皆さま、昨日「氷川きよし節」(文化放送)で、2月8日発売のニューシングル「櫻」がワンコーラス、流れました。
私は、外出中でしたが帰宅して録音を聴くのを待ちきれず、出先で携帯ラジオで聴いたのですが、きよしさんのまさに”めくるめく歌唱”に、魂を抜かれたかのようにぼうっとしてしまったのです。
きよしさんの歌声の素晴らしさ、表現力の豊かさ、テクニックの見事さは、今さら私ごときが言うまでもありませんが、それらをはるかに凌駕して、”歌は心で歌うもの”であることを、あらためて感じさせられ、深く静かに染み入るような感動を味わったのです。
きよしさんの心が鏡に映し出されたかのように歌声とともに立ち昇ってきたのでした。
永遠を見つめる心の美しさ、踏み込んではいけないような気高さ。そして、ひとひらの花びらにさえ命を感じとり、愛でる優しさ...。
きよしさんの歌唱に、”氷川きよしという魂”を感じたのでした。
その後、ゆっくり録音できよしさんのトークを聞き直してみたら、きよしさんは、
「2012年の出発の作品です。『櫻』です」
とおっしゃっているのに、なぜか私は”出発”を”旅立ち”と勝手に置き換えてしまっていたことにはたと気づいたのです。”出発”と”旅立ち”、その意味は大きくは変わらないのですが、それでも無意識に、この「櫻」に”旅立ち”を感じ取ったことを自覚したのです。
ここ数年、1年の前半は、きよしさんのこぶしが冴えわたる演歌、後半はリズム歌謡をリリースされてきました。
13年目を迎える今年、”すべて一巡、一周して、また初心に戻って歌って行きたいです”と、昨年後半、折々に語っておられたきよしさんが、あえてバラード調のこの作品を選ばれたのは、”氷川きよし”がジャンルの壁を軽々と超え、”氷川きよし”がジャンルそのものになる第一歩を踏み出す、すなわち”旅立ち”になるのではと、(かなり勝手な考えです。すみません)私は思ったのでした。
番組ではきよしさんご自身が「櫻」の曲紹介をされました。
「21枚目のシングルとなります。
作詩がなかにし礼先生、作曲が憧れの平尾昌晃先生に作っていただきまして、若草恵先生にアレンジしていただきました。
ほんとうに素晴らしい作品をいただきましたので、この作品を多くの皆さんにお届けできるよう歌唱をしてまいりたいと思います」
きよしさんは、なかにし礼先生が書かれた詩を読んだ時、涙が止まらなかったのだそうです。
「最初、僕、なかにし礼先生の詩を読んだ時に涙がとまりませんでした。
(その感動を僕が、どのように)歌で表現して、ストーリーの素晴らしさを皆さんにお届けしたらよいだろうかということを考えました。なかにし先生にも平尾先生にもたくさん指導をしていただいて、僕は”命の大切さ”というものを感じながら歌わせていただきました」
イントロが流れ出したと思ったら、女性の声でスキャットが入り、出だしですでに意表を衝かれた私でした。
「♪月の光に 妖しく匂う...」
歌い出しから、きよしさんの歌声に惹き込まれ、きよしさんの歌唱に込められたその想いに共鳴して、私の心もふるふると震えるのでした。
そして眼前に浮かんだのです。
きよしさんがさびの部分で、
「♪櫻...」と歌う度に、きよしさんの悲しみが、涙が、そして切ないほどの愛が、まるで花びらのようにはらはらと舞い散る様が...。
さらに感じたのです。
その悲しみ、愛、きよしさんの心が花びらのように、優しく静かに私の上にふってくるのを。
私には、昨年の「きよしこの夜 Vol.11」の,アンコールで、東日本大震災の惨状に、
”からだが崩れるほど慟哭しました”
と語っておられたきよしさんが思い出されたのでした。
とはいえ、まだ1コーラスと2コーラス目の出だしまでしか流れていないのです。
きよしさんが涙された歌詩、そしてストーリーがどんなものなのかは、これからの楽しみですね。
1番の歌い出しが
「♪月の光に 妖しく匂う」
2番の歌い出しが
「♪まるであなたの 涙のように」(と聞こえました)
でしたので、
リリース情報に書かれている”♪春が来るたび あなたは帰る・・・”という歌詩はどこで歌われるのでしょうね?
詩を書いてくださったなかにし先生が、かつて書かれ、美空ひばりさんが歌われた「さくらの唄」について、昨年末に朝日新聞の「歌の旅人」で紹介されていました。
「さくらの唄」では、”さくら”とひらがなで”桜”を表したなかにし先生が、それから数十年を経て書かれた世界は旧字体の”櫻”。
”櫻”という表記にも、時の流れ、変わらぬ人の心が感じられるように思うのです。
さて、以下は余談です。
朝から仕事でバタバタしていましたがようやく落ち着いて、このブログを書く前にひと休みすることにしてコーヒーを淹れ、家にいた母と一緒に飲みながら、きよしさんの新曲の話をしたのです。
私はいつも、歌好きな一般人の代表ともいえる母(水原弘さんと江利チエミさんのファンです)の意見を聞きたくて、きよしさんの新曲が発売されると必ずCDを聴いてもらうのですが、今回は私の話を聞いていて何か伝わるものがあったのでしょうか?
母の方からラジオの録音でもいいから聴いてみたいと言ったのでした。
母は歌い出しを聴くなり、
「すごくいいじゃない!」と一言言って、最後まで黙って聴いていました。
そして聴き終わると、
「ストーリーがわからなくても、歌声を聴いていると主人公の悲しみが伝わってきて、うるうるしてくるよ」
と、これまで聞いたことのない褒めよう、というより母が「櫻」という歌を気に入ってしまったようでした。
そして、
「この曲で、今年、レコード大賞とれるんじゃない。
あなたがなんでそんなにきよし君が好きなのか、この1曲でわかるくらい、きよし君のもっている歌唱力、人柄が現れてると思うよ。作品も素晴らしいけど、それをこんなに見事に歌えるきよし君が歌手としてどれほど素晴らしいかを、聴いた人は感じるんじゃないかな」
いつもは冷静で辛口批評の母がそう言ったので、私、天にも昇るくらい嬉しくなったのです。
そして本当にじんときてしまいました。
「あとはファンが皆でがんばって、できるだけ多くの人に届けることだね」
さらに母にそう言われました。
わが母の意見ではありますが、”ファンの欲目”の一切ない感想なので紹介させていただきました。
「櫻」をこれからお聴きになる方の方が多いかもしれません。
とはいえ、私もワンコーラスしか聴けず、いわばプロローグを聴いただけの状態なのですよね。
フルコーラス聴かせていただくのはこれからですが、ワンコーラスを聴いただけでただならぬものを感じ、感動し、すでに氷川きよしのファンである幸せをかみしめています。
”氷川きよし”はすごい歌手です。そして素晴らしい人ですね。
20日のコンサートツアー初日がいっそう待ち遠しくなってきました。
皆さま、多くの方に、きよしさんの「櫻」が届くように、一緒に応援がんばりましょうね。
どうか、どうかよろしくお願いします。
これから発売日に向けて、桜(お花の)にまつわるエピソードも話題にしていきたいと思っています。