”幸せと感じるのはどんな時ですか?”
という問いに、
「ファンの皆さんと一緒に歌っている時が一番の幸せ。
だから今は最高に幸せです。」
24日発売の「月刊・氷川きよし」(デイリースポーツ)で、きよしさんは、そう答えてくださっていました。
わたしには、きよしさんのその言葉が最高のクリスマスプレゼントに思えたのです。
 
ところで昨夜放送予定だった「ごきげん歌に乾杯!」は安倍首相の記者会見の放送のため、延期に。
国政あってのわたしたちですが、クリスマスイブの放送を想定してのクリスマストークもあったので、早い時期に聞くことができたらと思います。
 
 
さて、今日は、きよしさんのこととは離れますが、神戸の思い出を書いてみたくなりました。
4年ほど前でしたでしょうか?
友人と神戸にルミナリエを見に行き、映像だけでは味わうことのできない感動を体験し、昨年は母に見せてあげたいと、12月はじめに母と一緒に神戸に旅行したのです。
母にとっては、わたしが大学生の頃、一緒に旅行して以来の神戸でした。
 
振り返れば二十数年前のことになります。
母と神戸に行き、メリケン波止場を歩いていたとき、コックさんの白い制服を着たロマンスグレーの男性がタバコを吸って休憩していました。
そのカッコよさに、母と目を見合わせて(笑)、
「あのおじさん、カッコいいね~」
とわたしが言うと、
”うん、うん”と母が同意しました。
わたし、ふだんはぼうっとしているほうなのに、こういうときは抜け目がなくて(?)、その男性の制服の胸の縫い取りをしっかり見ておいたので、
「”D”(ごめんなさい略称です)って書いてあったけど」
と言って、手元のガイドブックを見てみると、そのお店が載っていたのです。
「行ってみようか?」
と母が言い、夕食はそのお店に行くことにしました。
 
そのお店は、残念なことに1995年の阪神・淡路大震災で倒壊してしまいましたが、クラシカルなビルのなかにある老舗イタリアンレストランで、そのおじさまはオーナーでした。
昼間、メリケン波止場で見かけたことは言わずに、オーナーがついでくださったワインを飲み、おいしい食事をいただいたのです。
わたしも母も、神戸の歴史が刻まれたようなそのお店やビルに神戸らしさを感じて、また行きたいと思いながら、月日が経ってしまいました。
そして、震災でそのお店が入っていたビルが倒壊したことを知り、お店やオーナーたちはどうされているのだろうかと気になっていたのですが、たまたま目にした雑誌に、お店をメリケン波止場から離れたところで再オープンされたことを知ったのです。
 
昨年、母とルミナリエを見に行く前に、そのお店に寄らせていただいたのですが、クリスマスなので店内はクリスマスの飾りが施され、大きなクリスマスツリーも飾られていました。
ツリーは大きく立派なものですが、そこにシックなクリスタルのボールが飾られていて、そのセンスにも感心したのです。
お店は息子さんが切り盛りされていましたが、途中からオーナーもお店に出ていらして、テーブルの片づけやセッティングをされていました。
母とおいしいお食事を味わいながら、ここでも目を見合わせたのです。
 
お会計の際、息子さんに、
母は二十数年ぶりの神戸で、かつてメリケン波止場にあったお店に行ったことがあり、震災後、お店を再オープンさせた記事を雑誌で目にしたことなどをお話しさせていただきました。
すると、オーナーも傍に来て話に加わってくださったので、
わたし、思い切って、あの日、メリケン波止場で休憩されているオーナーを母娘で見て、その素敵さに心惹かれて、夜、お店に行ったことを申し上げたのです。
オーナーは、
「そうですか、わたし、たばこ吸ってましたか。それはまたずいぶん前のことですなあ」
と感慨深気におっしゃいました。
そこにはオーナーにだけわかる、”時の流れ”があったのでしょうか。
そして、
「わたし、かっこよかったですか? 今はこんなんですけど(笑)」
とさらに言葉をつがれたので、
わたし、力を込めて、
「今も素敵です」
と申し上げました。
そう、お世辞などではなく、今もほんとうにチャーミングで素敵な方で、お店の味は息子さんはじめ次世代の方が継がれていますが、オーナーの人柄を慕ってのお客様も多いのです。
 
「また来てくださいね」
オーナーはそう言って、お店の皆様と一緒に送ってくださったのですが、母が、”見て!”とわたしに声をかけたので、振り向くと、お店の外まで出て、手を振って見送ってくださっていました。
 
初めてルミナリエを見て、”百聞は一見にしかず”と大感動の母。
「あなたが堺が第二のふるさとだっていう気持ち、わかった。
おかあさんには、神戸が第二のふるさとになったから」
母がそう言いました。
 
東京と神戸...。
離れたところに住んでいるわたしたちと、そのお店ですが、細く長い糸でつながれていたのですね。
二十数年が経って、ようやくあの日の告白ができ、オーナーやお店の方たちと楽しく語らっていることの不思議を思ったのです。
 
どんな些細なことでも、意味のないことはなく、どこかで何かにつながっているのだということを、しみじみと感じさせていただいた出来事でした。
 
皆さま、またお逢いしましょう!