五反田ゆうぽうとでのコンサート、夜の部に参加しました。
この日のコンサートは3月14日に開催される予定でしたが、3月11日に震災があり、中止になったのでした。
その後、調整をしてくださり、延期という形でこの日10月11日、震災から7ヵ月後に開催されたのです。
西寄さんから、来場者と関係各位へお礼のご挨拶がありました。
同じ日本で何が起こっているんだろう? 私たちはどうなってしまうのだろう? 直接には大きな被害を受けてはいない私でしたが、言い知れぬ不安、そして想像を絶する被災地の被害に呆然とし涙することさえ忘れてしまっていたあの日の気持ちがよみがえってきました。
会場は満席でした。
何もおっしゃらずとも、皆が同じような気持ちであの時期、今回のコンサートの中止を受け止めたのではないかと思います。
またお会いできて、そして、きよしさんの歌声を聴くことができて、何てありがたいことなのでしょう。
そんな思いで胸がいっぱいになったのでした。
オープニングは振りもオーバーアクションになっていて、こぼれるような、はじけるようなきよしさんの微笑みに心を奪われてしまったのでした。
そんなエネルギッシュな歌唱と振りを幕が開いた途端に披露してくださったきよしさんでしたが、ご挨拶をされると、とてもリラックスされた様子で、
「まったりしています」
と、おっしゃったものですから、どどっと笑いがあふれました。
「黒百合の歌」を歌われた後だったでしょうか? 最前列で涙されている方がいて、きよしさんがお声をかけたのです。その方は初めて1列目になったそうで、感動されてのことだったようです。
きよしさん、
「いいんです。泣いてくださって」
と優しくおっしゃっていたかと思ったら、ご自身も涙声になってしまったのです。そして、
「年齢を重ねると、涙もろくなりますね」
そうおっしゃって微笑まれました。
この日も「情熱のマリアッチ」が好調なスタートを切ったことについて、西寄さんがお礼をおっしゃり、尚いっそうの応援を呼びかけられたのですが、突然、きよしさんが、「皆さんのためにバンザイをしましょう!」
とおっしゃり、万歳三唱をすることになりました。
思わず力が入ってしまったのは私だけではなかったようで、きよしさん、オオッ!と情熱の万歳三唱に驚かれたようでした(笑)。
そしてわきおこった”きよしコール”に、少し戸惑われて、そして
”皆さん”、”皆さん”、”ありがとう”、”がんばって”、”元気でね”、”健康で”
と”きよしコール”に合わせて、”皆さんコール”をしてくださったのです(喜)。
優しいきよしさんですね。
そして、”苦しいことや悲しいことは、もういいです。忘れましょう。そして前向きに行きましょう。僕はいつでも前向きなんです。ポジティブなんですよ。ネガティブにはなりません!」
そう力強くおっしゃった後、小声で
「でも、ネガティブになる時も、やっぱりあるかな...」
とつぶやくように言い、
「それでもポジティブに前を向いて行きたいと思いますね」
と、まるでお隣にいる人に語りかけるかのように、話されたのでした。
この日のきよしさんのトークは、コンサートが進めば進むほどリラックスされ、ラフになっているように感じられて、そんなきよしさんのチャーミングさに、たまらなく幸せな気持ちになったのです。
もちろん、そんなお話の折にも、嬉しいことがあれば、その影で妬みのようなものも生まれるのだということを少し話されました。出る釘は打たれると言われますから、厳しい競争の世界である芸能界で、どんなに才能があって、優しい心を持っていても、きよしさんだけが順風満帆に善意の方だけにお会いしてきたとは思えません。そうおっしゃるにはおっしゃるだけの、きよしさんにしかわからない思いをされたこともあったのでしょう。でも、きよしさんは目をそむけずに、自身が傷つくことがあってもそれらもご自身なりに受け止め、それでも尚、前を向いて光を見つめて歩いて来られたのだと、私は感じるのです。
何があってもこれまで、いつも笑顔で颯爽とされているきよしさんだからこそ、その歌声に感動し、そしてその言葉が心に響くのだと、思っています。
そういえば「情熱のマリアッチ」について、お父さまが電話で感想を伝えてくださり、
”若向け”と言われたそうです(笑)。
このあたりから、きよしさんは博多弁まじりになったのですが、私がうまく文字に表現できずにごめんなさい。
お父さまは、事務所の方にお会いした時に、思っていらっしゃることをお話しされて
”きよしは今度は世界の歌を歌ったらいいんじゃないか”
なんて、おっしゃったことがあって、きよしさんがハラハラされたエピソードを話してくださいました。
”はいはいって黙って聞いておきなさいっ!”(実際は博多弁が入っています)
と、お父さまを諌めたところを再現してくださったのです(笑)。
何だか、目に浮かぶようです。気さくで正直なお父さまなのですね。
きよしさんは、
”それも親心なんですかね”
とおっしゃっていました。そうなのだと思います。
でもそのエピソードをお聞きして、お父さまがどんなにか歌手”氷川きよし”のファンであるかも感じたのです。ファンであれば、やはりいろいろ期待も膨らんで、この機会を逃してはいけないと思われたのではないでしょうか? 同じファンどうしその気持ちは痛いほどわかります。
お父さまは、きよしさんのお父さまであり、加えて歌手・氷川きよし”の第1のファンでいらっしゃるのでしょう。
勝手ながらそんなふうに感じたのです。
質問コーナーでは、 来年のカレンダーの話題になりました。
最近、この質問コーナーでは、きよしさんが舞台に片ひざをついてしゃがまれるのです。
”目線を低くしてお客さまと合わせたいと思って”
とおっしゃっていたかと思いますが、そんなこともあって、最近、この質問コーナー、以前よりきよしさんご自身がリラックスされて、トークもはずんでいるように感じます。
さて来年のカレンダー、完成品はまだですが、色校をすでにご覧になったそうです。
今回は”職業編”ということで、きよしさんがいろいろな職業の方に扮装。
私の記憶違いがなければ、ウェイター、シェフ、教師、お花屋さん、パイロット、歌手の6種だったかと思います。
歌手は意外に思われるかもしれませんが、すべて”きよしが○○になったら”というコンセプトのようです。
”きよしが歌手になったら?”
なんて、興味津々です。”氷川きよし”とは違う誰かになっているのでしょうか? ぜひ見てみたいです。
撮影では同じシーンを100カットくらい撮るそうですが、その中に
「奇跡の1枚があるんですよ」
そんなふうにおっしゃっていました。
では表紙を合わせて”奇跡の7枚”がまとめられていることになるのですね。
そんな素敵な2012年のカレンダー、心待ちにしたいと思います。
先日のファンクラブ限定写真集&DVDもそうでしたが、この時も
「皆さんがまだ見たことのない景色をお見せしたいんです」
そう付け加えておられました。
私たち、きよしさんのおかげで、これからもまだ見ぬ”氷川きよし”に何度も出会うことができるのでしょうね。
そしてもうひとつの質問は、”「情熱のマリアッチ」のソンブレロは重くないのでしょうか? きよしさんの首が心配です”というものでした。
はっきりとした重さはおっしゃいませんでしたが(というか量ったこともないのでしょうね・笑)、やはりある程度の重さがあるそうです。きよしさんは首が長いので、”首のヘルニアになりそう”なんておっしゃっていて。肩凝りになりやすいとのことでした。その時に、
「僕の首の心配までしていただいて」
とおっしゃると、客席から”いつもきよし君のことが大事なので、心配しています”というような声が上がり、きよしさん恐縮されて、こんなことをおっしゃったのです。
「皆さん、僕は大丈夫ですよ。僕なんかの心配はしないでください。心配は心を配ると書きますでしょう。僕、皆さんにそんな思いをさせたくないって思っているんです」
そう、きっぱりとおっしゃったと思ったら、
「でも、そうもいかなくて...」
そして、
「スミマセン」
伏し目がちになって消え入るような小声でそうおっしゃったのです。そのイントネーションは、普段、そんなふうな言い方をされるのだなあと思えるものでした。
なんてチャーミングな方なのでしょう。そんなきよしさんを好きにならずにはいられませんね。
この後は、客席の皆がお揃いのソンブレロをかぶったらどうなるかという話題に発展して、大笑いになりました。間違いなくお隣の方と帽子と帽子がぶつかってしまいますものね(笑)。でも会場までかぶってくることにしたら、大いに話題になりますね。
私、「情熱のマリアッチ」の宣伝になるのでしたら、かぶってもよいですが、皆さまいかが思われますか?
ただ残念なことに、あのソンブレロは特注なのだそうです。
そういえば「情熱のマリアッチ」では、上手側での3コーラス目、
たしか「♪夜空の星に約束しよう、あなたのすべて包んであげる」の歌い出しのところででしたでしょうか?
きよしさん、ソンブレロを脱ぎ、手に持って歌われたのです。歌詩に合わせて思わずそうされたようで、その後また自然にかぶられていたのですが、そんな思いもがけない仕草もまたまたチャーミングだと感じたのです。
ラストトークの時でしょうか、会場に北海道からいらした方がいるとおわかりになると
「早く言ってくださいよ」
と気さくにおっしゃるきよしさんでした。
エンディングでは、何度も胸に右手を当てられて、投げキッスならぬ投げハートをしてくださったのでした。
きよしさんは「この11年で、僕、人間としても成長しているでしょうか、大丈夫でしょうか...」
しみじみそうおっしゃっていました。会場からは大きな拍手がわいていました。
その拍手に身を委ねるかのように聞き入り、そして
「たとえ0.1(0コンマ1)でも成長できていたら嬉しいです」
そうおっしゃたのです。
きよしさんには、私たちの思いが伝わったのでしょう。嬉しそうに微笑まれていました。
こうして私の”HK黄金週間!第1日目は感動のうちに終わったのでした。
※何だか書きたいことがたくさんあって、そして小声の「スミマセン」とおっしゃったきよしさんの魅力を、どうやっても伝えられなそうな気がして、昨夜は一時書くのをあきらめたのです。
きよしさんの魅力に言葉が追いつきません。本当に困ってしまいます。