12月1日一宮市民会館でのツアーファイナル、感動に包まれて無事に幕が降りました。
今年2011年のコンサートツアーは57ヵ所114公演だったそうです。
3月11日の震災で延期になったコンサートもすべて終え、6月には明治座での座長公演がありました。
きよしさんのがんばりは本当に見事ですね。
いつでも掛け値なしで、誠心誠意一生懸命なきよしさんに、どれほど励まされ、癒されたかわかりません。
きよしさんの歌唱を聴きながら、この1年のいろいろな出来事がよみがえってきたのでした。
最初のトークの時に、
「今日のこのコンサートを皆さんの思い出の1ページにしていただけると思うと、うわあ、緊張しますッ!」
とおっしゃたきよしさん。
オープニングの「虹色のバイヨン」から、エネルギッシュに歌い、そして踊ってくださったのです。きよしさんが激しく動く度に、ウワッ! ウワッ!と場内から歓声が沸き、きよしさんはその歓声を身に纏うかのように軽やかに嬉し気にされていたのです。
そして、
「今日で今年のコンサートツアーも最後です。今着ている衣装も1年間着てきましたけど、今日で最後です。ちょっとさびしいですね」
と少し微笑んでおっしゃったかと思うと、
「衣装は僕にとっては鎧なんですよ。そしてマイクは剣で、僕は勇者というか戦士なんですよね。僕は歌いながら戦っているんです。それは自分自身とですが。
そして皆さんはそんな僕を癒してくれる乙女であり、」
場内をくるりと見渡すようにして、そうおっしゃってくださったので嬉しくなって、”きゃあっ”という声があちこちで聞こえました。すると今度はきよしさん、男性の方のお顔を見渡して、
「男性の皆さんは王子ですね」と。
私の席の周りの男性の皆さま、照れくさそうにされながらも嬉しそうでした。
きよしさんの言葉から、きよしさんの真心が伝わってきてオープニングからすっかりうちとけ和やかなムードとなったのです。
デビュー12年、ツアー10年めにして、きよしさんは初めて一宮にいらしたのだそうです。
初めてにしてツアーファイナルの会場となった一宮市民会館には全国からファンが集まっていました。
きよしさん、お話しされていて一生懸命に敬語を使おうして、西寄さんに”すごい丁寧ですね”と言われると、
”僕、皆さんのこと尊敬しているので、尊敬語で話したいんです。”
そんなふうにお答えになっておられました。
西寄さんの司会にも力みなぎっていました。西寄さんは最初のトークで、 きよし最高!” とおっしゃった後、”嬉しいっ!”とジャンプされますが、ダダンッ!と大きな靴音が聞こえてきました。すごい気合です(笑)。
”1年間、使ってきたこの舞台装置も今日で最後になります”
しんみりとそうおっしゃった西寄さん、熱い思いがほとばしり、この日はまさに情熱の司会となったのです。
「NHK紅白歌合戦」への12年連続出場をこの日もお祝いさせていただき、大晦日から日にちを遡る形で、きよしさんのテレビ出演のインフォメーションがありました。
12月22日の「きよしとこの夜」の話題になると、
”皆さんがNHKにお葉書などでたくさんのお声を寄せてくださったおかげで実現しました。ありがとうございます”
とお礼をおっしゃり、
ゲストの市村正親さんの歌唱を聴いてとても感動されたそうで、きよしさん、
”ずっと、すげえ、すげえって言っていました。勉強になりました”
とおっしゃっていました。
その後の質問のコーナーでは、 12年間、この時を待っていらしたという一宮の方の質問が読まれました。
ご家族でいらしたそうで息子さんにファッションのアドバイスをとのことでした。
きよしさんは数年前からスパンコールが気に入っていらして生地選びからこだわっているそうです。
そしてジャケットのフォルムについて解説され、横から見るとウェストに向かって傾斜がついているというかウェストが自然な形で少ししぼられているのです。
「ファッションには時代が反映されますから、やはりその時代を感じ取ることですかね。そしてフォルムとディティールが大事だと思います」
とおっしゃり、
次の質問で「演歌名曲コレクション15~情熱のマリアッチ~」の歌詩ブックレットの話題になりました。
「僕の好きな色は黒、青、そして透明なんですよ。だからクリスタルでできた物が好きで家にも飾ったりしているんですが、今回クリスタルの蝶ネクタイをスタイリストさんが見つけてきてくれました」
そんなふうにおっしゃって、黒のカラーコンタクトをつけたことや、仮面はドンキで購入したものにラインストーンや羽を付けてスタッフの方が作られたことを教えてくださったのです。
「高価なものだから良いというわけでないと思います。たとえ10円であってもセンス次第で100万円のものにもなりますよね。いろいろな試みをしましたが、それぞれその歌に合った画にしたつもりです」
そうおっしゃって、
”あの曲はね、この曲はねー”と百面相となったのです(笑)。
話題が前後しますが、この日もアルバムの紹介をされながら、1曲1曲、その曲に込めた思いをお話しされながら部分をアカペラで歌ってくださったのです。
さらにきよしさんご自身が台詞を考えられた(自然に湧いてきたとおっしゃっていますね)「寒紅梅」についてお話しされました。
最初、「寒紅梅」は男女の恋愛の物語として描かれたものだったそうですが、今回のアルバムで伝えたい思いが強くあったきよしさん、ご自身の思いを伝えさせていただいて、現在の「寒紅梅」になったということでした。
きっと最初に描かれたオリジナルも作品としては素晴らしいものだったのでしょう。
だからこそ、きよしさんも悩んだ上でそれでもどうしてもと、先生やディレクターさんに思いを伝えられたのでしょうね。
岡山で朝ジョギングをしていて、電話でディレクターさんに思いを伝えているうちに泣いてしまわれたというのは「寒紅梅」のことだったのでしょうか...。
そんなシリアスなお話をされたかと思ったら、
”ここです。ここを伝えたいんです!”とおっしゃって胸をバシッと叩かれ、
”乳首じゃありませんよ(笑)”と、おっしゃって、きよしさん場を和ませてくださったのです(笑)。
お隣にいらした西寄さんが、笑いをかみ殺しながら、
”ハートですねー”とおっしゃると、涼しいお顔で
”そうです。ハートです”
ときよしさんもおっしゃいました。
ラストのトークの時に、
「デビューして12年、事務所に恵まれ、レコード会社に恵まれ、そしてファンの方に恵まれ、夢を見ているようでした。ただただありがたいです。ありがたいとは有るのが難しいと書きますでしょう。本当に有り得ないようなこと、奇跡のようなことだと僕は思っています。
皆さん、いつも氷川きよしを支えてくださってありがとうございます。
これからも心ある歌を歌っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします」
そのようなことをおっしゃって深々と頭を下げられたのでした。
”きよし!”、
”きよし!”
最初は遠慮がちに聞こえてきたきよしコールが次第に大きなものになっていきました。
きよしさん、あらららーという感じで目を大きくされて、
コールに合わせて、
”皆さん”、”ありがとう”、”がんばるよ”、皆さんも”、”元気でね”。
そんな言葉をおっしゃっていたのですが、そのうちに
”さびしいよ”とおっしゃり、
そのまま何度も何度も”さびしいよ”、”さびしいよ”、さびしいよ”と繰り返されて...。
”でも、おしまい”、
さようなら”、
”はい終わりです”
そんな言葉で締めくくられたのでした。
”即興なので言葉が浮かばなくて”と、おっしゃったきよしさんは笑顔だったのですが、
”さびしいよ”と何度も言われて、今度はこちらがさびしくなってしまいました。
もちろん来年のツアー日程も決まっていますし、今年もまだまだきよしさんにお会いできる予定なのに、このさびしさは何なのでしょう?
説明しがたい思いになったのです。
「浪曲一代」まで熱唱が続きました。
そして、幕が降り、きよしコールがこだまする中、再び幕が開いたのです。
「寒立馬」のイントロに合わせて大きく揺れるペンライトに、きよしさんは大きな○を描いてみせてくださいました。
そして歌い進むにつれて、次第に涙声になったのです。
こらえては涙があふれ、こらえては声が震え、また涙があふれます。
会場から拍手や歓声が起こり、ペンライトがいっそう大きく大きく揺れたのです。
きよしさんの身体が左右に大きく揺れ出しました。
”伝わってる? 届いている? 一緒だよ、一緒なんだよ”
そんな、きよしさんのお気持ちが伝わってきて、心地よい波に一緒に揺られているかのような気持ちにさせられたのでした。
「星空の秋子」、「情熱のマリアッチ」と熱い熱い歌声が響き、忘我の時間となりました。
フィナーレは「きよしのズンドコ節」。少し涙ぐまれながらも、ひと節、ひと節に思いを込めて、その言葉が聴いている私たちの心に届くようにと歌ってくださったのでした。
きよしさんの心を映し出したかのような、美しく優しい身振り手振りが忘れられません。
「皆さん、お元気で、お元気で、またお会いしましょう!」
手を大きく振りながら、何度も何度もお辞儀をされ、無事、すべてが終了したのでした。
感動とそして安堵のため息が思わず出ました。
西寄さんがマイクで最後のご挨拶や誘導、アルバムの宣伝などをいつものようにされていたのですが、
”氷川さんからご挨拶があります” とおっしゃったものですから、きよしさんが舞台に出てこられるわけではないのですが、思わず皆の足が止まり、舞台に近づいていく方もおられました(喜!)。
”皆さん、今日は本当にありがとうございました。おかげで今年のコンサートツアーを無事に終えることができました。ありがとうございます。皆さん、どうかお気をつけてお帰りください”
そのようなことを、会場からの反応を受けながら、にこやかなお声でお話しされ、観客をそのお声で最後まで見送ってくださったのでした。
きよしさんのご挨拶の後、
”これですべてが終了です”
と西寄さんがおっしゃった時、”西寄さん、ありがとう”と皆が言った言葉、伝わったでしょうか。
今回、西寄さんのことでとりわけ忘れられないことがありました。
それは「三味線旅がらす」の口上の時のことです。
西寄さんの声にとても力がこもっているのを感じて、西寄さんの方を見ると、西寄さんはただ一心に階段から舞台に降りていらっしゃる、きよしさんを見つめておられたのですが、その横顔の何と美しかったこと。
深い信頼、尊敬、そして憧れ。何か眩しいもの、神々しいものを目の当たりにされたかのようなまなざしできよしさんを仰ぐように見上げられたのでした。
ああ、私も西寄さんのようにきよしさんを見つめられるようにいつかなれたら。
深い感動とともにそう思ったのです。
さて以下は余談です。
実は、私、名古屋から東京へ帰るのに、きよしさんと一緒の新幹線に乗り合わせることになったのです。
今回、一人での参加でしたが、ディナーショーでお隣になって以来親しくなったお友達が、昼の部から参加されて、夜のタクシーを予約しておいてくれたのです。
一宮市民会館は駅から歩くと30分くらいかかる距離ですしバスも夜は十分にはないようで、ちゃんと帰れるのか心配に思っていたのですが、おかげで名古屋駅には予定より30分以上早く着いたのです。
お友達をホームでお見送りしたのですが、その後、それにしても時間が余るなあと思い、改札に戻って予定より2本早いのぞみに振替えてもらったのです。
そうしたら皆さま、なんと、きよしさんと同じ新幹線になったのでした。
今回はかなりの人がきよしさんを取り巻いておられたので、私は遠目からお見送りさせていただくことにしましたが、きよしさんと同じ新幹線に乗っているというだけで幸せな気持ちにさせていただきました。
※旅のご報告もぜひさせていただきたいと思っています。
コメントのお返事をここ数日で書かせていただきます。お返事が遅くなってごめんなさい。