「♪あなたと過ごした1年が最高のプレゼント...」
きよしさんが歌ってくださったそんなフレーズに、ああ、ほんとうにそう、そのとおり。
そう思って胸がいっぱいになったのでした。
「きよしこの夜Vol.11」、14日夜の部に参加しました。
終演後は寒さも苦にならず、からだがふわふわとして、何だか地面から少し足が浮いているような気分。
私、最高にハッピーで、そのまま、ふわふわどこかに飛んでいってしまいそうでした(喜)。
 
 
さて以下はコンサートの内容にふれるものです。
記事の最大文字数が5000字のため書き切れないエピソードもありますので、そちらはまたあらためて書かせてくださいね。
 
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こちらは東京国際フォーラム ホールAのエントランスです。「情熱のマリアッチ」の大きなスクリーンが飾られていました。右に少し見えているエスカレーターで上がっていきます。
 
さていよいよオープニングです。 
場内の灯りが消え、舞台にグルグルうずを巻いたような雲の幕が。雲がいくつも重なってまるで雲海のようですが、そこで急に恐ろしい二つの眼が浮き上がります。その恐ろしい眼を見て、オープニングは”あの曲!”とおわかりになった方多かったのではないでしょうか?
そうオープニングは、「獅子」だったのです。先日の投票でオープニングに歌ってほしい曲に投票していたので、夢のようでした。
きよしさんは腰にかかりそうな銀髪をなびかせ登場。衣装は白を基調にした狩衣をアレンジしたような着物で、マントのように長い裾も自由自在という感じで、胸にはライオンのレリーフがあしらわれています。長い付け爪をした両手は何十年も爪を切っていないかのようで、その風貌は私には仙人(あるいは獅子の化身?)を思い起こさせたのです。
歌声がビリビリビリと響き、瞳はギラリと光り、不敵に笑うその様に、きよしさんが一頭の雄々しいライオンに変貌したかに思えました。
そして、この荒々しさ、雄々しさもまた”氷川きよし”の魅力なのだと感じ、と同時にその根底にはつねに深い愛が流れていることも感じ取ったオープニングの瞬間でした。
 
きよしさんが舞台袖に戻られると黒ずくめのダンサーの方たちが登場し、舞台スクリーンでは炎の映像がフラッシュし始めました。チラリチラリと異国の装束に身を包んだきよしさんらしき男性の足元が映ります。
玉座に座っているのはターバンを頭に巻いたきよしさん。アラビアンナイトの世界です。
そこでアラビア音階のイントロが流れ出し、スクリーンからそのまま抜け出てきたかのようなきよしさんが登場。
「虹色のバイヨン」を歌ってくださいました。衣装は白が基調になっていて上着の飾り、襟、袖口、ベルトはすべてブルー(文様が入っています)。ゴールドの肩飾りが付いています。ターバンは白で前面に大きな宝石が光りブルーの羽が付いていて、靴はゴールド、マントを翻します。マントは外側は白ですが、裏側は鮮やかなブルーです。
2曲目でこんなに力を込めて歌って大丈夫なのですか? と思うほどの熱唱にただただ圧倒されてしまいました。
スクリーンに砂漠の映像が映し出されると聴き覚えのあるイントロが流れてきました。次は 「キャラバン」。続いて「きらめきのサンバ」を歌ってくださったのです。
そしてここで早変わりでした。
黒のノースリーブの上着には襟元から前面に大きな同色のフリルが付いていて、右側にいくつもの真っ赤な薔薇があしらわれています。パンツは黒。左手のブレスレットはゴールドのストリングを巻きつけたようなものでここにも薔薇が添えられていました。帽子も黒ですがフラットな生地で作られていて、そこに衣装の一部ととも布の黒い生地が巻きつけられ薔薇があしらわれていました。
甘くセクシーな衣装のきよしさんは、衣装をしのぐ甘くセクシーな歌声で観客を酔わせてくださったのでした。
「上海エトランゼ」  、「ときめきのルンバ」を歌ってくださり、「上海~」では歌詩にあわせてタップのステップを踏まれ、場内がうわっとわいたのでした。
 
再びきよしさんが舞台袖に戻られると、今年のコンサートツアー同様、舞台中央に大きな階段が設えてあるのですが、上方にマリアッチの衣装の男性ダンサー、下方に女性ダンサーが登場。皆で「ラ・バンバ」などラテンの音楽に合わせて踊り、楽しい雰囲気に包まれました。
そこでせつないあのイントロが流れ出し、先日の「ベストヒット歌謡祭」で着用された赤と黒を基調にした衣装を纏ったきよしさんが登場です。
「情熱のマリアッチ」をフルコーラス歌ってくださいました。
もったいないほどに一言一言、愛おしそうに熱唱されるきよしさんに胸が痛くなるほど切なくなり、そして感動したのです。
きよしさんが衣装チェンジのため舞台袖に戻られるとここで司会の西寄ひがしさんが登場され、
”2011年の氷川きよしの集大成をお聴きください”
とおっしゃいました。
その後、登場されたきよしさんはシルバーに縦じまのような地紋の入ったスパンコールのジャケットで襟、ポケットの蓋は黒のスパンコール。パンツは黒のサテンでサイドに黒いスパンコールの太いラインが入ってキラキラと光ります。シャツは白でした。”昭和の名曲”ということで
「有楽町で逢いましょう」、「夜のプラットホーム」、「港の見える丘」を歌ってくださいました。
「有楽町~」は聴いていて困ってしまうほどに甘くささやくように歌ってくださって...。本当にどうしましょうって思ってしまった私だったのです(どうぞ笑ってくださいませ)。
そして「港~」では階段の途中に腰を下ろして歌ってくださったのですが、スクリーンには横浜の夜景が映し出され、ライトアップされた氷川丸も映ったのです。
歌い終えた後、少しだけ唇をとがらせたかと思ったら、なんともいえず幸せそうにはにかまれたのでした。
 
続いて「人生峠」の熱唱で場内を大いにわかせてくださり、歌い終え万雷の拍手の中、”ありがとうございます”というきよしさんの声がわずかに聞こえてきたのでした。
 
ここで舞台は暗転。スクリーンにHKのロゴマークの付いた古めかしい本が映し出され、中を開くと物語が始まります。アニメーションと実写の組み合わせですが、ダニー君のお人形を思わせる扮装のきよしさんがおもちゃの中にいるのです。売れ残ってしまった様子でしたが、身なりのよい心ある紳士が子供のクリスマスプレゼントに”きよし人形”を買い求めてくれるのです。
舞台に大きなプレゼントボックスが登場して、扉を開くと中からきよし人形の扮装のきよしさんが登場です。
英字新聞がプリントされた布地で作られたシャツ、蝶タイ、半ズボン、キャップを身に着けていますが、この英字新聞、よく見るとすべてきよしさんのことが書かれていて画像もきよしさんなのです。赤のサスペンダーを右肩の方をはずして着け、靴は赤のボクサーズシューズ。斜めにかぶったキャップの左側から見える黒髪はくりくりのパーマヘアーでした。ここで歌ってくださったのは、
「きよしこの夜」、そして待望の
「きよしのMerry X'mas」でした。
”望んだら だれだって 幸せに手が届く”
”世界中に愛が満ちるように 歌うよ メリークリスマス”
そんな言葉が心に染み入っていきました。
そして、
”あなたと過ごした1年が最高のプレゼント”
”あなたと重ねた瞬間は永遠の宝物”
そんなふうに歌ってくださったでしょうか...。
聴いていてたまらなくうれしく、幸せな気持ちになって、私はああ、もうこれ以上何もいらない! と満たされた気持ちになったのです。
きよしさんは、なんて素敵なプレゼントをくださったのでしょう。 
本当に今も胸がいっぱいです。
ここで少しトークをされて、会場から”愛してるー”という声がきよしさんに届くと、即座に
”僕も愛してます”
と返答されたのですが、その口調は、なんだか”わかってるでしょ!”という感じだったのです(笑)。そしてさらに
”テ・アモ・ムーチョ”と言い添えてくださったのでした。
コーナーの最後には「冬ものがたり」を歌ってくださいました。ワンコーラス目で下手舞台のスピーカーの横まで進まれて歌い、2コーラス目では同様に上手舞台ギリギリまでいらしたと思ったらダンサーの方が客席と舞台を行き来する際に使用する階段まで降りてこられたのです。きよしさんのお心が何よりうれしい一幕でした。
 
ここで西寄さんが、きよしさんの足跡をあらためて紹介されました。
きよしさんとファンとの”決して切れることのない強くて深い愛の絆”をあらためて感じている”
ことを話してくださったのです。
ずっと身近できよしさんを見つめてこられた西寄さんだからこそご存知のきよしさんの陰での努力、苦難を思い起こされたのでしょう。”並々ならぬ努力、苦難”というところで少し涙声になっておられるように感じたのですが、昼の部では感極まられて少し言葉に詰まられたのだそうです。
次にきよしさんは着物で登場されました。うぐいす色に亀甲(鹿の子?)文様の地紋が入った着物に白地に銅鏡のような文様の入った袴姿での登場です。 
「白雲の城」、「浪曲一代」と歌ってくださり、「浪曲~」ではマイクをスタンドに立てて歌われたのですが、”雰囲気作りのため”とおっしゃっていました。塩むすびを召し上がるシーンもありますし、両手が空いていることで生まれる仕草もあるのだと思います。
今回はHKピュアリバーの皆さんにストリングスとコーラス隊も加わっての楽団編成なのですが、コンダクターの方に、ご挨拶をされました。”自分も指揮者に憧れる”とおっしゃっていました。そして、ここででしたでしょうか。楽団の皆さんはじめ、音響さん、照明さん、そして会場の係の方にもお礼をおっしゃったのです。そして会場の係の方の時は、大きな拍手が起こった後、
”聞こえたでしょうかね?”
なんておっしゃっていたのです。そして、 
「あの娘と野菊と渡し舟」、「玄海船歌」、「大井追っかけ音次郎」、「箱根八里の半次郎」と4曲を歌ってくださったのです。
ラストトークとなり、
”自分の時間を惜しみません。僕は皆さんの思うとおりの氷川きよしになりたいんです”
そんなふうにおっしゃったのです。
なんだかもったいな過ぎる言葉に感じました。
この時、私が思ったこと、感じたことはまたあらためて書きますね。
そしてきよしコールが起こったのでした。きよしさん”皆さんコール”を贈ってくださって、最後は 
「一剣」を歌ってくださいました。
舞台は暗転。アンコールを待つ”きよしコール”が再び起こりました。
舞台の幕が開くと、スクリーンに日本地図が映し出されました。今年1年のコンサートツアーのリストが流れました。そして、きよしさんの声でメッセージが流れ、文字がスクリーンに浮かび上がったのです。
3月11日に震災が起こり、きよしさんは
”体が崩れそうなほど慟哭しました”
とおっしゃっていました。
そして
”あの日のことは一生忘れない。忘れてはならない。”
”心を命を歌いたい”
そう強くおっしゃっておられたかと思います。
そしてアンコールの最初は
「寒紅梅」でした。
きよしさんの決意を体現するかのような全身真っ白な衣装で、その立体的な造形に私は折鶴や翼を想起させられたのです。髪はソフトオールバックという感じでしょうか。イントロの台詞を声高らかに愛いっぱいにおっしゃられ歌い出されたのですが、次第に涙ぐまれ、涙声になられながらも、まさにその心を、命を歌に載せて私たちに届けてくださったのでした。
ここで早変わり。一転、ブルーがアクセントになったエナメルの黄色のジャケットでフリンジ付きの肩飾りが着いています。パンツは青。楽隊の方がかぶるような白い帽子、右手には指揮者が持つバトンを持っておられました。
「きよしのソーラン節」を歌ってくださり、
ラストは
「きよしのズンドコ節」を歌ってくださいました。
圧倒的な歌唱力、そしてさまざまなキャラクターを瞬時に演じ分けて見せてくださった表現力に、汲めども尽きせぬ泉を思い浮かべたのでした。
 
きよしさん、最高にハッピーな時間をありがとうございました。 ただただ感謝です。