さて、私の”HK黄金週間”の最終日。
NHKホールで開催された「第11回 虹の架け橋 まごころ募金コンサート ~歌が結ぶ心の絆 歌おう明日へ!~」に行ってきました。
昨日のブログにも書きましたが、「氷川きよし節」(文化放送)で、聞いた、きよしさんの歌への思い、高い理想をあらためて知って感動新たにその歌声を聴かせていただいたのです。
都内にお住まいの方ならおわかりになると思いますが、昨夜は、一時激しい雨が降ったそうなのです。
なぜ”そうなのです”と書くかといいますと、終演後、NHKホールの外に出たところ、地面がかなり濡れていて、水たまりもできていたのですが、雨はもう止んでいたのです。
私は代々木公園を抜けて原宿から帰宅したのですが、木々が風に吹かれて、葉っぱにたまっている雨がぼとぼとぼとっと落ちてきたことでかなりの雨が降ったことを知ったのです。
きっと震災の被害や影響もこうやって少しずつ収まっていく...。
そんな予感を抱かせてくれる気持ちのよい雨上がりに感じられました。
ホールに入るとエントランスには音事協による「演歌キャラバン隊」の8回に及ぶ被災地巡回公演の報告パネルが飾られていました。8回分といういことで8枚飾られていたのです。
撮影OKでしたので撮影してきました。
こちらはきよしさんが参加された第8回のものです。

今回のコンサートでは途中で「演歌キャラバン隊」が被災地を訪問した時の映像がダイジェストになって流れました。女性歌手の皆さんはほとんどすっぴんで参加されていましたが、そんな皆さんには、普段見慣れている姿とは違った魅力が感じられました。
以下はきよしさんが登場されたシーンのご報告になります。
サプライズを楽しみたい方は、内容にふれますのでお読みにならないでくださいね。
オープニングはきよしさんで「きよしのズンドコ節」でした。
ドットの地紋が付いたコーラルピンクのスーツで登場です。蝶タイも同色です。
「演歌キャラバン隊」が被災地を訪問した際に、リクエスト曲を募ったのだそうですが、「きよしのズンドコ節」を聴きたいという声が圧倒的に多かったということでした。
そして北島三郎さんが「風雪流れ旅」を歌われました。ものすごい拍手でした。
その後で出演者全員が勢ぞろいして「上を向いて歩こう」を歌いましたが、きよしさんは下手端にスッと立ち、朗らかに表情豊かに歌ってくださったのでした。
その後、「演歌キャラバン隊」の話題になました。
長山洋子さんは、会場でスリッパを履くことになったのですが、スリッパでは歌いにくいと思い、初めて人前で裸足で歌われたエピソードをお話ししてくださいました。
また新沼謙治さんは、故郷を車で走っていて、カーナビのスイッチを入れたら、”次の踏み切りを”といわれても、すでに踏切はなく、ナビの目印になるほとんどのものが今はなくなってしまっていることをお話ししてくださったのです。なるほどと思い、切ない気持ちになりました。
新沼謙治さんは最愛の奥様を亡くされたばかりですが、この日はリクエストの多かった「嫁に来ないか」を歌ってくださったのです。
どんな思いで歌われていらっしゃったのでしょう?
聴いていて胸に迫るものがあり、目頭が熱くなったのです。
笑顔で明るくさわやかに歌い終えられると、大きな大きな拍手が起こりました。
徳光さんが”私ごとですが”、と前置きされ、数年前のエピソードを話してくださいました。
京浜東北線に乗っていたら、声をかけてこられた方がいて、それが新沼さんの奥様だったそうです。
”新沼の家内です。主人がお世話になっています”
とおっしゃり、とても快活な方でいらしたと語られました。
徳光さんのお話が上手なので、その様子が浮かんできて、じんときてしまいました。
そして、今回はスクリーンに「演歌キャラバン隊」の活動を記録した映像が映し出されたのです。
その内容はこの記事の最初の方に書いたものですが、参加された皆さんは、被災地の方に逆に励まされ、パワーをいただいたとおっしゃっていました。どの訪問地でも、コンサートのおわりには「ふるさと」を皆さんで歌ったのだそうです。
この画像はパネルからです。


この第8回では西寄ひがしさんが司会をつとめられたのですね。
出演者の方たちは日本の自然を歌った歌を次々に披露してくださいました。
ソロ、デュエット、合唱と構成がバラエティに富んでいて、見ていて聴いていてとても楽しかったのです。童謡やポップスもあり、ポピュラーで耳なじみのある曲ばかりでした。
きよしさんは、「NKK歌謡コンサート」などで着用された白地に格子模様の入ったスーツで登場されました(私、このスーツ、とっても好きです)。
”日本の四季”と題して、春から夏の歌のメドレーのコーナーで、山川豊先輩と井上陽水さんの「少年時代」を歌ってくださったのでした。
1番はきよしさんです。美しい高音が伸びやかです。小川のせせらぎ、蝉の声、麦わら帽子...。いっぺんに夏の空気に包まれた気分になったのでした。
2番は山川さんのソロでした。きよしさんは下手側に立っていますので、右手を歌に合わせて舞っているかのように動かします。ほんとうに何て美しいのでしょう。そして、もちろんそれより美しいのは、その歌声です。ツヤツヤとしていて、優しく響き、ホッとさせられたのです。
2番を山川さんが歌っていらっしゃる時も、きよしさんはマイクを下の方に持って声が入らないようにしながら、一緒に歌っておられました。
そして山川先輩と声を合わせて歌った時には、素朴であたたかなハーモニーが奏でられたのでした。
それはお2人の信頼関係と絆さえ感じさせる絶妙なハーモニーに感じられました。
歌い終えると、お二人は固く握手されていました。
そこでまた出演者がさっと入れ替わり、秋冬編は他の歌手の方たちが歌われました。
きよしさんは終盤、森進一さんと一緒に登場されました。
この時はパープルのスーツで、へちま襟と蝶タイ、カーフベルトは黒。靴も黒のエナメルでした。
まずきよしさんが、リクエストの多かった「あの娘と野菊と渡し舟」を歌われました。
遠くへ、そして深く。届け、届け...。
そんな思いが伝わり胸熱くなる熱唱でした。
森さんが「おふくろさん」を歌い、ラストはやはり北島三郎さんが登場されました。
「帰ろかな」を歌われました。
1番を歌い終えたところだったでしょうか? 北島さんを中心に男性歌手9名が勢ぞろいし皆で歌ったのでした。
きよしさんはオープニングとは逆で上手端で歌っておられました。
そしてさらに女性陣が舞台に勢ぞろいし、出演者全員で北島さんの「まつり」を歌ったのです。
”ふるさとを復興させ、再び祭を!”という思いが込められ、リクエストも多かったそうです。
きよしさんは時に左手のこぶしを振り上げながら、力強く歌っておられ、
途中、北島さんにうながされて、ワンフレーズ、ソロで歌ってくださいました。
今回のコンサートは東日本大震災復興支援ということで、入場料にレコード会社9社の協力も得て、集まった7000万円を岩手、宮城、福島3県の東京事務所の方にお渡ししたのです。
震災遺児の支援のために役立てていただくということでした。宮城県の東京事務所の方から宮城県内の18歳未満の震災遺児は835人とお聞きして、長期的な支援の必要を痛感しました。
会場から”がんばってください!”という声があがっていました。
そういえば、被災地を訪問されている映像が流れた時に、新沼さんが、たしか”無理に明るい歌ばかり歌わなくたっていいんだよ。「悲しい酒」を歌ったっていいんだよ”というようなことを話されていたかと思います。その言葉が心に残りました。
司会の徳光さんは被災地を取材した折、避難所に泊まらせていただいたそうですが、その時に、昼間は多くの方が明るくふるまわれていましたが、夜寝ていると、あちこちですすり泣く声が聞こえてきたのだそうです。
それこそが被災された方たちの心の声なのですね。徳光さんのお話から、想像もできない辛く悲しい思いを被災地の多くの方がされたのだとあらためて感じたのでした。
そして徳光さんと一緒に司会をつとめられた藤原紀香さんは、取材やお手伝いに被災地に何度もいらしているのだそうですが、桜の花を黄色に描いているお子さんに出会ったのだそうです。
なぜ黄色なのか聞いてみたら、”桜が咲いて皆が元気が出ると思うけれども、黄色だったらもっともっと元気が出るだろうから”
と、答えが返ってきたそうです。幼い心に生まれた何と深い思いやりでしょう。
少し前に見たニュースで、
”生きていたのがよかったのかどうか...”
と被災された年配の女性が、ふともらした言葉を、私は忘れることができません。
あの方は今どうされているかしら? 時々は笑っていらっしゃるかしら? 歌っていらしゃるかしら?
今も時々その方のことを考えます。
街の復興以上に、心の復興には時間を要するのだということを、その方は教えてくれたのだと思っています。
Music Save The Earth(音楽は地球を救う)をテーマに続けてきた音事協の活動。そしてこのコンサート。
今こそ、”歌の力”が必要とされるのかもしれません。
最後は皆で「ふるさと」を歌いました。全43曲を歌ってくださったのだそうです。
そして北島さんの音頭で ”おうっ!” とエールをおくったのでした。
楽しく心あたたまるコンサートでした。
皆さんの愛のこもった熱唱が、被災地の方のお心に届きますように。
放送はNHK-BSプレミアムで
10月23日(日)19:30~21:00放送予定(90分)
10月23日(日)19:30~21:00放送予定(90分)
11月19日(土)16:00~18:00放送予定(120分)
2回目は1回めの番組を2時間スペシャルにしての放送になるそうです。
※以下は”演歌キャラバン隊”の活動報告パネルの部分画像です。



きよしさん、どうか傷ついた方たちの心を、その笑顔と歌声で、影が消え去るまで、明るく照らしてさし上げてくださいね。
それは”氷川きよしだからできること”、そして”氷川きよしにしかできないこと”だと思います。