「一剣」の思い出、(勝手に)予告させていただきながら、アップできないままでごめんなさい。
昨年、書かせていただいた「明治座への道」(仮題としながら、結局、タイトルそのままですね、すみません)と同様、このブログを始める原動力になった、きよしさんとの思い出の中でもぜひ書いてみたかったことのひとつでしたので、いろいろと調べていました。
2006年の「輝く! 日本レコード大賞」の録画もあらためて見直してみたら、見入ってしまい、何度も繰り返して見てしまいました。
そうしたら、いろいろと書きたいことがうかんできて、なかなかよいまとめ方がうかばずにすごしていました。
そして後日アップする記事をお読みいただくとご理解いただけるかと思いますが少々デリケートな内容にもふれたいと思っているのです。
ですので、今しばらくお時間をくださいね。
お時間いただく分、一生懸命にじっくり書かせていただきます。
 
そういえば「一剣」をリリースした2006年3月15日、きよしさんは氷川神社でヒット祈願をされ、マスコミの取材で”「一剣」のヒットに命を懸けています” と宣言されていました。
こうして振り返ってみると、きよしさんは「一剣」に限らず、デビュー曲の「箱根八里の半次郎」から1曲、1曲、今回、21枚目のシングルとなった「櫻」まで、崖っぷちに立つ思いで”命懸け”で歌ってくださってきたのだなあと、あらためて思うのです。
その日の夜はNHKの「きらめき歌謡ライブ」に生出演されました。
その時に私にとっては忘れられない歌唱を聴かせていただきました。
その感動は当時の手帳に書いてありましたので、そのことはぜひ記事に書くつもりです。
 
イメージ 1
 
この画像は「一剣」が日本レコード大賞を受賞され、壇上で松井先生と抱き合われているところです。あらためて映像を見ましたら、最初、松井先生は左手できよしさんの右腕のあたりをポンポンと叩いていらっしゃるのですが、その後、きよしさんの手をしっかりと握られていました。
何度も何度も見てしまいました。私はこの頃はビデオ録画でしたので、画像が粗いのですが皆さんと思いを共有できればと思いましたので、小さめのサイズでアップしますね。
 
イメージ 2
 
こちらは翌朝の新聞の記事の画像です。
 
「一剣」の思い出の記事は先延ばしにさせていただきますが、25日には横浜アリーナに行きますので、そのご報告はぜひしたいと思っています。
 
それから神奈川新聞のコラムのこと、教えてくださった篝火さま、ありがとうございます。
ぜひ読んでみたいのでバックナンバーを送っていただくことにしました。
”年来稽古条々”は『風姿花伝』の第一章で、能(ひいては芸ごと)を学ぶ際の心得のようなものが書かれていたかと思います。
世阿弥が『風姿花伝』を書いたのは、今のきよしさんくらいの年齢の時と言われています。
10代、20代の頃は勢いや新人である目新しさで人気を博することもありますが、それは花は花でも”時分の花”であって、”まことの花”ではないのだそうです。
この”まことの花”になるためには、まさにこの30代半ばに天下にとどろく評判を得なければならないとも。
きよしさんは、まさに今、将来の行く末を見定める、人生において大切な時期を生きておられるのでしょうね。
私は、きよしさんは世阿弥のことや『風姿花伝』を何かのかたちで読まれていらっしゃるのではないかなあと折にふれて感じてきました。
そして私は、きよしさんが必ずや”まことの花”となられるだろうとずっと思ってきたのです。
 
2003年12月19日。
東京国際フォーラムで「きよしこの夜VOL.3」が開催された翌日のことでした。
私は新国立劇場に坂東三津五郎さん主演の「世阿彌」(という表記です)を観にいったのです。
一緒に舞台を観る知人より早めに行き、前夜の熱狂と感動を思い起こしながら、新国立劇場近くの、きよしさんが修行時代によく訪れた商店街を歩いてみたのでした。
午後5時。夕方のお買い物で少々のにぎわいをみせる商店街。普段着の人が行き交っていました。
私はきよしさんがよく訪れたお肉屋さんに立ち寄って、おじさんにコロッケをお願いしました。
揚げていただくのに10分ほどかかるということでしたので、その間、少し近くのお店を見て回りました。
そして再びお肉屋さんに戻って揚げたてのコロッケが入ったホカホカの袋を受け取ったのです。
私はコロッケの温かみを感じながら、きよしさんもこうしてここでコロッケを受け取って、新国立劇場のあるオペラシティに行き、あのエントランスのベンチにすわって召し上がりながら、道行く人を眺め、将来に思いを馳せていらしたのだなあと想像したのでした。
それから私も新国立劇場へと歩き出し、その道々、前夜の素晴らしいコンサート、そして熱唱、目をつぶってもまぶしいほどに光輝く”氷川きよし”を思うと、夢物語を目の当たりにしているような不思議な気持ちになったのでした。
そして、その後で観た「世阿彌」。
芸能とは? 人生とは? 様々なことを考えさせられ、いろいろな思いが渦巻いたのでした。
「世阿彌」をその日に観ることになったのは偶然でしたが、でもその日から、何だかきよしさんと世阿弥が時折私の中で重なるようになったのでした。
 
とりとめないままに書いていますが、
きよしさんのことが大好きで、いつでも一緒にいたくて、何でも知りたくなってしまって...。
そんな思いが嵩じた時に、少々の自戒もこめてふと思い出す詩があります。
 
湯川れい子さんが書かれた「欲望」という詩です。
 
好き
あなたが大好き!
何もかも好きだから
いつも一緒にいたい
どんな時も決して離れないで
傍にいて欲しい
こんなにこんなに好きだから
あなたのことを全部知りたい
小さな秘密も溜息も
夢の中まで教えて欲しい
でも好きって
ほんとうにそういうことなのかな
咲いているコスモスを切り取って
花瓶にいけるようなことなのかな
 
そういえば先にふれた『風姿花伝』で、世阿弥が”秘すれば花”と書いていますね。
芸能について書かれたことではありますが、人の心を惹きつける奥儀のようなものがあると感じませんか?