昨日開催されたオリンパスホール八王子でのコンサート、夜の部に参加しました。
日中、渋谷で用事を済ませて、新宿で電車を乗り換えて八王子に向かったのですが、渋谷も新宿も14日に降った雪がまだまだ残っていて、八王子に近づくほどに雪景色が濃くなっていくように感じられたのです。
 
雪深い地域にお住まいの方には笑われそうですが、雪が脇にうず高く寄せられた道を歩きながら、ああ、これが残雪というものなんだなあと。
時間をかけて少しずつとけていくその白い雪は断ち切れない未練のようでもあり、でもいずれ来る春を思わせて不思議とそこにささやかな希望も感じられ、きよしさんが唄ってくださっている「残雪の町」の世界が押し包むように広がってきて。
ああ、今夜のコンサートで聴かせていただけるのかしら? 
期待がさらにさらにふくらんでいったのでした。
 
さて以下は思い切り(!)コンサートの内容にふれるものになることをご了解くださいませ。
 
ホールに入ると緞帳にはきよしさんの画像がプリントされ、舞台の上手、下手前方に氷のオブジェが設置されていました。
その緞帳が上がると、舞台両サイドには氷柱のオブジェがあり、ブルー、パープル、オレンジ、ゴールド等など様々な色に変わります。
舞台のバックスクリーンに美しい月が映し出され、オープニングは「雪月花」。
舞台のステップ上方に登場されたきよしさんはまるで氷を身にまとっているかのような衣装で登場されました。オフホワイトにラメが入ったロング丈のコートにパンツ。タイやジャケットの裾や袖口には氷を模した美しい装飾が施されていました。
構成や衣装、舞台セットは、昨年の「きよしこの夜Vol.12」がベースになっているようでした。
きよしさんの歌声が染み入って、自分の中に広がっていくのを感じていました。
「雪月花」のきよしさんの歌唱に”はんなり”という言葉が似合うと思ったことを以前ブログに書かせていただきましたが、”はんなり”とは、”花のよう”という意味で、1番の歌詩に「♪生きてゆきたい 花のよに」とあるなあと思い、今さらながら、きよしさんの表現力の奥深さに感じ入ったオープニングでした。
 
私はこの日の「櫻」の歌唱に心奪われてぼうっとしていました。
そのため昨夜のうちにブログの更新ができなかくなってしまったほど。
あえてその思いを言葉にするなら、
”なんだろな”
そんな感じなのです。
なんだろな、この思い、なんだろなあ。
あたたかいなあ、うれしいなあ、幸せだなあ...。
すみません。今の思いにふさわしい言葉がみつからなくて。
きよしさんが年頭のご挨拶で”今年は15周年に向けて、これまでで一番大切な1年になります”とおっしゃっていましたが、きよしさんのファンになって14年目になる私。
きよしさんの歌を聴けば聴くほど、きよしさんのことを知れば知るほど、ますます幸せになり、好きになっていくのです。
輝きに満ちた幸せな13年間の月日は色褪せず、さらにその上に感動が上書きされてきたのでした。
 
横道にそれてしまってごめんなさい。
きよしさんは「櫻」を唄い終えると上着を脱がれシャツ&パンツスタイルになって「出発」を唄ってくださったのでした。
少し涙ぐまれているように見えました。
 
「おれに惚れるんじゃねえ!」
そうおっしゃったのはきよしさんでした。
続いての和のコーナーでコンサートツアーでは初披露の着流し姿で登場されたきよしさん、皆の声援を受けてキメポーズをされ、後ろ向きになって肩越しに振り返られると場内騒然となったのです。
「ええと、なんか、ここで台詞言いたいんだけど...、うかばないっ!」
そうおっしゃって出てきた最初の台詞が、
「おれに惚れるんじゃねえ!」でした(喜)。
”きよしさんて、いつもそんなこと考えてるのかしら?”
お隣にすわっているKさんに思わずつぶやいてしまったのですが、きよしさんはすかさず
「おれについて来い!」
ともうひとつ台詞を言ってくださったのでした。
もう、惚れるなって言ったり、ついて来いって言ったり、私たちどうすればいいんですか? 
”きよしさん、この責任とってくださいね(笑)”
そんな思いがわいた私でしたが、
司会の西寄ひがしさんが、”皆さん、今夜寝られませんね”とおっしゃいました。
さすが西寄さん、おっしゃるとおりでございます(笑)。
着物は少々青味がかった薄鼠色で松の木が墨絵風のタッチで描かれています。帯は濃紺の角帯、半襟も同色でしょうか。
紫の番傘をさしての登場でした。
西寄さんの口上があり、
「三味線旅がらす」
「関東春雨傘」
「おやじの海」と唄われました。
もう、出るのは感動のため息ばかり。
 
ここでオープニングトークとなったのですが、昼の部でとても感激されたきよしさんは、お客様の真心に何かお返しをしたくなって、夜の部との合間に色紙に”ある言葉”を書かれたそうです。
「ほんとうは今日、お見せしたかったのですが額縁もないので、たいしたものではないのですがラップをかけてお見せするのもどうかと思ったものですから」
とおっしゃっていましたが、後日きちんとした形で公開する機会を考えてくださるそうですので、楽しみに待ちたいですね。
そして客席と挨拶や言葉を交わされていて、
「僕、(皆さんのこと)毎日、思ってますよ」
とおっしゃった少し唐突にも思えたその一言に、
年が明けて初めて多くのファンに相対して、”どうしてもこれだけは皆に言っておきたかったんだよ”という、きよしさんの思いが感じられたのです。
ここで前述の着流しでのキメポーズ&キメ台詞があり、次に昨年末の「NHK紅白歌合戦」で「櫻」を唄われた時の思いを西寄さんが聞いてくださると、
”感謝の気持ちですね。恩ある人に対して真心が届くようにと思って唄いました。
今日、ここにお越しくださっている皆さんは僕の恩人です。ありがとうございます。
ありがとうっていうのは有り難うと書きます。あり得ないくらい、ありがたいということなんですよね。 
これからも無心で、無心って言ったら何も考えないってことになるかな?”
きよしさんはそんなふうに思いを言葉にされ、
「心を込めて真っ直ぐに唄っていきたいです」
居住まいを正されそうおっしゃったのでした。
 
そして「きよしのニッポン音頭」も披露してくださいました。
松井先生が書いてくださっていた詩に、水森先生が曲をつけてくださったそうです。
お正月は西寄さんが遊びに来てくださり楽しく過ごされたことをお話しされ、新年にふさわしい明るい歌声を聴かせてくださったのですが、きよしさんが歌の説明をされている時に、中座されて通路を歩く方がいらしたら、きよしさん、お声をかけられたのです。
”どうぞ無理されずに僕なんかに気をつかわずに(お手洗いに)いらしてください”
とおっしゃた後、
「待っとこっか?」
とさらに語りかけられたのです。
私、そんなきよしさんに胸がきゅんとなって再び言葉がどこかに飛び、”なんだろな”モードになってしまいました(笑)。
 
続いて鮮やかなパープルのベルベットのジャケットで登場。襟は格子柄の地紋の付いた黒地でラメが入っていて、ブラウス、パンツ、カーフベルトは黒のサテンです。
「最後と決めた女だから」
「残雪の町」
「あなたのブルース」
と熱唱が続きました。
個人的に「残雪の町」では”待ってました!”と快哉を叫びたいほどでした。
この熱唱を受けて西寄さんが”芸術家とは心の奥に光を送る人のこととも申します。歌で心の奥に光を送る。それが氷川きよしです”と、作曲家シューマンの言葉をひもといてきよしさんの圧倒的な歌声を讃えてくださったのです。
まさに「人間の心の深奥へ光を送ること。これが芸術家の使命である」という言葉をシューマンは残していますが、その言葉こそ、きよしさんにふさわしいなあと感激したのでした。
 
この後、きよしさんは黒紋付に縞模様の袴、髪をオールバックにした凛々しい出で立ちで登場。年頭のご挨拶をされました。
「新年あけましておめでとうございます。昨年も大変にお世話になりまして、まことにありがとうございました」
とここまではスムーズだったのですが、
”僕、堅苦しい言葉、苦手なんですよね”と途中で少しはにかまれ、場内もいっそう和んだのです。
そして最後は、
”2月2日でデビュー14年目に突入します。この1年は15周年に向けて一番大切な年になります。
氷川きよし、襟を正して皆さまのお心に届くように歌を唄って参ります。
”本年も隅から隅までずず、ずいーっと、ご声援賜りますよう、御願い奉ります(お願い申し上げます)”
と最後はキリリと締めくくってくださり、
「一剣」
「箱根八里の半次郎」
「大井追っかけ音次郎」
「浪曲一代」
「白雲の城」
と、西寄さんのお言葉をお借りすると、”息をつく間もない”、怒涛の熱唱が続きました。
携えた扇は金。表面の一部に白を刷いたように見え、「浪曲一代」では生浪曲を披露してくださいました。
うわーん、この至福を今年ずっと味わわせていただけるのでしょうか? 
うれしすぎる私です。 
 
舞台は暗転しHKピュアリバーの皆さんによる「白雲の城」のインストロメンタル演奏。
再び明るくなった舞台にはゴールドにHKのロゴが黒で描かれた2つの大きなスクリーン。左右からそれぞれ中央へ移動する2つのスクリーンが重なって、離れると、「ベルサイユのばら」のオスカル風の赤いスパンコールのミリタリージャケット姿のきよしさんがいらっしゃったのです。
金糸の刺繍や肩飾りがロココ風で華麗。右肩のゴールドのフリンジのアクセントもきいています。袖口は黒地でゴールドのボーダーが3段入り、パンツは細身の黒で両サイドにも縫い取りが施されています。
ここで「虹色のバイヨン」でした。
きよしさんはノリにノッている様子で歌唱と歌唱の合間に、これまで見たことのないステップを激しく踏まれたのです。
その動きは、どんどん激しくなって...。
全身を音の波に委ねて、きよしさんの肉体までもが音になってしまったかのようでした。
ほとばしる思いをその全身で表すように両手を高く掲げ、跳び上がるようにして激しく踊ってくださったのでした。
その刹那、私には、きよしさんの、”今、僕は、うれしくて、幸せでたまらないんだよー!”
という心の声(勝手にごめんなさい)が聞こえてくるかのようでした。
何て、正直で、真っ直ぐな方。その歌声は何ものにも遮られることなく、私の心の奥底に直球ストレートで届いたのです。
「ときめきのルンバ」
「情熱のマリアッチ」
と続いて、ヒートアップした場内に、きよしさんの輝く笑顔がありました。
 
そしてアンコール。
緞帳が上がると、ステージのステップに腰をおろしたきよしさんの姿が目に入りました。
きよしさんの記事が書かれた英字新聞をプリントしゴールド加工した生地で作られた燕尾服姿。
左のウェストに黒いレースのショールを垂らし、今回はブーツインにして黒のロングブーツをお履きになっていました。、
手に黒い帽子を持っておられて、「My love~もう一度だけ~」を唄ってくださいました。
きよしさんはこの歌を唄っていると、ご自身が結婚しているような気持ちになって、
”お嫁さんを想像しながら唄っているんですよ”
とおっしゃっていました。
 
続いて「きよしのソーラン節」を唄う時、手に持っていらした帽子をかぶられたのですが帽子のつばをぐっと下に引っ張ると、お顔にすっぽりとかぶってしまい、
えっ?と驚くと、笑いながら帽子を上に上げてかぶり直されたのです。
そんなお茶目なきよしさん、
「きよしのソーラン節」
「きよしのズンドコ節」
を声高らかに唄ってくださり、名残惜しくも終演となりました。
 
終演後、西寄さんがお帰りのご挨拶をれていたのですが、突如、きよしさんのお声が!
きよしさんの”声のお見送り”にますます幸せに包まれて、帰宅の途についたのでした。
 
今日、きよしさんは青森県の三沢市公会堂で「ごきげん歌謡笑劇団」の公開収録。
放送がデビュー記念日の2月2日だそうですので、きよしさんからファンへの素敵なプレゼントになりますね。
 
※今年もきよしさんのデビュー記念日にメッセージを贈らせていただきたいと考えています。
詳細を近々にアップしますので、どうかよろしくお願いいたします。