと、倒れられないっていう思いでした」

とお話しされました。

 

また、「大丈夫/最上の船頭」のD・E・Fタイプが好調であることを西寄さんがおしらせされると、

「今、音楽の形態が(ダウンロードとか)いろいろ変わってきていますが、自分は、CDというのは、ジャケットもふくめてひとつの作品だと思っているんです。

目と耳の両方で楽しんでいただきたいから、ジャケットも毎回、手を変え品を変えて(笑)、つくっています。そして、0歳から100歳までの皆さんにお届けしたいです」

とお話しされ、昼夜とも「大丈夫/最上の船頭」のD・E・Fタイプのカップリング3曲を、音源をながして、きよしさんが口パク歌唱をされながら(笑)、紹介してくださいました。

 

そして、Eタイプの「カシスソーダを飲みながら」では、ふと西寄さんと目があうと、きよしさんは西寄さんの手をとって踊りだされたので、場内大・大・大爆笑です。

そう、もちろん大爆笑なのですが、踊り出す前の”踊る?”というような西寄さんとの目と目のやりとりをされるときのきよしさんはちょっぴりセクシーで素敵だったのです。

あんなふうに見つめられたら、もうたっていられませ~ん(汗)。

なんて、ここは、妄想とお許しくださいませ(笑)。

 

踊り終えると(笑)、

「ご夫婦の皆さん、ぜひ、腰に手をあてたりして、踊ってください。

また燃えあがるものがあるかもしれませんよ~」

と、きよしさんがおっしゃると、

「カーテンはしめた方がよいと思います」

と、西寄さんがフォローされました(笑)。

 

 

つづいて、10月22日にニューアルバム「新・演歌名曲コレクション10.-龍翔鳳舞-」がリリース

されることを自らおしらせされると、

「シリーズも前シリーズと合わせると30枚目になります。

19年間かけてつくってきた”演歌名曲コレクション”というシリーズなので、このままつづけていきたいという思いもありました。

でも、ここでシリーズをいったん終わりにして、またあらたなものをつくっていきたいと思っています」

と。

そして、夜の部では、さらに、

「これまでありがとうございました」

と感慨をこめておっしゃっていました。

 

そうお話しされると、収録曲をアカペラ歌唱をまじえて怒涛のように紹介してくださったのです。

表題曲であり、20周年記念コンサートのオープニングを飾った「龍翔鳳舞」を惜しげもなく、こぶしをまわして颯爽と歌ってくださると、

「あ~、くたびれたっ! この曲こぶしが多いんですよ~」

と(笑)。

2曲目の「それぞれの花のように」とともに弦哲也先生がつくってくださった曲でこちらも演歌調で、こぶしがたくさんはいります」

とおっしゃり、「それぞれの花のように」も、聴いているこちらが気持ちよくなるくらいこぶしをまわしながら数フレーズを歌ってくださいました。

 

3曲目の「歌は我が命」(美空ひばりさんのカバー)では、

「歌っていると、ひばりさんの心が少しわかるような気がするんです。スターでいらして、皆から愛されていて幸せな反面、嫉妬されて、陰口をいわれたり...。

ひばりさんがどんな気持ちだたのかを感じます」

とおっしゃると、数フレーズを歌ってくだったって、こころにしみました。

 

4曲めの「哀しみ本線日本海」(森昌子さんのカバー)では、アカペラ歌唱の後半が、思いきり”森進一さん”の歌唱にかわってしまって(笑)、

さらに6曲目の北島三郎さんの「北の漁場」でも、思いっきり北島節になっていたものですから、

西寄さんが、

「アルバムにはモノマネははいっておりません。氷川節になっています」

とあわててフォローされました(笑)。

「母恋しぐれ笠」は素敵な股旅演歌になっていて、

「笛吹峠」は郷愁を誘う曲ということで、「母恋~」は数フレーズ歌ってくださいました。

「笛吹峠」は歌ってくださろうとしたのですが...。

一瞬、固まってしまわれたきよしさんに、

「ということは、今は歌えないということでございますね」

と西寄さんがフォロー(笑)。

きよしさんは、

「だいぶ前にレコーディングして、そのあといろいろな曲を歌っているので...」

とひとこと。

どんなときも正直な方ですね。

 

オリジナルの

「かなしみのマーメイド」はロマンチックな曲で、「8番目の虹の色」は歌謡ポップス。

「8番目~」については、

「虹は七色ですが、8番目の色は何色なんだろう?って考えて。そして、それが自分らしい色なんだということを伝えたいって思ったんです」

とコメントされました。

そして、ボーナストラックの「COME ON」はアメリカンポップスのテイストで、”K、 I、 Y、 O、 S、 H、 I、KIYOSHI!”というかけ声もはいるようです。 

 

岸洋子さんの「黒い鷲」というシャンソンの名曲については、

「シャンソンはそういう雰囲気をつくらないと歌えないんですよ~」

と本音をぽろん。

だからこそ、昨年の国際フォーラムでの「きよしこの夜Vol.18」にはじまる”紫の麗人”や、今年の新歌舞伎座での”黒衣の麗人”が生まれたのだなあと納得したのです。

性別を超越したジェンダーレスなあのキャラクターは、きよしさん自身がその曲を歌いながら生まれてきた、きよしさん自身にとっても”あの歌の世界に生きている美しき人”なのですね。

 

情熱歌唱と楽しいトークで盛りあがりに盛りあがった昼の部は感動に包まれて終えました。

 

 

つづいての夜の部では、

「今年もあとわずか。もう少しで10月になります」

ときよしさんが、おっしゃったので、”もう10月だよ~”という声、声、声(笑)。

きよしさんはまだ9月だと思われていたそうで、

「あっ、今日は?

あっ、10月3日ね!」

と自分自身に言い聞かせるようにおっしゃると(笑)、

「すみません。カレンダーも見ない日々を送っていたので、今日が9月30日くらいだと思っていました。

時代遅れですみません」

と。

 

そして、富士山の話題をご自身でされ、

「富士山をみるたびに、富士のようにどっしりと、確信をもって生きたいと思います。

富士山は逗子や鎌倉からもみえますね」

と、おっしゃいました。

ときどき、鎌倉や逗子方面にお出かけされるとお話しされていますものね。

 

夜の部で、きよしさんは、”超・巻き巻きモード”。

昼の部が予定より長くなってしまったので、そうならならないようにという配慮からだったようですが、あまりに無理して早口で話されて...。

最後は黒柳徹子さんのモノマネになってしまったので場内大爆笑でした(笑)。

きよしさんも笑いながら、

「こうみえても42歳でございます!」

とおっしゃったのです(笑)。

 

※昼夜の間にはいったコーヒー屋さんで万願寺とうがらしとピーマンを購入。

契約農家さんからでどちらも一袋100円!おいしくいただきました。

 

「大丈夫/最上の船頭」のニュータイプを紹介されると、

「西寄さんは、自分らしさ炸裂してますね~。お顔もツヤツヤですよ」

ときよしさん。

すると、西寄さんが、

「ドーランぬってますからね~」

とお答えになったので、それをうけて、

「ああ、自分もそうですけど。舞台にたつときは、みんなお化粧してますよね。

でも、吉(幾三)さんはしないんですよね。面倒くさいからって。

千(昌夫)さんはどうかな?

あっ、五木さんはバッチリされてますね」

とおっしゃると、西寄さんは、目で、おいさめに(笑)。

「五木さん、優しくて、良い方ですよ~」

と(笑)。

何をいってもお許しいただける間柄なのでしょうね。

 

Eタイプのカップリング曲「カシスソーダを飲みながら」では、西寄さんとおふたりで昼の部以上に熱いダンスを披露(笑)。

ニューアルバムのおしらせをアカペラ歌唱をまじえて披露してくださり、森昌子さんの「哀しみ本線日本海」が、夜のぶでも、後半、あきらかに”森進一さん”の歌唱になっていたので、

「今日、時々モノマネはいってますね」

と西寄さんがおっしゃると、

「いえ、そんなことないですよ~」

ですって(笑)。

きよしさんの、天の邪鬼!

 

 

また、きよしさんにとって、秋といえば、きのこ、それもエノキなのだうで、

「おととい、エノキを買ったんですよ~。

今、冷蔵庫にはいっています」

と、エノキをどう料理しようか楽しみな様子のきよしさんでした。

 

いよいよのお別れに名残惜しそうな皆に、

「あとは、夢の中で逢いましょう。

夢の中で第3部のコンサートをします」

ときよしさんはおっしゃいました。

 

夢の中でも一緒!

それも第3部開催!

なんて素敵なのでしょう。

それなら、ご希望の方はとなたも参加できますね(喜)。

きよしさんの魅惑のお誘いに、そんなこんなを想像して幸せでいっぱいになりました。

 

最後の1曲である「きよしのズンドコ節」を歌唱される前に、あらためて来場のお礼をおっしゃると、

「氷川きよしといえば『きよしのズンドコ節』と思っていただいていて。

氷川きよしの代表曲です」

と感慨深そうにおっしゃると、

「氷川のズンドコ!」

とご自身でタイトルコールをされ、「きよしのズンドコ節」を歌ってくださいました。

 

※「演歌フェス 2019」のNHKBSプレミアムでの放送も第3部まで放送されましたね。

演歌を歌っても天下一品、日本一!

これから、ますます”氷川きよし”というアーティストが、ジャンルレス&ジェンダーレスに、自由にいろいろな歌を歌って、聴く人を幸せにしてくださることを期待せずにはいられません。