とにかく走った1日でした。
午前中、ギリギリまで仕事をして、三軒茶屋に向かいました。
午後1時から世田谷パブリックシアターで野村萬斎さん演出の「サド侯爵夫人」(三島由紀夫原作。主演は蒼井優さんです)を観ることにしていたのですが強風のため電車が遅れて、渋谷駅での乗り換えも三軒茶屋に着いてからもひたすら走る運命に。
そしてお芝居は休憩を2回挟んで上演時間3時間45分でしたので、きよしさんの市川市文化会館でのコンサートの開演時間の6時にはギリギリだったのです。
終演後はまた走って駅に向かい、コンサート会場の最寄駅から再び走って滑り込みセーフ! という感じで入場したのでした。
昨年、萬斎さんにお話をうかがう機会があって、舞台レポートなどを書かせていただき、その時に今回の「サド侯爵夫人」のプランをうかがっていたので、見逃せない舞台だったのです。
舞台は予想以上の出来栄えで、明日が千秋楽ですが、もう一度観てみたい気持ちになったほどでした。
 
そんなハイテンションのまま、きよしさんのコンサートに駆け込んだ私でしたが、さらにさらに激しく深い感動に包まれていったのです。
アンコールの「寒紅梅」を歌っておられた時のことでした。
上手側で歌い始め、間奏の間に下手側に移動されたきよしさんが客席に向かって、突然、
「ファンの皆さんとの絆は永遠です」
と大きな声でおっしゃったのです。
えっ? と、驚いている間もなく、きよしさんは2コーラスめを歌い出されました。
ひと節ひと節、大切な贈り物を手渡してくださるかのようなきよしさんの歌唱に、思わず涙があふれてきたのです。
”ありがとう”とおっしゃっているに違いない、きよしさんの真心がしっかりと心に届いたのでした。
  
オープニングの「獅子」から、情熱がほとばしる熱い歌声でした。
最初のトークの時に、
”明日は休日ですし、今日は朝までライブでいきましょうか!”
とのきよしさんの言葉に、場内からわあっと歓声があがりました。
でもスタッフからNGサインが出て(まあそうですよねー)、実現しませんでしたが(笑)、
きよしさん、”(将来)4時間くらいのコンサートをしてみたいですねー”
とさらにおっしゃったのです。
座長公演がまさに1公演4時間ほどでしたが、この場合は歌と語りとダンスで4時間のコンサートということでしょうか? 実現させてくださる日が待ち遠しいです。
 
そしてこの日は、私の心に「櫻」の歌唱が、深く響いたのでした。
私の中に静かに広がる言いようのない切なさが、きよしさんの歌声に癒され、”櫻”の花に姿を変えて花開いていくように思えたのです。
きよしさんの歌声は、何て気高く、そしてあたたかく、優しいのでしょう。
私は、幸せを全身で感じたのでした。 
「櫻」のカップリング曲の「峠春秋」と「出発」を歌う前のトークで、
「この3曲は違うタイプの曲ではありますが、どの曲も、前に向かって歩いていこう。がんばっていこうという気持ちにさせられる曲だと思います。
『出発』は、たとえば来週からとか半年後にというのではなく、今、この時から始めようという気持ちにさせられます」
そんなふうに話してくださいました。
きよしさんは、ラストトークで、あふれる思いを抑えて逡巡し、
「僕はこれから、人間味あふれる人間の歌を歌っていきたいです。誠実に真剣に、そしてユーモアを忘れずに歌いたいです」
言葉を選びながら語ってくださったのです。
 
歌の順番が前後しますが、私はこの日の「玄海船歌」に、またも聴き惚れたのです。
8日の大宮ソニックシティ夜の部で聴いた歌唱とはまた趣が異なっているようで、その豊かな抑揚とビブラートに雄大さと懐の深さを感じ、がっしりと抱きしめられているような気持ちにさせられました。
包容力にあふれた歌唱に思えました。
ああ、私、ほんとうに幸せ! 
今こうして書いていてもたまらなく幸せを感じるのです。
 
「冬ものがたり」を歌い終えると、きよしさん、
”一緒に幸福さがそうよ!”と、客席に向かっておっしゃいました。
でもね、きよしさん、もう、すでにきよしさんのおかげで幸福をたくさんたくさん、それこそ一生かかってもお返しできないほどいただいているのですよ。
そう思うと、ありがたさで胸がいっぱいになったのでした。
 
この日は「有楽町で逢いましょう」を歌う前に、
”今夜は来てくれてありがとう”(だったかしら?)、とまるで歌の一部のように、客席へ語りかけてくださったのです。
きよしさんのそんな真心のこもった語りに感動しながら、迎えたアンコールの「寒紅梅」だったわけです。
この記事の最初のほうに書かせていただきましたが、
「ファンの皆さんとの絆は永遠です」とおっしゃったきよしさんのお心に深く打たれ、きよしさんが歌うほどに感動がわきあがり、涙があふれてきたのでした。
何だか、私、またもっときよしさんのことが好きになってしまったみたいと、感動でしびれるような頭の奥で思ったのです。
好きという気持ちにマックスはないというより、氷川きよしの魅力にマックスはないということなのでしょうね。
 
そういえば大宮ソニックシティでのコンサートのご報告に書き忘れていたのですが、きよしさんのメイク最近とても凝っているのです。この日はグレー(に見えました)のアイシャドウが、妖しいムードをかもし出すのに一役買っていました。
HKピュアリバーの皆さんを紹介するコーナーで、この日はブラス隊の刈込さん(お名前の表記が違っていたらごめんなさい)、千葉県(君津市)ご出身ということで、ほら貝を持参して、その音色を披露してくださったのです。
あのほら貝、きよしさんがディナーショーで「武田節」を歌われる時に使用するため、ネットオークションで落札されたとおっしゃっていましたが、ほら貝の音を聴いて、「武田節」、あらためて聴いてみたくなりました。
西寄さんが、ほら貝の音を声真似してくださったのですが(笑)、とてもお上手でした。
 
さて、後半は質問コーナーのことを書きます。
今回は、あらかじめ1階席、2階席それぞれのボックスから5枚ずつ、計10枚を選んで、西寄さんがメッセージや質問をどんどん読み上げていきました。
今回はデッドストックの「大井追っかけ音次郎」と「きよしのズンドコ節」のステッカーがプレゼントされました。
さて衣装の話題になった時だったでしょうか? 
「衣装展、またぜひやりたいですね。22歳からのものをずっとね。汗と涙で汚いですけど」
と、きよしさん、おっしゃたのです。
個人的に衣装展は大好きなんです。自分がその時、何を着ていたのかは思い出せないのですが、きよしさんの衣装を見ると、ああ、この衣装はあの時のもの、この時のものと思い出が鮮やかによみがえってくるのです。
そして好きなデュエット曲は? という質問には、
「 どのデュエット曲も素晴らしいのですが」、と前置きされてから「麦畑」とお答えになり、
ア・カペラで歌い出されたのです。
今年の「長良グループ 新春演歌まつり」で水森かおりさんとデュエットされて大好評だった曲ですが、
「♪俺らと一緒に暮らすのは およね おめえだとずーと前から決めていた 嫁っこさ来ておくれ」
まで一気に歌ってくださったかと思ったら、
”女のパートがわからないっ!”
とおっしゃって(笑)、メロディーをフフフーンと歌ってつながれると、急遽西寄さんが助っ人に(笑)。
きよしさんが
「♪俺らでええのか」
と歌うと、西寄さんが、
「♪俺ら きよしでええでば」
と歌い、場内大爆笑となったのでした(笑)。 
 
また、勤続40年を迎え表彰された方のメッセージが紹介されると、その方に、
「ここ(舞台)から心の花束を贈ります」
とおっしゃったのでした。
”心の花束”...。素敵な言葉ですね。
 
それから ココアちゃんとミルクちゃんのどんなポーズがかわいいですかという質問もありました。
ココアちゃんが8歳。ミルクちゃんは9ヶ月になるそうですが、きよしさんはココアちゃんたちのことを話される時に、ごく自然に”2人”とおっしゃっていました。
人間と同じだと思っているのであえて”2人”なのだそうです。
ミルクちゃんはとにかくやんちゃで、ココアちゃんより先に餌を食べ、ココアちゃんの餌まで食べようとしたり、ココアちゃんを蹴ったりすることもあるので、気づくときよしさんが止めることに。
毛の色がクリーム色から茶色になってきたのでカフェオレちゃんに改名しようかとも考えておられるそうですが(笑)、2人のことを話すきよしさんはすっかりお母さんの目線。
そして何とも楽しそうだったのです。 
きよしさんはシルバーの美しい衣装をお召しになったまま、舞台の床に手をついて実際に犬のポーズをしてくださって、
”こんなふうにしていて、ソファに乗って...。犬って女の人のように座りますでしょ”
とピョンッとソファに乗るところから、しなを作ったようなポーズまで鮮やかに(?)実演してみせてくださったのでした(笑)。
途中、きよしさんの後ろ姿を横にいらして、真後ろからご覧になるかっこうになった西寄さん、
”それにしてもきれいなお尻ですねー”
なんておっしゃって...(きゃあ、西寄さん、どこをご覧になっていらっしゃるんですか!!!)。
きよしさん照れくさくなってしまったのでしょうか?
”おなら、プー”とジェスチャーをされたのでした(笑)。
 
「誠実に、真剣に、そしてユーモアを忘れずに歌っていきたいです」
とおっしゃった言葉そのままの、愛いっぱいのコンサートを、また思い返して、幸せに包まれています。
 
最後に話題が代わりますが、「週刊文春」に連載されている「近田春夫の考えるヒント (744)」を読んでいたら、
山下智久さん(山P)の「愛、テキサス」と家入レオさんの「サブリナ」について書かれていて、近田さんは山Pの「愛、テキサス」には、最初タイトルの字面に惹かれたのだそうですが、
「これほどのタイトルにはやはり見合うだけの強い存在が欲しい。
例えば氷川きよしであれば当たり前(笑)! に似合うだろう。
当たり前って……。今、あの人アイコンとしてポップ度ものすごく高いってことに気づいた。」
 
部分抜粋させていただきましたが、近田さんはきよしさんのことを、
”アイコンとしてポップ度ものすごく高い” と書いてくださっていて、嬉しくなってしまいました。
すでにお読みになっておられる方も多いかとは思いましたが、嬉しかったので書かせていただきました。
 
また先日の「神奈川新聞」に掲載された「櫻」について書かれたコラム、新聞を送っていただいて全文を読んでみたのですが、内容が素晴らしかったので、そちらも記事の中で書かせていただきたいなあと思っています。
 
こうしてご報告を書いていましたら、ご来訪者数が70万人を超えました。
皆さま、いつもいつもありがとうございます。
明日は富士山を見に出かけてきます。
週末にはご来訪のお礼に「一剣」の記事を書けたらと思っています。