「お顔が見たい。唯(ただ)一目。
……千歳(ちとせ)百歳(ももとせ)に唯一度、たった一度の恋だのに」
なんて切ない。
でも千年に一度の恋だなんて、なんてロマンチックなんでしょう。
 
昨日は歌舞伎座に行ってきました。
お目当ては夜の部の「天守物語」。
白鷺城(姫路城)の最上階(天守)で暮らすお姫様の千年に一度の恋。
この記事の冒頭に書かせていただいたのは、追手の攻撃を受け、共に視力を失い、それでも声をたよりに手をとり合うのですが、せめて、その唇が、そのまつ毛がひと目だけでも見たいと語るシーンでの台詞でした。
 
「天守物語」は泉鏡花の戯曲の中でも屈指の名作。
白鷺城(姫路城)の最上階には異形の者たちが住むという伝説をモチーフに、美しい異界のお姫様と青年との恋物語が描かれています。
異世界のお姫様(富姫)を坂東玉三郎さん、青年(図書之助)を市川海老蔵さんが演じていて、かつて見た「海神別荘」もこのおふたりのキャストで観せていただいたことも思い出されたのです。
玉三郎さんのこの世ならぬ美しい立ち居振る舞いは夢でも見ているようでした。
 
ところで活躍されている海老蔵さんを観て思い出すのは、「たけしの誰でもピカソ」の収録です。
一度でいいから収録の観覧(それもきよしさんが出演されるときに)に参加したかったわたし。
番組終了までに、きよしさんがゲストの回ではありませんでしたが、一度だけ収録の観覧をさせていただいたことがあったのです。
忘れもしません。きよしさんの神奈川県民ホールでのコンサートが終わって、ホールの外に出ると、携帯電話に留守電のメッセージ。「たけしの誰でもピカソ」の制作会社の方からでした。
折り返しの電話をかけると、
「今回は氷川さんの収録ではないのですが...」
と最初に言われて...。
その企画が緊急で決まり、そのための観覧者を募集する時間がないので、わたしにもお声がかかったようでしたが、市川新之助さん(当時)が”市川海老蔵”を襲名するので、その記念番組ということでした。
でも番組の収録には興味がありましたので、参加させていただくことになったのですが、わたしが参加させていただいた収録のあと、もう1本収録があり、きよしさんはそちらに出演されたそうで、わたしたちが集合時に並んでいた場所には次の収録に参加される方たちが列をつくっていたのです。
収録はとても面白いものでしたし、スタジオはこんなふうになっていて、モニターがここにあって...というように事細かに見せていただき、番組を見る際にいっそうの臨場感を感じるようになりました。
 
結局、番組の放送が終了するまでに、きよしさんがゲスト出演された回への観覧は叶いませんでしたが、そうであればなおさら、一度でも番組収録を観覧できたことは貴重な体験だったなあと、あとになるほど思うのです。
そして不思議なもので、海老蔵さんやそのときにゲスト出演された俳優さんにも、その後、映画の宣伝のためにお仕事でお話をうかがう機会がありましたが、収録でのトークや合間のやりとりからその素顔にふれさせていただいていたので、過度な緊張をせずに臨むことができたのでした。
すべてはきよしさんのおかげと感じ、偶然はないのだと感じた出来事のひとつです。
もちろん、今でも一度はきよしさんがゲスト出演された回の収録を観覧したかったなあという思いは消えませんけれども(わたし、相当に未練がましいですね・笑)。
 
16日は出先での仕事が朝からあって、帰宅するのは日付が変わってからになりそうですが、17日は川口総合文化センター リリアでのきよしさんのコンサートに昼夜参加させていただきます。
当日も午前中は映画会社に行って新しい映画を見せていただき、お昼に終わるのでそのまま日比谷から川口へ直行予定。
諸々、きよしさんにお逢いできると思うと、がんばれますね。