川口リリアホールでのコンサート、夜の部に参加しました。
記事のタイトルにさせていただいた、きよしさんの言葉の何て情熱的なことでしょう。
ほとばしる思いを言葉にせずにはいられない様子のきよしさんのそのまなざしにハートを射られてしまったことは言うまでもありません。
そんな燃えるような熱い思いをいつもは歌を通して魅惑の歌声で伝えてくださっているのですからハートを奪われるのもあたりまえだなあ、なんて...。
そこだけやけに冷静に思っていたのでした。
 
さて何の説明もなく書かせていただきましたが、この発言はどこで飛び出したのか順を追ってご報告しましょう。
日中は新宿にいたのですが到着した川口は新宿よりずっと暑く感じられ、会場はさらに熱気のせいでむんむんとして、きよしさんがオープニングで「獅子」を歌われるとさらにヒートアップしてクラクラしてしまったのでした。
司会の西寄さんが、
”今日は全国各地で猛暑でしたが、今一番暑いのはこの会場であることは間違いありませんね”
とおっしゃると、わあっと大きな拍手と歓声がおこりました。
きよしさんの情熱に巻き込まれて猛烈に熱いとろけるような時間を過ごさせていただいたのでした。
 
私はこの日、オープニングトークの何気ないきよしさんの仕草にじんときたのです。
舞台中央に立たれて一言二言ご挨拶されたきよしさんは、そのまますっと前方に歩み出て会場をさっと見渡した瞬間、思わずという感じでほんの一瞬小さくハグするような仕草をされたのでした。
それは”皆さん、僕、皆さんをハグしますよ~”というようなものではなかったのでハグと思わなかった方もおられたかもしれませんし、見逃された方もいらしたかもしれません。
そんな一瞬の何気ない仕草だったのです。
でもだからこそ私は、きよしさんご自身が瞬間感じる思いがあり、思わず皆を抱きしめたくなってそんな仕草をされたように感じられてならなかったのです。
私、そんなきよしさんを何度か見たことがあります。
思い出すのは、かつて紅白歌合戦で「番場の忠太郎」を歌われた時のこと。
舞台は暗転してスポットライトがきよしさんの次に歌う平井堅さんに当たり、テレビカメラも平井さんを映し出していたその時のこと。
きよしさんは舞台袖に戻られる間際、小さく投げキッスをされたのです。
今もその時のきよしさんのシルエットが脳裏に焼きついていて忘れられません。
誰に見せるわけでもないけれども、ご自身が観客に、そしてテレビを見ている全国のファンにキスせずにはいられないお気持ちだったのでしょう。
そんな自然で小さな投げキッスだったかと思いますが、たまたま1列目で観覧していてさらに最後の最後まできよしさんを目で追っていたので私にはそんなきよしさんの様子が目に入ってきたのです。
この日のきよしさんのハグする仕草は、ふとその時のきよしさんの仕草と重なったのでした。
私、そんなきよしさんを見る度に、こんなに裏表がないどころかふだんお見せにならないお顔のほうがさらにベイビーで不器用な様子のきよしさんに驚かされてしまうのです。
 
皆さま、もう書き出しから脱線してしまってますね。
ごめんなさい。
まだとろけていて調子が戻っていないみたいです(笑)。
でも公の場にいらしても、そんなふうに計算も何もないきよしさんの素顔を垣間見ると幸せな気持ちになってしまうのです。
そして、だからこそあのような胸を打つ歌が歌えるのだなあとあらためて思わせられて、その感動を書いておきたくなったのです。
 
さて、今回はいよいよ夏本番ということででしょうか? 衣替えがありました。
季節の変わり目とすると、もしかしたら先日の札幌でのコンサートから替わっていらしたかもしれませんが、まずは「情熱のマリアッチ」の衣装が、昨年の「日本有線大賞」で着用された鮮やかなブルーの衣装に替わりました。
7月19日に放送された「木曜8時コンサート」で「情熱のマリアッチ」を歌ってくださった時にも着用されていましたが、これまでの黒の衣装にあったマントがなくなったので、再びしゃがんだ姿勢のまま登場され、その後立ち上がるという復興への願いを込めて考案されたポージングに戻られて、そのこともとても新鮮に感じられたのです。
そしてもうひとつは「櫻」の衣装です。
「櫻」のイントロが流れる中、舞台に登場されたきよしさんは「櫻」のスペシャルイベントで着用された”櫻”色のスーツをお召しになっていました。
何て素敵! 美しくて華やかなのにどこか凛としていてあたたかで、きよしさんらしい色合いなのでしょう。
私にはこの日、そんな衣装に身を包んで歌うきよしさんが、「櫻」の化身のようにも思えたのです。
きよしさんはこの日、「出発」を歌っていらした時に思いがあふれてきたのでしょうか。少し涙ぐまれておられたようで、ホールの天上を見上げながら左右に静かにからだを揺らして涙を振り切るようにされ、輝く笑顔で歌ってくださったのでした。
きよしさんの潤んだ瞳にライトが反射してきらきらと輝いて、まるで宝石のようにも見えたのです。
 
さあ、そしてお知らせがありました。
西寄さんがテレビ出演などのインフォメーションをされた際、
”今日は氷川さんからお知らせがあります”
とおっしゃったのです。
皆が、きっとあのこと(新曲)をおっしゃるのだろうと構えているのを見てとった様子のきよしさん、大事そうにお知らせしようとしてくださったのですが、思わず”発売”という言葉が出てしまって(笑)、西寄さんが、
”それじゃ、何のお知らせかもうわかってしまうじゃないですか”
とおっしゃったのです。
それで皆がくすくす笑うと、きよしさんの負けん気を刺激してしまったのでしょうか? 
きよしさん、急に涼しいお顔になって不自然なほどに大きな声で、
「9月19日をもちまして、氷川きよし、結婚をさせて、」
そうおっしゃってから、
”いただきません”
と結ばれたのでした(笑)。
皆、新曲の「最後と決めた女(ひと)だから」のリリースのお知らせとわかっている状況なので、少しも驚かなかったのですが、きよしさんのお気持ちを思うともう少し皆で驚いてさしあげてもよかったですよね(笑)。
なんて。ファンにあるまじき上から目線発言でしょうか?
西寄さんが苦笑まじりで”今日はどうしたんですか? 面白いですねー”というようなことをおっしゃったかと思います。
さあ、そして「最後と決めた女(人)だから」について熱い思いを語ってくださったのです。
タイトルからもしかしてハッピーエンドの曲なのかしら? とも思っていたのですが、どうも切ない思いがつづられた曲のようです。
「自分は最後の女(人)だと思ったのに、その人は”私はあなたにはふさわしくないの”と言って、いなくなってしまうんです。そんな切ない主人公が描かれています」
そうおっしゃった後、
「奥ゆかしいんですよね。
でも、そういう女性って追い求めたくなりますよね。
追って、追いかけていくその美学...。僕はロマンチストですからね」
きよしさんは熱く恋愛美学を語ってくださったのでした。
私はそんなロマンチストなきよしさんにうっとりしてしまいました。
きよしさんに追い求められる女(ひと)はどんな女性なのでしょう?
えっ? もちろん新曲の中でのことですよ。
 
そのお知らせに皆で万歳をしたのです。
西寄さんは1回だけと思っていらしたようですが、きよしさんが2回目をされかけたのに気づかれ、すかさずさらに2回万歳をして、万歳三唱となったのでした。
そして西寄さんが、”今日、(新曲について)お話できることはすべてお話ししました”とまとめてくださいました。
私たちは新曲で、追って追いかけていくきよしさんの恋愛美学、そしてロマンチストなきよしさんに出逢うことができるのでしょうね。
私、恋するロマンチストなきよしさんを想像してほうっとため息が出てしまったのでした。
きよしさんは新曲がリリースされることが決まった今、またさらに「櫻」に対する思いが深まったようで、
”尚いっそう『櫻』を心をこめて歌っていきたいです。10年、20年、30年、ずっと大切に歌っていきたいという思いを強くしています”
「櫻」へのお気持ちを、そのような言葉で表してくださったかと思います(メモをとっていないのでうろ覚えでごめんなさい)。
 
この日はオープニングから客席に話しかけるたびに、”皆さん”、”皆さん”と呼びかけてくださっていたきよしさん、トークも思い切りはずんだのです。
「時間は前にしか進みません。後戻りはできません。こうしていても刻一刻と時間が流れていきます。
それは宇宙の法則ですね。
そんな大切な時間を皆さんと共有させていただけて、ほんとうに僕は幸せです。
命に刻み込んで歌わせていただきます」
そんなふうにおっしゃったかと思います。
そして、
「皆さん、幸せでいてください」
とおっしゃったのです。
きよしさん、大丈夫。心配無用です。だって今、きよしさんのおかげで幸せなんですから!
できることなら、きよしさんにそう伝えたかったです。
でも、ラストトークの時に
「皆さんの拍手と声援が僕の生きる糧です」
と言ってくださっていたので、私たちのそんな気持ち、言葉にできなくてもきよしさんに伝わったと思ってよいですよね。
 
さてトークの時に、西寄さんに”夏を満喫されていますか?”
と聞かれたきよしさん、満喫が”マンキチ”に聞こえたようで、”マンキチ?”と真顔で西寄さんに聞き返されたのですが(笑)、最近、少し日焼けをした方が健康的に見えるかなあと考えて、ご自宅のベランダでサンオイルを塗って肌を焼かれたのだそうです。そう言われると心持ち焼けていらっしゃるかしら? 
そしてベランダに置いてある寝椅子に横たわって空を見上げ、いろいろなことを考えたことも教えてくださいました。
この日は”宇宙の法則”に始まって、宇宙を意識された発言をされているなあと思っていたら、最近天体望遠鏡をいただいて夜空を眺めていらっしゃるのだそうです。
言ってしまってから、”えっ? これって言っちゃいけない? なんて舞台袖に聞き返されていたきよしさんでしたが(笑)、その天体望遠鏡は長良会長のお香典返しに神林社長が送ってくださったものなのだそうです。
カタログから品物を選べるようになっているタイプのお返しだったそうです。
「神林社長が送ってくださって、社長の真心ですからね。それで何を選ぶか考えて、やっぱり長良会長の思い出になるものがいいと思って」
きよしさん、そうおっしゃっていたのです。
「一番星を見たいですね。見えたら、”こんばんは”って言います」
そうもおっしゃっていました。
 
ラストトークでは、きよしさんが話し出すと、もう待ちきれないというようにすぐに”きよしコール”が起こったのでした。
「ここで来たか!」
きよしさん、嬉しそうにそうおっしゃいました。
きよしさんは”きよしコール”に、
”皆さん、元気でね、がんばらなくていいからね、伸び伸びと、自分らしく 生きてください”
そんな言葉を重ねてくださったのでした。
「皆さん、日々がんばっていらっしゃるでしょう。だから僕、がんばらなくていいよと言いました」
きよしさんはコールの後、そうおっしゃっていました。
きよしさんにそんなふうに言っていただいたら、無理はいけないけど、でもできそうなことは、またがんばろうと思えてきますね。
嬉しかったです。
 
それから、”応援をよろしくお願いします”とおっしゃる時に、”どうぞ”と最初おっしゃってから、すぐに”どうか”という言葉に言い換えられお辞儀をされたのです。
そんなきよしさんの様子も深く心に残りました。
アンコールの「きよしのソーラン節」は、従来のコンサートバージョンのテンポ(原曲よりはアップテンポ)に戻っていました。どんなふうに歌ってくださっても魅力的なのですから、ほんとうにすごい方だと思わされます。
 
印象に残ったことを駆け足で書かせていただきましたが、果てしなくとりとめがないのはきよしさんの魅力のせいと、ご容赦くださいませ。
きよしさんは今日はNHKホールで「歌謡コンサート」、8月2日は深谷市民会館で「木曜8時のコンサート」の公開収録に参加されますね。
放送を楽しみにしつつ、週末に参加させていただく市原でのコンサートに備えたいと思います。