「NHK歌謡コンサート」、皆さま、ご覧になりましたか?
オープニングでは出演者が横一列に並ばれて登場されましたが、ひときわスラリとした美しい立ち姿のきよしさん。素敵でしたね。
テーマは”情熱歌謡・恋の名曲選”でしたので、開演前の前説&ご挨拶の折に、
「皆さん、恋してますか?」
と司会の小田切千アナウンサーが客席に問いかけられたのですが、私たちきよしさんファンには愚問というものですよね(笑)。
私は一緒に観覧したお友達と一緒におもいきり拍手をさせていただきました。
錦野旦さんがトップバッターで「空に太陽がある限り」を唄われ、続いて「情熱のマリアッチ」を唄うきよしさんが登場されましたが、錦野さんが唄い終える少し前に、舞台上手上方に「情熱のマリアッチ」での屈んだポージングで待機されていらして。
客席でその様子を見ていた私はその美しいシルエットに思わず息を呑んだのです。
赤と黒を基調として、長いマントを翻した衣装は、以前、福岡サンパレスから生中継された「ベストヒット歌謡祭」で着用されていた衣装を想起させる素敵なものでしたが、その素敵な衣装より何より、あの素晴らしい歌唱に感じ入ったのでした。
そんなきよしさんを、まるで騎士(ナイト)のようだと、なぜか突然思ったのです。
きよしさんは唄い終えると皆さんが座っていらっしゃる舞台上手のボックス席にそのままいったん着席されて一緒にオープニングトークに参加されましたが、
続いて伍代夏子さんが「ほろよい酒場」を唄うため舞台センターに移動されると、それ以外の皆さんは順番に舞台袖へと戻られていったのです。
その際、下段の舞台センター寄りに座っていらしたきよしさんは、舞台袖側の端までいらっしゃるとそこで立ち止まって、上段の出演者の方たち、おひとりおひとりにその度左手をさり気なく差し出して、”どうぞお先に”と(声は聞こえませんが)、先を譲られていたのでした。
そのたび、あの麗しいマントが優しく揺れて...。
そのたび、あの麗しいマントが優しく揺れて...。
まさに騎士(ナイト)!
そう感じて、心優しいきよしさんに見惚れてしまいました。
きよしさんは出演者の最後に舞台袖に戻って行かれ、その後に小田切アナウンサーが続いて戻られたのです。
そして初ナマ歌披露となった新曲「しぐれの港」、最高でしたね。
きよしさんの唄声に身も心も委ねて、人が人を恋しく思う原始的なエネルギーさえ感じられるその唄声に私は果てしないロマンを感じていたのです。
男がいて、女がいて。
出逢って、愛して愛されて...。
主人公のわがままも含めた一途さに胸が痛くりなり、きよしさんの深いまなざしに、心を鷲掴みにされたような気分になったのでした。
さて、終演後の歌のプレゼントは松原のぶえさん、伍代夏子さん、きよしさんでした。
松原さんはこの日の番組で歌唱された「おんなの出船」がデビュー曲。17歳の時だったそうですが、歌い出しに
「♪涙 涙 涙 涙 涙枯れても~」
と涙が5つ続くことについて、5つの涙を想像して歌い分けるように船村徹先生に言われたエピソードをお話しされました。
”まだ2つくらい。死ぬまでに5つの涙を歌い分けられるようになりたいです”
”まだ2つくらい。死ぬまでに5つの涙を歌い分けられるようになりたいです”
というようなことをおっしゃり、これだけ長く唄っていて飽きるようなことはないのですか?という小田切さんの質問に、
”飽きるといったらバチがあたります。この曲のおかげで今日まで歌手を続けることができたんですから”
と答えておられ、その言葉が心に残りました。
そして続いて登場された伍代さんは、
”生放送はほんとうに緊張します。心臓が口から出そうなくらいでした”
とおっしゃっていました。
小田切さんがそんなふうには見えなかったことをおっしゃると、
”本当は緊張しているんですが顔はこんなふうに”
と笑ってみせてくださったのです。
そんな伍代さんのお話を楽しくうかがいながら、きよしさんがかつて、トップバッターで、本番を待っている瞬間、この世の涯てにいるような気持ちになるとおっしゃっていたことが思い出され、切ない思いにもなったのでした。
伍代さんは「鳴門海峡」を歌ってくださいました。
いよいよ、きよしさんの登場(のはず)です。
伍代さんを見送られ、小田切さんがこちらに向き直ると、すでにあちらこちらから”きよしコール”が(笑)。
気の早いコールに苦笑しながら、
「準備はよろしいですか~?」
と盛り上げてくださいます。
さて、登場したきよしさんは何と着流し姿でした。
今年のコンサートツアーでお召しになっている青味がかった薄鼠色の地に墨絵風の松の木の絵が描かれたものです。
この日の応援へのお礼をていねいにおっしゃってから、
「皆さんの声援が僕の生きる活力になっています。
おかげで精一杯やらせていただきました。
オリジナル曲を2曲も唄わせていただいて、思い残すことはありません」
そんなふうにおっしゃったのです。
そして、小田切さんに、
「今までありがとうございました」
と、特に説明をされずにお礼をあらためておっしゃったのは、司会を交代されることを受けての言葉だったのでしょうか。
新曲「しぐれの港」を小田切さんに紹介していただくと、
これまで唄ってきた曲それぞれに思い入れがあり、多くの方が支えてくださったものなので、どの曲も大切で大好きであることを前置きされてから、
「今、現在の曲を(僕を)愛していただきたいという思いがあるんです。
愛して、唄っていただきたいですなー。
僕の港は、応援してくださる皆さんの心です。皆さんの心が僕の居場所ですから」
そんな熱い思いを一生懸命に言葉にして伝えようとしてくださったのでした。
その一方でプライベートのお話もしてくださいました。
昨日、仕事から帰宅したきよしさんをココアちゃんとミルクちゃんが迎えてくれたのですが、床に粗相(おしっこ)をしていて、知らずにその上を歩いたきよしさんはパーッとすべってひっくり返って、まるで漫画みたいに仰向けのままバタバタしてしまったそうです。
「ミルクでしょ!」
とミルクちゃんに言ったら、お風呂場に入っていってしまったそうです(カワイイですね!)。
「(仕事で忙しくて)預けてばかりいるから、ひねくれて...」
とおっしゃったきよしさんに、
「(ワンちゃんたちも)ちゃんとそうやって教えているんですよ、”あなたの港はここよ”って」
と小田切さんがおっしゃると、
「なるほど深いですねー。
勉強になりました」
と、真顔で答えていらしたきよしさんでした。
そういえば最近の”きよしコレクション”にDVDの編集に同行したココアちゃんとミルクちゃんの画像が載っていましたね。そのことが思い浮かんで、少しでも一緒にいる時間を作ろうとされている、きよしさんのお気持ちを想像してちょっぴり切なくなりました。
でも愛されていることは2に人はちゃんと伝わっているはずですものね。
床の粗相もひねくれているからではなくて、きよしさんを困らせて思い切り甘えたかったからだと思うのです。
きよしさんのそんなお話をうかがって、私も大事にしていた今は亡き我が家のポメラニアンを思い出しました。
新曲「しぐれの港」のカップリング曲の紹介もされて、
「本来なら1枚に3曲入れろっていうところですよね。
でも時代の流れもありまして...」
と、Aタイプ、Bタイプに別れていることについて恐縮されていました。
きよしさんはどちらのカップリング曲も聴いてほしい思いがあるけれども、そのためにはCDを2枚購入していただかなければならないことを申し訳なく思っていらっしゃるのですね。
もう、そのお気持ちだけで十分ですよ、ねっ、皆さま。
もう、そのお気持ちだけで十分ですよ、ねっ、皆さま。
さてこの日は、着流し姿でしたから、
「きよしのニッポン音頭」を唄ってくださいました。
きよしさんは、
「この曲は作詩の松井由利夫先生が、お元気だった頃に、僕のために書いてくださったんです。
早く出させていただきたいと思っていました。
今回カップリング曲で出させていただけて、
今回カップリング曲で出させていただけて、
松井先生はお喜びくださっているかなあと思うんです」
と嬉しそうにおっしゃったのです。
そして「きよしのニッポン音頭」に心晴れ晴れ、心ばかりか身体も温まり、帰りは少しも寒さを感じませんでした。