こんばんは。
深夜の更新になりますが、まだ感動さめやらず。
記事のタイトルに“きよしコール”と書かせていただいたので、もうどの曲をきよしさんが歌ってくださったのか、おわかりでしょうか(喜)。

昨夜、サントリーホールで開催された、「第5回 全音楽界による音楽会」にいってきました。
入場時にいただいたプログラムに、きよしさんは第2部の6番めに出演され、曲目は「きよしのズンドコ節」ということが書かれていたので、この曲が選曲されたということは、”きよしコール”やペンライト歓迎なのかしら? とそのときから自分自身の心の準備もはじまっていたのです。
プログラムには、曲目、演者、指揮者の3項目が書かれていて、第1部のオープニングから2曲めにクミコさんが「うまれてきてくれてありがとう」を歌唱される際、つんく♂さんが指揮をされ、それ以外は大友直人さんと渡辺俊幸さんがほぼ交互にタクトをふられるという構成になっていて、きよしさんのときは渡辺さんが指揮してくださるということでした。
渡辺さんのことは、数年前にこびブログにも書かせていただいていますが、とても尊敬している方なので、嬉しく思ったのです。
ちなみにそのときのブログの記事はこちらです。
興味のある方は、よろしければのちほどお読みくださいね。

http://blogs.yahoo.co.jp/maruru39/27025256.html


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司会は露木茂さんと永井美奈子さんがつとめられました。
第2部で、バリトン歌手としても活動されているスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんが歌いおえると、司会のおふたりが舞台に登場され、
露木さんが、”ここでなぜMCを入れさせていただいたかといいますと”というような前置きをされると(笑)、”きっと皆様、サントリーホールで、きよしコールを入れてよいのだろうか? と迷っていらっしゃるかと思いまして”とおっしゃったのです(喜)。
永井さんが露木さんの言葉にうなずきながら、、”どうぞ、皆様、コールをお願いいたします”といってくださると、場内がわっとわき、
”先ほど、ご本人にもお聞きしましたら、ぜひお願いします”とおっしゃっていましたから。演奏の皆様もぜひご一緒に”
と、露木さん(笑)。
その言葉に一気に心躍り、出演者が登場される下手側のドアをみると(ちょうど見えやすい席にすわっていたものですから)、扉があき、そこに純白のタキシードに身をつつんだきよしさんの姿がみえたのです(嬉!)。
わたしとお隣に座っていたHさんはその瞬間、あの位置からならきよしさんに、わたしたちの姿はみえなくても、ペンライトはきっとみえるはずと思い、わたしはきよしさんに向かって星のペンライト3本を大きくふりました。
その間、1分ほどだったでしょうか。
今回は、追加でやっととれた席でしたので、舞台の上手側横で、少しみえにくいかもしれないと覚悟していた席だったのですが、その瞬間、(まあ、わたしにとってはですが・笑)超スペシャルシートとなったのです。

司会者の方が舞台袖に戻られると、きよしさん、続いて指揮をされる渡辺さんが登場。
おふたりは大きな拍手につつまれてステージ中央に進み、きよしさんは渡辺さんに一礼されると、ステージの左右はもちろん、後方のパイプオルガンのあるPブロックにもたくさん観客がいることに気づかれ、きよしさんは少しずつ向きをかえて全方位に会釈されると、センターでイントロにあわせてリズミカルに右手をふりながら歌いだされました。
ティンパニーの低音が、まさに、”ズンズン”、”ドコドコ”と響いて、なんともいえない心地よさを味わっていました。
もちろん最大、最高の心地よさは、”氷川きよし”の歌声!
演奏は”3.11チャリティコンサート有志オーケストラ”の皆さんで、オーケストレーションは黒田賢一さんでしたが、オーケストラの皆さんの宝石をちりばめたような演奏にのせて、サントリーホールいっぱいに響きわたる”氷川きよし”の歌声に夢心地になっておりました。
きよしさんはマイクをつかってはいましたが、きよしさんのこぶしやビブラートがあまりにもこまやかに鮮やかに聴こえてきたので、もしきよしさんの歌声をマイクをとおさずに聴かせていただいたら、こんなふうなのかなと、わたしには思えてならなかったのです。

きよしさんの明るい歌声と笑顔に客席の皆さんが一気に笑顔になり、はじめて”きよしコール”を一緒にしたり、ナマ”きよしコール”を聴いたりした皆様も、とても楽しそうにされていたので、またその様子にわたしも嬉しくなったのでした。
それにしても、サントリーホールで、ペンライトをふり、”きよしコール”をすることがあるなんて、夢の夢にも思っていませんでしたから、まるで初めてペンライトをふり、”きよしコール”をさせていただくやうな思いになりました(喜)。
すっかり客席がうちとけた2コーラスめでのこと。
きよしさんは歌いながら、下手側に向きなおり、つづいて、後方に...。
正面席の方からは完全に後ろ向きの状態になりますが、しばし後方席の皆様に向かって歌われ、さらに、そのまま今度は上手側を向いて歌ってくださったのでした。
思いがけないきよしさんのステージングの嬉しい驚きに、ひたすら見惚れていたわたしですが、そこで一体感がますます高まり、いよいよの3コーラスめはステージ前方に向かって歌唱されたのです。
最後は”ヘイ!”と声をひとつにして歌いおえると、大きな大きな、われるような拍手がおこって、きよしさんは渡辺さんにお礼をおっしゃると固く握手されていたでしょうか(感動のあまり記憶がおぼろです)。

きよしさんは、もう一度全方向に会釈されて、ステージ下手袖の扉の向こうへと戻られ、わたしは、なんだか夢のなかにいるような思いで、きよしさんのうしろ姿をみえなくなるまでみつめていたのです。

サントリーホールの歴史にきよしさんの歌声が刻まれたことはもちろんですが、きよしさんのおかげで、わたしの”きよしコール”も刻ませていただくことになったのだなあと思ったら、感無量でした。

コンサートは6時30分にスタートし(間に20分の休憩)、終演予定時刻は9時30分でしたが、最後の方の演奏が終わったときには10時すぎていたでしょうか。

入場時に集めた義捐金の集計が発表され、まだチャリティーグッズの売上金などふくまれていないものもあるそうですが、2200万円を超える義捐金があつまったということでした。
来年はサントリーホールが改修工事にはいるため、ここでは開催できず、他のホールでの開催も検討したものの、やはりサントリーホールでという思いがあり、来年はお休みされるそうです。
このコンサートの発起人である作曲家の三枝成彰さんがおっしゃっていたのですが、これまで毎年、サントリーホールさんもチャリティーに賛同され、ずっと無料で使わせてくださっているということでした。

ラストは全出演者がステージに勢ぞろいして、”客席の皆様もご一緒に”と、声をかけていただいて、皆で「ふるさと」を3番まで歌いました。
きよしさんはほぼセンターで歌っておられ、歌いおえると、そのとき指揮をされていた大友さんに、お礼の言葉を交わされている様子にみえたのです。
きよしさんと大友さんは、勝手ながらまとっている空気感が似ているなあと思っているわたしでしたので、こうして書いていると、その瞬間をフレームできりとって皆様におみせしたい思いにさえなるのです。
ステージ袖に戻られる際、きよしさんはまたも全方向に会釈し手をふってくださったのでした。

終演後、ホールを出ると、”Today’s Encores”のボードがありました。
ふだんのコンサートでアンコールで演奏された曲目について、終演後、係の方が書きだした用紙を掲げてくださるようになって、さらにこんなボードができたのはいつ頃だったでしょう?
そして、今ではHPでも確認ができるのです。

今日はパンフレットに歌詩も印刷されていましたし、”「ふるさと」一緒に歌いましょう”と司会の方がおっしゃってくださっていましたが、あくまでアンコールはアンコールということで、いつものように(嬉)。
こういうところもさすがはサントリーホールさんですよね。
このボードを任されている係の方の心意気を感じて、最後の最後まで胸熱くなったのです。


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”Today’s Encores”のボードです。


2011年3月11日の東日本大震災は約240人の孤児、約2000人の遺児を生み出す甚大な被害をも、もたらしたそうです。
この「全音楽界による音楽会」は、未曾有の大震災の現状を見た大友直人さん、コシノジュンコさん、三枝成彰さん、堤剛さん、林真理子さん、矢内廣さん、山田邦子さん、湯川れい子さんなど各界を代表し音楽に深くかかわるメンバーが発起人となって、震災直後の4月20日にチャリティコンサートを開催したのが始まり。
第1回もこのサントリーホールで開催され、コンサートの入場料は無料ですが、来場者ひとりに付き1万円以上の義援金をつのり、出演されるアーティストの方々もノーギャラで参加し、さらに義援金をおくられてきたのだそうです。
今回はきよしさんはじめ、つんく♂さん、岩崎宏美さん、江原啓之さん、中嶋彰子さん、水野優也さんが趣旨に賛同して初参加されたということでした。

今回、当日集まったお金は”公益社団法人3.11震災孤児遺児文化スポーツ支援機構”及び一般社団法人チームスマイルを通じて、震災により孤児・遺児となった子供たちを支援するための資金となるそうです。

活動の詳細や寄付の受付は下記HPでご覧いただけます。


最後にサントリーホールのことを。
下記は今年30周年をむかえたロゴです。

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サントリーホールの音響の素晴らしさについてわたしがいうのもおこがましいのですが、それこそ客席でうっかり床にものを落としたり、せきやクシャミをしても、驚くほどその音が響いてしまう音響のよさなので、そこでどんなふうにきよしさんの歌声が響くのか、中学生の頃から通いつめてきた大好きなこのホールに、この世でいちばん大好きなきよしさんの歌声がどんなふうに響くのか、思い入れいっぱいのわたしには、どうしても聴きのがせないものだったのです。

開館以来、世界一美しい響きを求めつづけ、世界最高峰のアーティストたちに愛されてきたホールの
30周年のメッセージは、”Hibiki to the World”。

”Hibiki”とは、”美しい響き”のこと。
サントリーホールでこれまで多くのクラシック音楽ファンによって育まれてきた”Hibiki”を、よりグローバルに、そして一人でも多くの方々に届けていきたいという思いがこめられたメッセージだそうです。

サントリーホールについて、
指揮者のエサ=ベッカ・サロネンさんが”この星の最高にすばらしい楽器”、同じく指揮者のワレリー・ゲルキエフさんは”ジャパニーズ・ミラクル”と賞賛されている言葉が心にひびきます。

下記動画でぜひ皆さんのホールへのメッセージをご覧くださいね。
そして、世界中のアーティストに愛されているホールで、われらが”氷川きよし”が、「きよしのズンドコ節」を軽やかに鮮やかに歌唱されたこと、あらためて想像してみていただけたら嬉しいです。



それでは、もう今日のことになりますが、NHKホールで開催される「第45回 日本農業賞 大地の恵み・日本農業賞記念コンサート」の観覧にいってまいります。
また、今夜お逢いできますように。