「明治座への道」、お読みくださりありがとうございました。
皆さまからあたたかなコメントをたくさんいただいてとてもうれしく感謝しています。
大変個人的なこだわりゆえ、この時期を逃したら、またいつ書く気持ちになれるかわからないと思い、一気に書かせていただきました。
このブログを書こうと考えたのも、そのようなことを書きたかったからだったのです。
ですので、すべて書き終えたら思い残すことはなくなるかしら? と思っていたのですが、そんなことはありませんでした(笑)。
また少しずつ書いていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 
さて、6月2日、無事に初日の幕が開きましたね。
私は3日夜の部に行ってきました。
お芝居は”見てのお楽しみ!” かと思いますので、コンサート中心のご報告にしますが、まずは明治座界隈の雰囲気をご紹介します。
サプライズを楽しみたい方は後半はお読みにならないでくださいね(その部分でまたおことわりを入れるようにしますね!)
 
日中は京橋で仕事をしていました。早めに用事が終わったので日本橋三越の中にある宮越屋珈琲で、これからきよしさんに会えるのだと思い、ちょっと贅沢をしてモカマタリを飲んだのです。きよしさんが歌う「コーヒールンバ」の”♪モカマタ~リ” の響きを耳の奥に蘇らせながらいただくと、いっそうその味わいが増したように感じたのです(笑)。 とってもおいしかったです!
そして一駅だけメトロに乗って、水天宮で下車しました。明治座は7番出口です。さっそく案内板の横で、きよしさんのポスターがお出迎えしてくださいました。
 
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そして人形町の交差点まで直進して、右折。明治座へ向かって甘酒横丁を歩きます。そこここにきよしさんの銭形平次のポスターが貼られていて、何だかウキウキしてきます。
 
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さあ、そして明治座です。この信号、すごく待ち遠しいんです。
 
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待ってました!! きよしさんののぼりです。鮮やかな黄緑色に紫が映えますね。
 
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この日は、のぼりは風ではためいて、グルグルまわっていて、撮影が難しかったです(笑)。
 
下の画像は1階エントランスのグッズ販売コーナーです。左側でHKウォーターを販売していました。
 
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入場すると、しばしお買い物モードになっていた私です(笑)。
売店には亀井堂さんの”銭形平次”と刻印された瓦せんべいも販売されていました。
平次グッズ、見るだけでも楽しいですが、見るとあれこれ欲しくなってしまいますね。
 
さて、以下は公演のことについて書きますので、これからご覧になる方は、お読みにならない方が楽しみが増すと思いますので、ご注意くださいませ!
 お芝居は途中30分休憩が入りました。通常三部構成で30分の幕間休憩が2回入るという明治座さんの興行形式によるもののようですが、きよしさんのお芝居の中では、これまででもっとも長いものになっています。その分、平次はもちろんですが、他の登場人物や、平次の謎解きもしっかりと描かれていて見応えあるものになっていると感じました。
そして誰もが知っている銭形平次の若き日を、きよしさんが誠実に演じることで、平次を不思議なほど身近に感じることができたのです。
きよしさんは演じながら、とびきりの笑顔を見せてくださり、そんなきよしさんの演技からは平次の優しさ、聡明さが伝わってきました。まだ緊張が抜けない面もあるかもしれませんが、これから約1ヶ月、平次を日々演じながら、きよしさんがさらにどんなふうに作り上げていかれるのかと想像すると、わくわくしてきます。
お芝居のことは、公演の半ばを過ぎて、多くの皆さんがご覧になった頃にまた書いてみたいと思いますが、きよしさんの投げ銭の仕草、キマッています。
先日のコンサートで披露(?)された仕草から数段にバージョンアップされていました(笑)。
やっぱり、気絶してもいいから、きよしさんの投げる銭に当たってみたいと、ご覧になった方は思ったのではないでしょうか? 私もやっぱり当たってみたいです。
 
そしてコンサートでは、私にとっては「白雲の城」の詩吟が圧巻でした。
きよしさんの朗々とした歌声に呼応して尺八の音が響きます。夢でも見ているようでした。あの壮大さ、豊かさは私に中国の山峡を思い起こさせたのです。今回のために新たに録音されたのだと思いますが、聴いていて胸の高鳴りを抑えることができませんでした。
 
ごめんなさい、感動のあまり、先走って「白雲の城」のことを書きましたが、以下流れに沿って書いてみますね。
 
オープニングは「箱根八里の半次郎」でした。
衣装のジャケットは目に鮮やかな空色の地に真っ白な雲があしらわれています。よく見ると総スパンコールのようでした。パンツも同系色で靴も濃いブルーです。頭には光沢のある白地のつば広の帽子。白とブルーの大きな羽がついています。この衣装はファーストコンサートツアーのオープニング(やはり「箱根八里の半次郎」)で着用されていた衣装を彷彿させるものでした。
 続いて「大井追っかけ音次郎」を歌ってくださり、オープニングトークがありました。
そして 「浅草人情」です。
まさにこの3曲のラインナップと衣装から、デビュー時のきよしさんを思い起こさせられたのです。
 
そして衣装チェンジ。富士山の絵を背景に若草色の着流しにシルバーの古代文様のついた細帯を粋に締めたきよしさんが登場。手には舞扇を携えておられます。
西寄さんが五街道(東海道、日光街道、中仙道、奥州街道、甲州街道)の話題をされて、どの街道を旅するかを(一応?)会場でリサーチ。拍手が一番多かったのは東海道ということで
「雪の渡り鳥」、「伊豆の佐太郎」、「旅姿三人男」を歌ってくださいました。きよしさんの爽やかで軽やかな歌唱に胸のすくような思いになったのです。
 
きよしさんが衣装チェンジのため、舞台袖に戻られると、HKピュアリバーによる「ときめきのルンバ」のインストロメンタル演奏がありました。ニューアレンジですね。
舞台上段の四隅に神殿を思わせる柱が現れ、真珠色のマントをひるがえしてきよしさんが登場。頭を布で覆い、額にはヘアバンド。とも布のパンツの前面は内側にゴールドのひだが織り込まれ、きよしさんの動きと共にそのゴールドが揺らめくのです。そう、次は「虹色のバイヨン」でした。
黒のアラビア風のセクシーな衣装に身を包んだ女性ダンサーの方たちが激しく踊ります。
歌い終えると、舞台は暗転。きよしさん、早変わりです。
グレーの変わり織り(波形かと思います)のジャケット、襟は黒のへちまカラー、パンツも同色のサテンでサイドに黒のストライプが入っています。この衣装がまたまたきよしさんにお似合いで素敵なのです。
ニューアルバムから3曲。「海沿いのふるさと」、「きよしの銭形平次」、「東京五輪音頭」と歌ってくださいました。「海沿いのふるさと」では、しみじみときよしさんの歌声を聴き、「きよしの銭形平次」ではその歌声の伸びやかさ、投げ銭の振りが大ウケでした。 「東京五輪音頭」はダンサーの方たちが盆踊りを踊るのです。あの振り付けは当時のものなのでしょうか? 私も覚えて踊ってみたくなりました。
場内が明るく和やかになったところで、
「あの娘と野菊と渡し舟」を切々としみじみと歌ってくださいました。
 
きよしさんの衣装チェンジの間、「陽春」がインストロメンタル演奏され、西寄さんのトークとなりました。
今回、西寄さんの衣装もとっても素敵なのです。黒地にストライプが入っていて、ジャケットはダブル。ボタンも蝶タイもポケットチーフもパープルなのです。
きよしさんが、デビューを夢見ながらアルバイトとレッスンの毎日を過ごしていた頃、知り合いもいない東京で、夜、一人でアパートの小さな部屋の窓から月を見て、この月と同じ月を故郷の両親も見ている。故郷とつながっているのだと思い、励まされたのだそうです。
きよしさんはその時に見た月を今でも忘れることはないと、おっしゃっていたことを話してくださいました。
 
突然、雷鳴が轟いたかと思ったら、尺八の音が響き、きよしさんの声が聴こえてきました。
「白雲の城」の時に歌われる「春望」の詩吟でした。一節、一節がゆったりとドラマティックに歌われていきます。そのリズムはまるで大河のうねりのように感じられるのでした。伴奏の尺八の音色はまさに風そのもののように響き、きよしさんの歌声と呼応するのです。きよしさんの一息の何と長く豊かなことでしょう。
ただただ聴き惚れていました。
きよしさん、ここで藤色の着物に白地に細かな波模様が入った袴姿で登場です。
「白雲の城」、「月太郎笠」、「人情取手宿」を歌ってくださいました。
そしてラストトークになりました。たくさんあるお芝居の台詞を覚えるために、西寄さんやスタッフの方が相手役になってくださり、明け方4時くらいまで読み合わせをするようなことが2週間ほどずっと続いたことをお話ししてくださったのです。
きよしさんは今回は受けの演技(相手の台詞を聞いている)も多々あるのですが、そういった受けの演技こそ、逆に役者さんの演技力が問われるものなのです。
お稽古も大変だったことでしょう。
ラストは「浪曲一代」で締めくくってくださいました。
 
アンコールでは、フランス宮廷風の真っ赤な衣装に黒のロングブーツ。まさに王子様のいでたちです。バックには大きな蝶が描かれていました。
「きよしのズンドコ節」を熱唱され、エンディングとなったのです。
アンコールは1曲でしたが、 きよしさんの歌唱を存分に聴かせ、堪能させていただける構成になっていて大満足でした。
 
ところで、西寄さんが明治座さんの歴史を紹介され、”138年の歴史”とおっしゃっていたので、帰宅して調べてみたら、長い歴史の中で、関東大震災の時、そして東京大空襲の時にも焼失したのだそうです。
きっとその度、町の人たち、お芝居を愛する人たちに支えられて建て直し、今日にいたっているのですね。
今の明治座さんは立派なビルになっていますが、140年近くの間に2度も焼失し、そのたびに復興してきただなんて、本当にすごいことだなあと思いました。
志や思いがあれば、きっと人は何度でもがんばれるのですね。震災の被害に胸を痛めている今だからこそ、この明治座の歴史が心に響いたのでした。
ラストトークで、きよしさんがおっしゃっていました。
「皆さんへの感謝の気持ちがある限り、僕はどんなことでもがんばれるんですよ」と。
本当に”心こそ大切”ですね。
 
そんなきよしさんのいらっしゃる明治座へ、尚いっそう全国から熱いエールを贈りましょう。
私たちの熱い思い、どんなに遠くからでも、きっときっときよしさんに伝わることでしょう。