2008年秋から書き始めたこのブログも、どうにかこうにか今日まで続けてくることができました。
これまでお読みくださり、ありがとうございました。
 
仕事でいっぱいいっぱいになって、くじけそうになったこともありますが、皆さまに励ましていただき、そして誰よりも、なによりも、わたしは氷川きよしさんその人に、愛と勇気をいただいて励まされてきました。
氷川きよしさんにあふれる感動をいただいて、その思いを拙くても自分なりに書きとめずにはいられず、またその思いを書いたものをお読みくださる方がいらして...。
相乗するパワーをいただきながら、今日まで書き続けてこられたのだと、あらためて氷川きよしさんと皆さまに、感謝しています。
 
個人的にはブログを書き始めて半年ほどして1日の来訪者数が600人を超えるようになった頃、お読みくださる方たちの輪郭が申し訳ないことになんだかぼやけてきて、そしてそれまでコメントをくださっていた方たちからも、
”コメントをするのに気おくれがしてしまって”とのお声をいただくようになって、自分でも少し怖くなってしまいました。
そして気がついたら、
親しいお友だちに、
”ねえねえ、聞いて、聞いて!”
とお話ししたくなるようなことを書いていきたいと思って、このブログを始めたのに、そういうことが書きづらいようなプレッシャーを、勝手にかもしれませんが感じるようになったのでした。
たとえば仕事で10万部単位で発行される媒体に記事を書いたとしても一ライターのわたしの記事だけが読まれるわけではありませんが、100、千という単位であっても無償であっても、ブログには確実に読むという意志を持って来訪されていることを思うと、仕事とは違った意味で、身の引き締まる思いになるのです。
 
でも一昨日、書かせていただいたように、今回の節目に初心に戻って、少し書いてみたいと思っていたことがありました。
まったくの偶然で目にしたこととはいえ、そんなことを書くなんてと、お叱りを受けかねない内容になってしまうかしら? と予告させていただいたものの雑事もあり、1日延ばしにしたために、今日のタイミングで書くことになりました。
なので、普段お読みくださっている方以外のお目に触れる確率がいつもより高くなっているかもしれず、書いてはみたもののアップすることにまた少々躊躇したのです。
もちろん、
“けしからん! ”
と思われる方もおられるかもしれませんが。

このブログを始めたときから、いつまで続けられるかという思いで書いてきましたので、今日は書きたかったこと、書いてみます。
少しさかのぼって書いていきますので、長いものになりそうですが、よろしかったらお読みくださいね。
前半は当時の記事のダイジェストですが、自分自身でそのときのことを振り返るためにそこから書かせていただくこと、ご理解ください。
 
2年ほど前のことになります。
その日のことはこのブログに書かせていただいたことがありました。
地方で開催されたきよしさんのコンサートに日帰りで参加したときのことです。
帰りの新幹線のホームで、発車まで5分を切ったので乗り込もうとしたところ、ホームの階段上から大きな歓声が聞こえてきて、きよしさんが駆け込みで同じ車両に乗車されました。
司会者の西寄ひがしさんと並んで、帽子もかぶらずサングラスもかけず、素顔のままのきよしさんがにこやかに会釈をされながら階段を降り、スタッフにガードされることもなく笑顔で階段を降りていらっしゃったので、そんなきよしさんのフランクさに、皆、きよしさんと自然な距離をとりながら見送っていて、私はそんな様子を見てとても驚いたのです。
  
列車に乗り込んでみたら私は進行方向に向かって前から4列目の乗車ホーム窓側の席。
きよしさんはたしか同じ乗車ホーム窓側の最後列におすわりだったかと思います。
ホームにはお見送りする方たちが一列に並ばれ、列車が走り出すと車窓には皆さんの笑顔がすぐ近くにあって、笑顔で手を振る皆さんの様子が映画のワンシーンを見ているように緩やかに流れていったのです。
そのときは、車中のきよしさんの様子を見させていただいていたのですが、きよしさんは中腰になって、見送ってくださる皆さまに手を振り、幾度となく会釈されていました。
わたしは、そのとき、見送りをされる皆さんの様子が、電車の中からこんなふうにはっきりと見えるものなのだなあと夢でも見ているような気持ちでした。
さあ、そして私はどうしたかといいますと、座席の背もたれ越しに後ろを見ると数列後ろにすわっておられるきよしさんのふわふわとした茶色の髪が見えるのでした。
きよしさんは背が高いのでシートの背もたれのほうが低くなってしまうのですね。
立ち上がって振り返ればお顔が見えるわけですが、その必然性はどう考えてもないのですものね。
でも、それでもとても幸せな気持ちだったのです。
このとき、乗車した車両は空いていて席は3分の1ほどしかうまっていませんでしたが、私のすぐ後ろにはお仕事帰りのビジネスマンが一人で乗っておられました。
その方がいらっしゃらなければきよしさんのお席まで空席でしたので、その位置にその方が乗っていてくださったことが私の理性の防波堤になったかもしれません(笑)。
途中、何箇所かで停車して下車されたファンの方が車窓の前を通られると、きよしさんはその度、手を振られ、ホームがきよしさんのすわっておられる側と反対にある駅では座席から腰を浮かせて窓のほうをのぞき込むようにして手を振られていたのです。
私もその時だけは堂々と(?)きよしさんの方を見させていただいたのですが、輝くような笑顔が目に入ってきました。
時折(ほんとうに誓って時折ですよ!)、すわっている座席の背もたれ越しに後方を見ると、きよしさんの茶色の髪がちょっぴり目に入って、それだけでドキドキしたのです。
それで私、思ったのです。中学生の時、こんなことあったなあって。
気になる人がいて、修学旅行での新幹線の中でこんなふうにちょこっと彼からはわからないように見つめていたことがあったのでした。
私、精神年齢幼なすぎでしょうか。
こんなことを書いてしまって成長していないのが丸わかりで恥ずかしいのですが、ほんとうのことですから仕方ありませんね(笑)。
ちなみに降車してから他の車両に乗っていたお友だちにそのことを言ったら、
”えーっ、マルルさん、それでいいんですかー?”
なんて言われてしまったのですが、
はい。私、それでもう満足なんですよ(笑)。 
 
そして予定通り、帰りの新幹線の車内でいただこうと楽しみにしていたザラメ付きのおせんべいを、車内販売のアイスコーヒーと共にいただくつもりだったのですが、発車して30分経っても車内販売の係の方がいらっしゃらなかったのです。
氷を溶かしながら飲むのが好きなので、事前に飲み物を何も買っておかなかった私は、のどが渇いて仕方ありませんでした。
車内は節電もあって通常より暑かったですし、それでなくても私は暑くなって当然の状況にありましたから(笑)。
しばらくして検札にいらした車掌さんに後ろの席の男性が、
「車内販売まだでしょうか? 自販機はないんですよね」
と聞かれたので、ああ私と同じと思ったのです(笑)。
車掌さんは、
「申し訳ありません。自販機は設置していないんです。車内販売が隣の車両まで来ていますから、もう少しお待ちください」
とおっしゃったので、しばし、”きよしさんより車内販売”という状態でドアが開くのを待ったのです。 
待つこと10分。
やって来た車内販売係の方は優しげな男の人でした。
ようやくアイスコーヒーを購入し、楽しみにしていたおせんべいをいただいたのです。
ちなみに私の後ろの男性はビールを所望されておりました。
 
車内販売係の方はそのまま通路を挟んで逆側のお客様に呼び止められたあと、きよしさんのいらっしゃる最後列へと進んでいき、きよしさんのお隣にすわっておられた西寄さんが呼び止めていらした様子が、車内が空いているので、手に取るようにわかったのです。
わたしは、その状況にも慣れてきて、さあ、これで心おきなく食べるぞーと、おせんべいをかじっていたら、
「お客様!」
との声がして、車内販売係の方が戻ってきたのです。
えっ? 何、何、何でしょう?
何だか必要以上にドキドキしてしまいました(笑)。
「申し訳ありません。先ほどレシートをお渡しするのを忘れてしまって...」
えっ? そんなこと。
心の中ではそう思いつつも笑顔で、
”ありがとうございます”とレシートを受け取った私です。
それにしても私、何を期待してあんなにドキドキしたのでしょうね(笑)。
 
わたしが降車する駅に着くまでの数時間は、静かで幸せに満たされたもったいないような時間でした。
だって振り向けば(実際は振り向けないけど)、そこにきよしさんがいらっしゃるんですもの!
そして私はきよしさんより先の駅で降車したので、他の降車した皆さまと車窓からご挨拶させていただきました。
祝日でしたので都内やその近県から日帰りでコンサートにいらした方も多かったようで、ずいぶんたくさんの方がその列車に乗っておられたのです。
きよしさんのファンになって以来、こんなことがあるなんて、もちろんあったらいいなと思ったことは何度もありましたけど実際に自分にあるなんて想像できていませんでした。
停車駅で新幹線の中から降車されたファンの方を見送られるきよしさんを見て、何て気さくで飾らない方なのだろうと、あたかかな思いでいっぱいになったのです。
後日、 ケータイサイトの「きよしコレクション」で、きよしさんが、このときの車内で写メされたというセルフポートレートと共に書かれた文章を読ませてきいただいて、きよしさんもあの日とても幸せなお気持ちでおられたことを知り、コンサートに始まって同じ時間を共有させていただけたことをとてもとても幸せに感じたのでした。
心優しく、いつでも自然体のきよしさんが大好きです。
 
 
 
と、皆さま、当時このように書かせていただいていましたが、車内販売係の方が、その車両を出る前に再度戻ってきて、レシートを渡してくださったあと、ある出来事があったのです。
でも、これまでこのブログには書けませんでした。
それはたまたま目に入ったものなので、わたしの胸のなかに大切にとどめておきたいという思いと、でもきよしさんを愛する方たちにはお伝えしたいという思いとの葛藤がまずありました。
そしてそれよりなにより、誓って故意にではなくたまたま目にすることになったものの、ある意味、きよしさんの素顔を目にさせていただいてしまったともいえるので、その点で躊躇する気持ちがあり、これまでこのことは他の車両に乗っていたお友だち1人と、2人の友人、そして母にしか言わないでいたことでした。
 
わたしは2列シートの窓側にすわっていたのですが、お隣の席(通路側のシート)は空席だったので、車内販売係の方がわたしにレシートをお持ちくださったとき、係の方がワゴンをひいていらしたこともあり、わたしは自然と隣の通路側のシートに移ってお話を聞き、レシートを受け取ったのです。
と、立ち去る係の方の後ろ姿を見送ったその瞬間、ちょうど反対側の空席の車窓に、きよしさんと西寄さんの姿が映っているのが目に入ったのでした。
なんでこの角度で座席にすわっていらっしゃる西寄さんときよしさんがわたしに見えるのかしら?
一瞬目を疑いましたが、でも間違えありません。
たまたま通路側のシートと、通路を挟んで反対側の空席の車窓を挟んで対角になっていたのですね。
動揺していたわたしの目に、窓側にすわっておられたきよしさんが、前を向いたまま西寄さんに何かを話しかける様子が飛び込んできました。
西寄さんの反応がなかったようで、きよしさんは西寄さんのほうを向いてさらに小声で呼びかけた様子でした。
西寄さんはほんの数分前、車内販売係の方から何かをお求めになったのに、お疲れだったのでしょう。眠っておられるようでした(笑)。
きよしさんは、
”えっ? ほんとうに”
という様子で西寄さんのほうに向きなおってそのお顔をご覧になりましたが、西寄さんがほんとうに眠っておられることがわかると、それ以上声をかけることをせず、前に向き直り少々下を向いて、ふふふっと愉快そうに(多分西寄さんを起こさないように声を抑えて)笑われたのです。
そのあとは雑誌か何かをご覧になられたのではなかったでしょうか。
その一連の様子はレシートを受け取って、社内販売係の方がその車両を出て行って間もなくの数十秒間のことでした。
天下の(という言い方をきよしさんは好まないかとは思いますが・笑)氷川きよしの隣で、すやすやと眠る西寄さん、そしてその様子に愉快そうに微笑まれたきよしさんの優しいお顔が心に残っています。
わたしはそんなきよしさんの様子に胸がいっぱいになって、それにそれ以上見ていたら、たまたまとはいえず覗き見という失礼なことになってしまうことを思い、窓側のもともとの自分の席にすわり直したのです。
 
きよしさんのお隣で一瞬にして熟睡できてしまう西寄さん。
最初はきっと”冗談?”と思われたかもしれませんが、西寄さんがほんとうに眠っていらっしゃることがわかると、無理に起こさず、静かに笑っておられたきよしさん。
わたしたちが常日頃から感じている、おふたりの深い信頼関係を、そしてそれまでもそうだとは思っていましたが、司会者に対して少しも偉ぶることがないどころか、労って声をかけるのを控えられたきよしさんの優しさが心に残ったのです。
このことは当の西寄ひがしさんもご存知ないでしょうね、きっと。

長くなりましたが、皆さま、またお逢いしましょう!


※お誕生日の企画、もう少し待っていてくださいね。