茨城県立県民文化センターでのコンサートの終演後、今回は別々に申し込んだため席が離れていたKさんと入口で待ち合わせて会場の外に出ると、外はまだ明るく、そしておだやかな風が吹いていたのです。
昼の部で帰るKさんといったん一緒に水戸駅に行って、駅ビルでお買い物やお茶しようかとも思ったのですが、ツアートラックが見えたので、暗くならない今のうちに写メすることにして、Kさんと駐車場で別れたのでした。
こちらは先にアップした画像と画角を少し変えたものです。
 
 
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会場を背にすると水戸のシンボルといわれる水戸芸術館のタワーが見えます。
30分ほどで暗くなってきましたので、まずは写メをすることにしてよかったです。
 
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さて、アップが遅くなりましたが、以下は茨城県立県民文化センターでのコンサート、夜の部のご報告です。
半分くらいまでは昼間のうちに書いていたのですが、間に合わなくってごめんなさい。
そして、続きを書くにあたって、相当に私的な思いを書いているなあと自分自身で思いました。
ご報告というより、まったくの私の私的で勝手な感想を書かせていただいていることをご了解の上、それでもよろしければ、お読みいただけますと嬉しいです。
 
 
「うーん、うーん。(僕を)見つめてよっ! 僕、皆さんを見つめていますよ、眼力で」
”待っていましたよー”という客席からのメッセージに気づかれて、
「僕も待っていました。逢いたかった」
そうおっしゃて、さらに
「あなたに逢いにきました」
と言葉を継がれたのです。
 
そんなきよしさんに場内はさらにヒートアップして、まさに"熱烈歓迎”となったのですが、客席のあちらこちらからの熱い呼びかけに、
「積極的な方が多いですね(笑)。でも僕、嬉しいです」
そして会場に福島県からいらした方が多数おられることがわかると、お礼をおっしゃってから励まされいずれは福島の方を応援する機会を作りたい思いをお話しされたのです。
さらに”ご近所の方に自分が応援していることを伝えてください”と言付けされたのでした。
「僕、震災の時に思ったんです。心だけは誰にも壊すことができない。だから心がほんとうに大切なんだって。
人間だから落ち込むこともありますよね。
でも、落ち込む必要ないんです。
僕は、皆さんに元気になっていただきたいというそのひとつの思いのために唄っています」
そのようなことをおっしゃっていたかと思います。
そして6月の明治座の座長公演のインフォメーションを西寄さんがされると、きよしさんは、
「2年前の『銭形平次』の続きになります。あの時の平次は19歳の設定で、それも無理があるかと思いますが(笑)、今回はあれから数年経っています。でも台詞、入れるの大変なんですよね。僕、物覚えが悪いから」
と説明され、さらに西寄さんが台詞のお稽古に明け方まで付き合ってくださったことを話されると、
「私、氷川きよしさんと夜明けのコーヒー飲みました」
なんて西寄さんがおっしゃって。羨ましかったです。
客席がわいた後、
「ぜひお越しくださいね。ただ皆さん、ご事情がありますからお越しになれない方もいらっしゃると思います。僕は皆さんが思ってくださるだけで嬉しいです。
ああ、今頃きよしは(明治座の)舞台に立っているなと思っていただけるだけで幸せです...」
と一言一言、大事そうにお話しされたのです。
 
きよしさんは15周年について、
「15周年になったからって、その時にがんばるんじゃなくて、その時のために今からがんばることが大事だと思っています。それで良い形で15周年を迎えられたら、それが20周年へとつながっていくと思っています」
と、真摯な思いを語ってくださり、さらに今35歳ということは70歳をひとつのゴールと考えた時、折り返しであることを前置きされてから、
「20歳の時に35歳のことを考えていたので、その時のことを思うと、またあっという間に時間が経っていくんだなあと思います。その中で自分に何ができるのかを考えると、1日、1日を大切に生きていきたいという思いになります」
 
どのあたりでしたでしょう?
きよしさんの熱弁は果てしなく(?)止まらず、西寄さんが何か合いの手を入れるようにおっしゃっていたら、
「いちいち突っ込まないでください」
と、珍しく西寄さんにちょっぴりお怒りモードでおっしゃったきよしさん。
よっぽどお話ししたいことが頭の中にたくさんうかんでいたのでしょうね。
思わずこぼれたその時のきよしさんの素のようなお顔が目に入った瞬間、なぜだかかわいいなあって、大人の男性に対して失礼といえば失礼なんですけど、思ってしまったのでした。
思えば、きよしさんのことをかわいいなんて思ったのは、初めてのことでした。
 
さあ、そしてこの夜の部での「あなたのブルース」を、私はもう生涯忘れることはできません。
いつも唄の世界に入り込んで、時に驚くような形相でこの歌を唄われるきよしさんですが、
この時も、その瞳が空を見つめていると思ったら焦点がみるみる歪んで虚ろになったのでした。
そしてふっと薄ら笑いが浮かんで愉悦の表情に変わって.....。
苦しくて心は血を流しているに違いないのに、苦しさも悲しさも通り越してなぜか恍惚としているように見えたのです。
その瞬間、何かにつかまっていないと、きよしさんとこのまま一緒にどこか違う世界に行ってしまうのではないかと私は怖くなったのです。
昼の部での「おやじの海」での歌唱で味わった思いに似ているかもしれませんが、自分の足元がぐらぐらと揺らぐような思いがしました。
 
2コーラス目を唄っていた時のこと。
きよしさんの右腕がブルブルと痙攣したかのように大きく震えて、からだも小刻みに震えたのです。
その瞬間、張り詰めて今にもぷつりと切れてしまいそうな緊張が走って...。
そして発せられたきよしさんの魂をふりしぼるような歌声に胸が貫かれるようでした。
 
いつ頃だったでしょう?
「きよしとこの夜」で、「あしたのジョー」の主題歌を唄ってくださるのを聴いて、その陰影に富んだ歌声と激しさを内に秘めたきよしさんには、きっとブルースが似合うはず。もっともっと魂の叫びのような歌を聴かせてほしいと思ったのです。
皆さま、「あなたのブルース」から話が進まなくなってしまい、ごめんなさい。
それほどにまだ感動の余韻が私の中で燃えているのです。
 
ところで皆さま、”スターシリーズ”ってご存知でした?
私はこの日の夜の部で、きよしさんんのお言葉で初めて知りました。
コンサートの終盤で、赤いスパンコールにゴールドの肩飾りの付いたミリタリー調ジャケットで登場されるきよしさんは、「ときめきのルンバ」、「虹色のバイヨン」、「情熱のマリアッチ」と唄ってくださいますが、きよしさんはこのコーナーのことを”スターシリーズ”とおっしゃっていました。
「ときめきのルンバ」でワンコーラス目を唄い、センターに戻られたところでジャケットを全開されますが、
夜の部でヒートアップしてしまい、間奏のダンスも激しくセクシーだったのです。
そして「虹色のバイヨン」でのことでした。
勢いよく下手側に移動されてきたきよしさん、唄い出しが遥か彼方へと......。
客席から唄声が聴こえてくると、きよしさんもふんふんふんという感じで、ごく自然に唄い出されたのですが、アンコールまでそのことをずっと実は気にされていらしたのです。
 
アンコール1曲目。「My love~もう一度だけ~」を唄い終えて、ラストトークになると、
「さっきは、申し訳ありません。あの3曲は”スターシリーズ”で、スターのように唄うことにしているので...」
そうおっしゃって、スターモードで唄ってみせてくださったのです(笑)。
「いつものように”♪○○○...”と普通に唄っていればそんなことないんですけど、”スターシリーズ”ということで”♪○○○○~」と唄っていると、」
とかなりキャラを作ることに腐心されていることを話してくださったのです。
「どの部分でしたっけ?」
と客席に問いかけながら、”そうだった!”という感じで2コーラス目の出だしを口ずさまれ、
「ここだけもう一度唄いましょうか、ね」
とおっしゃったのです。
「あ、でも帰りのお時間もありますでしょう」
としきりに気にされるきよしさんは、バンドリーダーの藤林さんにどの部分からかを相談されたのですが、演奏にもコンピュータミュージックを入れているので、すぐには準備ができないし、ましてや途中からは難しいらしい様子でした。
そのことに気づかれたきよしさんは、藤林さんに
「ギター1本でもいいですから」
とお願いされたのですが、結局もう一度始めから唄うほうがスムーズだということになったようです。
「このままだと、今日眠れなくなっちゃうもん!」
きよしさんは子供みたいに、さらに
「そういう性格だから......」とおっしゃいました。
圧倒的な歌唱とこの発言との落差!
どうにかしてください!
私、またもかわいいと思ってしまったじゃないですか。
 
さらに、
「皆さん、お帰りのお時間は大丈夫ですか? もう1回唄ってもいいんですか? 」
と客席に問いかけると、大きな拍手と歓声が起こったので、きよしさんはそこで、もう一度唄おうと決めたようで、これでコンサートが4分ほど長くなることを前置きされ、音楽の準備もできイントロからもう一度スタートしたのです。
ニュースペーパー柄のスーツ姿での歌唱となったわけですが、下手側にいらした時、真顔で、「脱げません」とおっしゃいました(笑)。
あの衣装で脱いでしまったら、きっと大変なことになりますよね、やっぱり。
 
そして「きよしのソーラン節」、「きよしのズンドコ節」と続いて、情熱の一夜は終演となったのでした。
 
帰宅してその日のきよしさんのことを母に話すと、
「あの冷静沈着な、きよし君がそんなになるなんて、よっぽど嬉しかったか、そうでなければ疲れていたんじゃないの」
と驚かれました。
もちろん前者とわかりつつの発言ですが母のきよしさんの評価は”冷静沈着”なんですよね(笑)。
以上、駆け足でのご報告失礼しました。
 
皆さん、昨夜の「きらめき歌謡ライブ」、お聴きになりましたか?
私は仕事でとある劇団のお稽古場に夕方からいて、結局終わったのは10時すぎ。
そのため今、この記事を番組の録音を聴きながら書いていました。
きよしさんの歌唱に、これまででもっともこの番組のタイトルを体現しているのではないかしら? と感じました。
歌声が命がきらめいて、ライブ感あふれる歌唱。
きよしさんの真心、そして歌手としての底力を感じさせられ、録音を永久保存版にしようと思いました。
きよしさんは5日の茨城でのコンサートにもふれてくださって、
”昨日の声援が今日の活力になり、今日の声援が、また明日の活力になる”
のだとおっしゃてくださっていました。
うれしいですね。
 
私は10日にNHKホールで行われる日本農業賞表彰式での「大地の恵み 歌謡ステージ」の観覧に参加します。
そしていよいよ来週は山陰への旅。
島根県民会館でのコンサート・夜の部に参加します。
会館のある松江を訪れるのは今回で3度目。
過去2回はもちろんきよしさんのデビュー前のことでしたから、まさか将来松江にコンサートを聴きに行くことがあるとは夢にも思っていませんでした。
FC申込時には行く予定していませんでしたが、年明けて出雲大社に行きたいねということになり、それならばとコンサートに日程を合わせたのです。
一般発売でもチケットは完売。
もし譲ってくださる方を探してみつからなければ人生初体験ですが、当日、”チケットお譲りくださいと書いた”ボードを持って入口に立ってみようかと思っていたのです。
でも幸い、譲ってくださる方が見つかって、無事参加できることになりました。
 
あれこれとりとめなく書きましたが、
こうして”氷川きよし”の今現在に立ち合わせていただける奇跡のような幸せに、感謝の思いがとめどなくわいてくるのです。