昨日は仕事で映画の試写を2本見て、打ち合わせをしてから帰宅をしました。試写室どうしが離れていたので日比谷、新橋、銀座と雨の中、地下鉄を乗り継ぎ、まわったのです。
1本はとても重いテーマの映画でしたが、この記事はその映画を見たからこそのタイトルになっています。そのことについては後日あらためて書きますが、もう1本は北川景子さんと向井理さんが共演している「パラダイス・キス」。私が応援している(勝手に?)五十嵐隼士さんが男性に生まれながら女性の魂を持つイザベラの役で登場していて好演ぶりに拍手を贈りたくなりました。そして向井理さんの人気はものすごいですね。試写室も満員御礼でした。
さて、その「パラダイス・キス」は矢沢あいさんの人気コミックが原作ですが、映画では登場人物がイキイキしていて、よくできているなあと感じたのですが、その宣伝コピーのひとつが素敵で、
「自分の可能性を信じなきゃ、何も始まらない 2011年、信じるあなただけに、パラダイスへの扉が開く――。」
というものです。
そうですね。本当に心の力は大切ですね。
そして、この”パラダイスへの扉”。まさに私にとってはきよしさんがパラダイスへの扉を開け、パラダイスへと誘(いざな)ってくださる存在なのです。
きよしさんは、いつもそばにいてくださる身近な存在でもあり、時には見つめるのも眩しいほどの光のような存在でもあるのだなあとあらためて思うこの頃です。
さて以下は神奈川県民ホールでのコンサートの話題に戻ります。
当初は11日のみ参加の予定でした。11日は夜の部の開演が5時30分でしたので友人のKさんと相談して、その日は休暇をとる方向で昼・夜申し込んでみたところ、両方当選できたのでおたがいにオフ日にすることにしていたのです。
ところが、私は10日の夕方に入っていた仕事が延期になり、ポカッと予定が空いたところに、お友達のHさんから「10日の夜の部にご一緒する方が行かれなくなり、空席を作りたくないのでチケットは差し上げますから行かれませんか?」 というお誘いをいただいたのです。
それで急遽参加することにしたのでした。
10日のコンサートのことはすでに書かせていただきましたが、11日も、デビュー12年めに突入し、そしてコンサートツアーも10年めということについて、その思いを語ってくださったのです。
「コンサートツアーがスタートしたのは2002年。23歳の時でした。事務所に”コンサートツアーやりましょう!”と言われて、僕も嫌ですとは言えない性格ですから(笑)、やらせていただくことになったのですが、僕なんかが立派なホールでコンサートをやらせていただいていいんだろうか? お客さまは来てくださるのだろうか? 来年もまたここに来られるんだろうか? 自分なんかがおこがましいという気持ちをずっと抱いたまま、今日までやらせていただいてきました。
最初の年は沖縄からスタートして80ヶ所、160公演。全国各地のコンサート会場にお越しくださったみなさまに、本当に励ましていただいて、元気をいただいて...。多くの感動をいただきました。
僕は出会ったみなさまの声援、期待に応えたい一心で歌ってきて、気がついたら今日まで来た。そんな気がいたします。これからは僕がみなさんを励まし、元気になっていただけるように一生懸命歌っていきたいと思います」
そんな思い(私が参加した3公演でのお話が混ざっているかもしれません)を、ご自身の言葉で少しも飾らずにおっしゃられたのでした。
また、きよしさんは、この11日の公演が6月の座長公演前の最後のコンサートになることにも格別な思いがあったようでした。
「今年のコンサートツアー、これで前半が終了です。みなさまのおかげで無事終えることができました」
3月11日の震災のことをはじめ様々な出来事を思い出されたのでしょうか。その静かな笑顔から深い感慨が感じられたのです。
そして、昼の部で「陽春」を歌ってくださっていた時に、途中(ツーコーラス目に入ってからでした)、涙声になられたのです。10日の夜の部の時も実は一瞬、声をつまらせたように感じられたのですが、きよしさんがその一瞬を除けば笑顔で熱唱されていたので、私が勝手にそう感じただけかもしれないと、先の記事にはそのことは書かなかったのです。
でも気のせいではありませんでした。ほぼ同じ歌詞のところで涙声になられたのでした。
そして、今回、どうしても書きたかったのは11日夜の部での、きよしさんの「陽春」の歌唱です。
「陽春」を歌う時には、決まった振りというのはありませんが、その時々のご自身の気持ちに合わせて、自然にきよしさんの身体が、腕が、指先が動くのです。
震災後のコンサートできよしさんが「陽春」を歌うのを何度か聴かせていただきましたが、一度として同じ”振り”をされたことはなかったように思います。そして、回を重ねるごとに、その歌唱は深まり、そしてきよしさんの”振り”は力強く、表情豊かになっているように感じられたのです。
11日の夜の部で「陽春」を歌った、きよしさんの姿とその歌唱を忘れることはないでしょう。
どこまでも遠く、深く、この歌声を、そして思いを伝えたいという、きよしさんの熱情が炎のように全身を包んで、うわあーっと噴き出してくるようだったのです。
きよしさんも自身の熱情に突き動かされるように、歌いながらステージ前方にタタッと数歩み寄ったのです。一瞬のことでしたし、実際にはそれほど前に出られたわけではなく、まだ客席との距離はだいぶあったのですが、私には、きよしさんのあまりのエネルギーと勢いに、きよしさんが客席にそのまま飛び込んでしまうのではと、思われてしまったのです。
きよしさんが大きく両腕を左右に広げて伴奏を締め括った瞬間、感動のあまり私は呆けたようになってしまい、拍手をするのも忘れて、キラキラと輝く、きよしさんを見つめたのです。
きよしさんはきよしさんで、幸せそうに微笑まれ、まぶしそうに客席を見つめ返してくださったのです。
ああ、何て何て見事な歌唱なのでしょう。そして私は何て素敵な方のファンになれたのでしょう。
私は感動のあまり。きっとふるえていたと思います。
そして常に進化する氷川きよしという最高の歌手の現在に、自分がこうして立ち会えることの幸せをかみしめたのでした。
「陽春」を歌う前に、きよしさん、「心ある仲間と一緒に前を向いて歩いていきましょう!」とおっしゃっていました。
”心ある仲間と一緒に” 素晴らしい言葉ですね。私はどんな暗闇にいても、きよしさんがいてくださるから大丈夫。心からそう思ったのです。
そして座長公演の話題になり、西寄さんが、
「4年ぶり、そして明治座では初の座長公演。氷川きよしの燃える6月を、みなさん、応援してください」
とおっしゃいました。
"氷川きよしの燃える6月!” 何だかわくわくするフレーズです。
そういえば先日の「氷川きよし節」(文化放送)で、”花は咲いて、散り、また咲いては散る。人生はその繰り返しですね”と、きよしさん、おっしゃっていて、私はその言葉を聞いて、そうやってきよしさんはこれまでたくさんの花を咲かせてきてくださったのだなあとしみじみ思いました。
そして、きよしさんのような大輪の花ではなくても、私たちもささやかでも自分らしい花を、何度でも咲かせることができるのかなあと考えたのです。
この神奈川県民ホールでのコンサートで、きよしさんご自身が
「あたたかい拍手をありがとうございます」
「感動をくださってありがとうございます」
随所で、そのような感謝の言葉をおっしゃられました。
そして西寄さんは、舞台袖でそんなきよしさんを見つめておられたのでしょう。
ご自身のトークで西寄さんもまた、きよしさんの歌声に、笑顔に、そして客席からのあたたかな拍手に感動をいただいて今日までがんばってこられたことをお話しされ、
「みなさま、感動をありがとうございます」
西寄さんにしては抑えたトーンでそうおっしゃられたのですが、そんな西寄さんからもあふれる感動が伝わってきたのです。
昨日は「大竹まこと ゴールデンラジオ」と「夏木ゆたかのホッと歌謡曲」に、きよしさん生出演されていましたね。私は帰宅してから録音で聴きました。
両番組で思いっきり「きよしの銭形平次」が流れました。明るくて、何よりきよしさんらしくていいなあと思います。
きよしさん、両番組で座長公演の抱負、そして6月1日にリリースされる「演歌名曲コレクション14 ~あの娘と野菊と渡し舟」の紹介をされていました。
すでに台本(決定稿ではないかもしれませんが)をいただいて読んでいるので、夜、眠っていても台詞がぐるぐるまわっているのだそうです。
意味のわからない言葉は電子辞書で調べているとおっしゃっていました。
楽屋には今回も電子ジャーを持ち込む予定だそうですが、明治座界隈はいろいろなお店があるので、おいしいものを召し上がることができるのではないでしょうか?
何しろ1ヶ月ですから体力勝負ですものね。
きよしさんは台詞を覚える時は”ながら”はできないタイプなので音の出るものは消すそうです。そして覚えにくいものは実際に書きながら覚えるのだそうです。
”倒れるわけには行きませんから”
とおっしゃていましたが、前日、前々日のコンサートでのパワー全開の熱唱の数々にはずむ会話。そしてこの日のラジオでのリラックスしたトークに、きよしさん自身が座長公演を楽しみにされている様子が伝わってきて、頼もしさを感じたのでした。