あら、もう?
NHKホールを出て、スタジオパーク前にできている長い列(通称プリンスロードですね!)の隙間を見つけてお友だちのMさんと並び、感動をたがいに言葉にし、ふうとため息をつき、うっとりと夜空を眺めていたら、列の先頭の方から、歓声が聞こえてきたのです。
波のように押し寄せる歓声とともに、きよしさんを乗せた車がゆっくりと近づいてきて...。
そして目の前ににこやかに微笑むきよしさんが見えたのです。
昨年のクリスマスコンサート「きよしこの夜」のために作られたペンライトを振っていらしたでしょうか?
遠ざかる車の窓から揺れるきよしさんのライトは、緑、赤、ブルーと色が変わっていきました。
きよしさんを乗せた車は、そのままNHKの構内を出ると渋谷税務署側にカーブされたので、列の反対側から、きよしさんがまだこちらに向かって振ってくださっているペンライトが見えたのです。

昨夜、NHKホールのステージで、
「僕じゃ、だめですかね?」
とおっしゃったのは、ディレクターさんでした(笑)。
例によって、”分け隔てのない拍手をお願いします”
とおっしゃって、出演者のお名前を読まれて、拍手をしていくのですが、もちろん、きよしさんのときになると、一気にボリュームがアップし、声援まで飛んだのです。
そのあと、最終の音量のチェックということで、もう一度拍手をすることになったのですが、とても、きよしさんのお名前が呼ばれたときに及ばず、思わずそうおっしゃったのでした。
そんなつもりではないんですけど、こればかりは気持ちの問題なので…。
ごめんなさい。
なんて(笑)。

さて、皆様、昨夜の「NHK歌謡コンサート」、ご覧になりましたか?
オープニングで登場されたきよしさん、颯爽としていて素敵でしたね。
ご覧になられたかたにはご存知のことになりますが、
テーマは”手紙で綴(つづ)る 愛の名曲集”。
歌唱の前に、大竹しのぶさんがお手紙を朗読される演出がまた素晴らしかったですが、NHKホールという大きな空間、それも生放送で、一瞬にしてその場の空気を変えてしまう大竹さんの演技力に深く感動したのです。

由紀さおりさんが「手紙」を歌ってくださったあと出演者が勢ぞろいされて、きよしさんの姿がステージに現われた途端、心がわきたつような思いがしたのです。
そして、あの衣裳にも心惹かれてしまいました。
スモーキーな色合いのシンプルなスーツがきよしさんの若々しさと清潔感を際立たせ、ドット柄(水玉模様)のシャツとネクタイのポップさには遊び心が込められているようで。
今年、初の生放送での歌唱ですから、きよしさんといえども少々緊張されている様子が見てとれ、
わたしは、以前、尊敬する映画監督さんがおっしゃった、
”緊張するのはいけないことじゃない。よいことなんです。いけないのはあがってしまうことです”
という言葉を、思い出していました。

素晴らしい大竹さんの朗読を受けて、きよしさんが歌われた「I Love You」。
この感動をどう言葉に表したらよいでしょう?
”氷川きよし”は、歌うために生まれてきた人なのだと、感動でしびれたようになった頭の奥で、はっきりとそう思っていたのです。
歌い出す前に、すうっと息を吸ったその瞬間からのすべてが、なんて切なく、美しかったことでしょう。
その、息継ぎをするブレス音の美しさにも聴き惚れてしまいました。
激しさを秘めたひそやかなファルセットの響きに、歌の世界の主人公に共鳴して心ふるわせるきよしさんの思いが伝わってきて、そしてあふれるような愛しみが広がっていくのを感じて…。

尾崎豊さんのこともまた、わたしは思っていました。
どんな思いでこの歌を作られたのだろうかと。
尾崎さんの愛に、きよしさんの愛がシンクロして、その思いが聴いている自分の心にもまた広がっていって...。
疼くような心の痛みや、肌のぬくもり、部屋の空気まで感じられたのです。

帰宅して録画を見たのですが、またも惹きこまれ、リピートしたらエンドレスになりそうで、そうなったらブログを書けなくなってしまうと思い、そこでとどめたのです(笑)。
でも、書き出してみたものの、感動に言葉がどうやっても追いつかず、眠って少し頭を冷やさせていただいて、今朝になってこの記事を書き出しました。


公開放送終演後の”歌のプレゼントコーナー”では、
瀬口侑希さんが「花に降る雨」、
クリス・ハートさんが「home」を歌ってくださいました。

ラストはもちろんきよしさんの登場です(喜)。
クリス・ハートさんを拍手で送り出させていただくと、客席のあちこちでペンライトがまたたき、その様子に高山アナウンサーが言葉をためるようにして、きよしさんのお名前を呼んでくださいました。
すると、昨年の「日本作詩大賞」でお召しになっていらした、鮮やかなブルーと白の着流し姿のきよしさんが登場。
わたしは、あの着流しが大好きなので、きよしさんのお顔と着流しと双方に目が釘付けとなったのです。
きよしさんは開口一番、
「緊張しました。
久しぶりの生放送でしたから、すごくドキドキしますよね」
そう、放送での感想をおっしゃったあと、
「よい刺激をありがとうございました」
とていねいにお礼をおっしゃいました。
そして、
「『I Love You』は、、以前、『きよしとこの夜』で歌わせていただいた思い出の曲でしたから。
今夜は心をこめて歌わせていただきました」
と、この曲への特別な思いをお話ししてくださったのです。

この日のテーマに沿って、高山アナウンサーは先のおふたりにもされたように、”手紙”について、きよしさんに質問してくださいました。
きよしさんは学生時代にもらったお手紙もみな大切にとってあるのだそうですが、
「気持ち悪いって思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、手紙にはその人のそのときの思いが込められていると思うと、僕、捨てられないんです。
全部ためているので、引き出しがぶわーって」
それを聞いて、高山アナウンサーが、
「ファンのかたからいただいたお手紙もたくさんあるでしょうから、家1軒分くらいになるのでは?」
とさらに聞いてくださったのですが、きよしさん、真顔で一瞬、うなずいておられました(笑)。
ファンレターの話題になると、
「読んでいて、僕のことをこんなふうに思ってくださっているんだなあって思ったり、なかには、読んでいて、
”あらー”って思ったり(笑)」
と、楽しそうに思い出し笑いをされたのです。
そういえば、この話題の最初に、”自慢じゃないですけど”と前置きされて、学生時代にラブレターをもらったことが多々あったことを、しっかり(?)自慢されていました。
きよしさんたら、わかっています。
学生時代から人気者だったのですものね。

そして、きよしさんご自身から、”お話ししておきたいことが”とおっしゃって。
3月4日に新曲「さすらい慕情」が発売されることをお知らせしてくださったのです。
2番は長崎、3番は鹿児島が舞台になるそうで、皆の声援を受けて、ワンコーラス目の歌いだしを、アカペラで披露してくださいました(嬉)。
最高のプレゼントでした。
そしてさらなるサプライズでしょうか?
「氷川きよし節」(文化放送)で流れたバージョンより、かなりキーが高くてびっくり(喜)。
そんなきよしさんから、新曲が発売される嬉しさが何より伝わってきて、いっそう幸せな思いになりました。

高山アナウンサーが3月の明治座さんでの座長公演のインフォメーションをしてくださってから、
きよしさんは「ちょいときまぐれ渡り鳥」を朗らかに悠々と歌ってくださったのです。
心がパアッと晴れやかになり、幸せいっぱい、プリンスロードへと向かったのでした。