「歌っていいですね~。
皆さんと心を繋げることができて...」
来場と声援へのお礼をあらためておっしゃってから、客席をまぶしそうに見つめて、きよしさんはそうおっしゃり、その笑顔は幸せに輝いているように見えたのです。
9年ぶりのよこすか芸術劇場でのコンート・夜の部の、いよいよアンコール最後の曲、「きよしのズンドコ節」を唄う前のことでした。
「実家に帰ったときに、高校生のころ、歌のコンクールや大会に出たときのビデオを見たんですけど、今と少しも変わってないんですよ...」
きよしさんは何だか申し訳なさそうにそうおっしゃってから、
「こんな僕ですけど、これからもよろしくお願いします」
と言葉を結ばれ、
「きよしのズンドコ節」を唄ってくださいました。
 
お礼をあらためておっしゃるつもりで話し出したら、思いがあふれ出して...。
その思いを愛しむようにして言葉を探しながらお話ししてくださったように、わたしには感じられたのです。
 
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昨日(6月4日)によこすか芸術劇場で開催されたコンサートに昼夜、参加させていただきました。
今日、きよしさんは、越谷サンシティホールで「木曜8時のコンサート」の収録に参加されるそうで、
「僕も、明日(5日)は、テレビの収録がありますが、がんばります!」
とおっしゃっていました。
そして先に収録されたものが、今夜放送されますので、そちらをまずは楽しみにしたいですね。
 
 
さて、コンサートの話題に戻ります。
昼の部のオープニングから熱唱につぐ熱唱。
オープニングからパワー全開で歌唱されるきよしさんに圧倒されそうになったのです。
そしてわたし、昼の部では、きよしさんのスキップ、見せていただいたのでした(嬉)。
”股旅演歌”を披露され、続いての”昭和の名曲コーナー”でのこと。
ステージステップ上段からサーッと降りていらしたきよしさんは、そのまま下手側に進まれて「誰か故郷を想わざる」を唄ってくださいますが、下手側の立ち位置に立たれる際、一瞬のことながら鮮やかにスキップされたのです。
”♪タタタン”
と、きよしさんの心が弾む音が聞こえてきそうでした。
うれしくなったものの、目の間違い? とも思い、お隣にすわっているKさんに、間奏になったときに、
”今、きよしさん、スキップしてたよね?”
と聞くと、
”うん”
と満面の笑みで答えが返ってきました。
司会の西寄ひがしさんは、時折スキップしてくださいますが、きよしさんのスキップは、振り以外では初めてだったかもしれません(嬉!)。
 
そして前後しますが、”股旅演歌”を披露してくださるコーナーでの「番場の忠太郎」、セリフを増やしてくださっていました。
なら100年会館でのコンサートのときは、2コーラス目のあとの、
”こうして、両の瞼を合わせりゃ
優しい笑顔がうかんでくらあ
もう二度とお目にゃかかりませんが
いつまでも達者でいておくんなせえよ
御免なすって
…おっ母さん”
の、結びの言葉のところで、音楽が止んで、一瞬しんとしたところで、
”御免なすって
…おっ母さん”
とセリフを言うという予期せぬ演出にドッキリさせられたのですが、今回は、1コーラス目のあと、もともとの1コーラス目のセリフである、
”おかみさん、どうしても倅とは、
忠太郎とは呼んじゃくれねえんでござんすね
母恋しさに流れ流れて幾年月
…あんまりじゃござんせんか!”
も入れてくださったのです。
そして
”…あんまりじゃござんせんか!”
のところで、やはり音楽がピタリと止みました。
そのあとで2つめのセリフが入るのですが、きよしさんの語りの魅力を味わわせていただいて、まるでお芝居を見ているようような感覚になったのです。
きよしさんの歌唱から常に感じてはいましたが、あらためて「番場の忠太郎」という曲へのきよしさんの愛情を感じて、じんときてしまいました。
 
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よこすか芸術劇場が面している国道を渡ると、もう海が見えてきて、海風&潮風を感じます。
そんなムードの中、きよしさんは「あばよ」を唄い終えると、
「お暑うございますね~、皆さん」
と気さくに客席に話しかけられたのです。
5階席から順番にご挨拶をしながらアイコンタクトされたのですが、
「5階席の皆さ~ん、できることならそちらに行きたいんですけど、すみませ~ん」
と、きよしさんがおっしゃると、
”大丈夫、気持ち伝わってますよ~”といわんばかりの大声援が返ってきたのです。
きよしさんが、うれしさのあまり上手側で大開脚ジャンプをされると、大喝采。
気をよくされたきよしさんは、下手側に進んで、もう一度ジャンプされて、尚もわく客席に、
「そんなに喜んでくれると、もっとしたくなっちゃう...」
とひとこと。
もう、きよしさんたら!
わたしたちはうれしいけれど、もう歌に専念してください。じゃないと申し訳なくなってしまいます。
きよしさんは、そんな客席の思いに気づいてくださって、ひと呼吸。
そこで司会の西寄さんが登場され、
ニューアルバム「氷川きよしの昭和の演歌名曲集」がオリコンのアルバム総合チャートで初登場6位になったことを紹介してくださり、皆で祝しました。
「15周年にして初のカバー曲だけのアルバムを出させていただきました。”以前、入っていただろう”って方もいるようですけれども、
ども、
ども、」
きよしさんは”ども”を3度ほど強調されてから(笑)、36歳の今の”氷川きよし”の声をお届けしたかった思いを話され、
「お聴きいただいた皆さんに喜んでいただけて、両親にも喜んでもらえて、うれしいです」
とおっしゃったかと思います。
そんなきよしさんに、
「氷川きよしの『無法松の一生』は日本一ですね!」
きよしさん同様、九州男児の西寄さんが力を込めてそう言ってくださると、皆、その言葉を待ってましたとばかりに大きな拍手がわきました。
きよしさんは、九州で生まれ育っているので脈々と受け継がれている九州男児の血が流れ、そしてご自身はとんこつラーメンとめんたいこでできているともおっしゃったのです(笑)。
「無法松の一生」の映画をご覧になったことがあるそうで、
「心のときめきを何かちょっとあれして(笑)...。
無法松は年上のそれも結婚している女性を好きになってしまうんですけどね。
(その生き方が)さわやかなんですよ」
と無法松への思いを言葉にしてくださいました。
 
そして、グッズ紹介を西寄さんが始められて、この日から発売になったうちわとビニールバッグが紹介されると、きよしさんは、ちらちらとご覧になってから、
「あ~、あっ、あ~」とおっしゃったのです(笑)。
そして、
「写真写りがいいですね~」
とひとごとのようなきよしさんのお言葉に、西寄さんが”何をおっしゃいますか”と、ササッときよしさんに歩み寄り、うちわ&ビニールバッグと、きよしさんのお顔を見比べて、
たしか、”こっちは本物、こっちは写真”とおっしゃりながら双方に向き直って、はっきり聞き取れなかったのですが、
”本物のほうが素敵”とおっしゃってくださったでしょうか?
 
そしてふれあいコーナーになりました。
よこすか芸術劇場は5階席まであるので、昼夜とも各階からおひとりずつ読まれることになったようです。
5階席から選ばれたのは千葉からいらした方でした。
ニューアルバムを絶賛。
”今までにない、きよし君が表現されていますね。
武道館(15周年記念コンサート)に向けてファイト! 応援しています”
と書いてくださっていました。
 
4階席からは横浜からいらした方が選ばれました。
”久しぶりの横須賀。よく来てくださいました。来年も絶対、絶対、また来てね”
というようなメッセージをお書きくださっていました。
9年ぶりということで、きよしさんもできれば一度うかがった会場には年に一度はうかがいたいという思いをお話しされたのですが、
「来年もぜひ来させていただきたいですね。一度お邪魔させていただいたところにはできれば毎年うかがいたいですよね。
でもそうすると、2日おきぐらいでコンサートしないとならないのかなあ...」
と、真剣な面持ちのきよしさん、
「明日も元気でがんばってくださいね。僕も明日はテレビの収録があるので、がんばります」
とおっしゃいました。
 
続いて3階席から選ばれたのは渋谷からお越しくださった方。6月2日に81歳になったお母さまを伴われての参加でした。お母さまは81歳になられた今もおもちゃ屋さんで働いているのだそうです。
きよしさんはお母さまのお名前をお聞きになると、お誕生日のメッセージを言わせていただきたいので、どんなモードがご希望かをおたずねになりました(笑)。
「ええと、
1、誠実系
2、セクシー系
3、低音系」
ときよしさんご自身がその場でおっしゃったのです。
皆さんだったら、どれを選ばれますか?
わたしは、”全部”聞いてみたいですが、”全部”なんて欲張りなことを言ったら、きよしさんに嫌われちゃいますね(涙)。
さて、お母さまは、迷わず”セクシー系”を選んだくださいました(嬉)。
きよしさんは、”よしっ”とばかりに一瞬身構えてから、
「○○子さん
お誕生日おめでとうございます」
いやん、あまりのフェロモンにそのあと、さらに一言おっしゃったかと思うのですが、わたし、思い出せません...なんて(笑)。
およそ慣れない(きよしさん、ごめんなさい!)セクシー系の挑戦に、とても緊張されていたので、わたしドキドキしちゃったんですもの。
 
2階席から選ばれた方はいつもカラオケにいくと、きよしさんの歌ばかり4時間くらい唄うそうで、6月8日から始まるライブダムの”まま音”を楽しみにされているということでした。
きよしさんと一緒に唄うことができるそうで、きよしさんのお話を聞いて、わたしもますます楽しみになりました。
 
ラストは横浜からいらした方が1階席から選ばれました。
”15周年おめでとうございます。20周年、30周年目指して、素晴らしい歌声を日本中に届けてください”とメッセージをお書きくださり、さらに昨年の6月の明治座さんでの座長公演にもふれてくださっていました。
「昨年の5月は朝から晩までセリフの稽古をしていました。
幕が開いて皆さんがすごく喜んでくださって、幸せでした。
また、いつか、挑戦させていただきたいですね」
正直者のきよしさん、”また”と”いつか”に思い切り力がこもっていましたので、少し先のことになるのでしょうか?
 
そしてこの日の「浪曲一代」で、唄い終えて、前方を見据えたきよしさんのまなざしにわたしは一瞬にして魅せられました。
きよしさんにはまた少し先に輝く頂きが見えてきているのでしょう。
あの一点の曇りもないまなざしで見つめられたとき、人は人に惚れるのではないでしょうか。
 
「15周年。また新たなスタートラインに立たせていただいた気持ちで、これからがすごく楽しみです。
20周年、30周年と、目標を抱いてがんばっていきたいですね」
 
きよしさんはそうおっしゃってコンサート最後の曲「一剣」を唄ってくださったのです。

※ここで一度アップさせていただきますね。
夜の部はもう少しお時間ください。