日中は途中までのアップになってしまってごめんなさい。
昨日16日の「NHK歌謡コンサート」のご報告の続きです。
 
終演後の歌のプレゼントのラストに登場したきよしさんは、昨年のベストヒット歌謡祭での衣装をお召しになっていました。髪をわざと乱したヘアースタイルで、番組内での清新なイメージとうって変わってセクシーモードのきよしさんに、場内がどよめいたのは言うまでもありません。
小田切アナウンサーが、
「『赤い夕陽の故郷』では、会場の皆さんと大コラボレーションで、素晴らしかったですね。これまでにも歌ったことがあるのですか?」
と聞いてくださいました。放送でも聞こえていましたが、きよしさんが「おーい!」と呼びかけると、「おーい!」とこだまのように皆で返したのです。
きよしさん、
「はい。もう7年ほど前になりますが、『男気』というアルバムに収録させていただいて、コンサートでも歌わせていただいていたんです」
そして新曲「あの娘と野菊と渡し舟」の話題になり、
「曲のタイトルが長いので、かまないように気をつけています(笑)」。
そうおっしゃって『あの娘と野菊と渡し舟』とスラスラッと言ってみせてくださいました。
そして小田切アナウンサーから
「3月に日本農業賞の記念コンサートがあり、氷川さんにもご出演いただきます。皆さん、よかったらいらしてくださいね」
と3月12日の公開収録についてのインフォメーションがありました。この農業賞の記念コンサートでは昨年も一昨年も、きよしさんは普段は聴けないような曲目を歌ってくださいましたから、私、今年もとても期待しているのです。
そして旅の話題になりましたが、きよしさん、名古屋と大阪での新春演歌まつりへの出演や新曲キャンペーンのために1週間東京から離れていたのだそうです。
「どこに旅行したいですか?」
と聞かれて、きよしさん、うーん…としばし考えておられました。
以前は国内では佐渡、海外ではパリとおっしゃっていたこともありましたので、今回はどちらとおっしゃるのかしら? と答えを期待していたのですが、
「福岡ですね」
とのお答えでした。きよしさんにはいろいろな思いがあっての答えかもしれません。
でも仕事でもなく、里帰りでもなく、気ままに歩いて旅したいと思われてのことなら、そのお気持ちはわかるような気がします。
すると今度は反対にきよしさんが、
「小田切さんは最近はどんな所を旅されたんですか?」
と小田切アナウンサーに質問され、ご自身のマイクを小田切アナウンサーに向けたのですが、小田切アナウンサー、すぐには答えが出ず、うーん、うーんと言いながら一生懸命に思い出されようとしていました(笑)。
そして、
「いやあ、どこへ行ったのかなあ。思い出せなくて」
とおっしゃったのです。さらりと当たりさわりなく答えることだってできる方なのに、きよしさんの質問に一生懸命答えようとされて。正直な方でいらっしゃるのですね。そんな小田切アナウンサーに
「小田切さん、お忙しいですからねー。」
と、誰よりも忙しいはずのきよしさんが、そんなふうにおっしゃったので、小田切アナウンサーはとても恐縮されている様子でした。
そんなお二人のやりとりに和やかな雰囲気になったところで、 いよいよ「虹色のバイヨン」です。
 
私の勝手な感じ方かもしれませんが、新曲「あの娘と野菊と渡し舟」が好調なスタートを切り、この日、テレビでの生歌の初披露を見事にされたことで、勝負曲としての使命を「あの娘と野菊と渡し舟」にバトンタッチすることができ、「虹色のバイヨン」をより自由に歌われているような、そんな印象を受けたのです。
イントロが流れてくると、そのメロディとリズムに身をゆだねているかのように、きよしさんはごく自然にステップを踏み、身体を動かしているという印象でした。
まさにまさにきよしさんは光そのもののようにきらめいていました。きよしさんの歌声がNHKホールに響き渡ります。
そして私はきよしさんが心のままに歌っているのを感じたのです。
思い入れのある言葉には大きくアクセントをつけて溜め、伸ばし、時にまるで言葉そのものを語っているかのように歌うのです。それは歌をくずして歌っているのとは違っていて、きよしさんの呼吸がそのままリズムになっているといえばよいでしょうか。
客席はそんなきよしさんと一体化し、大きなうねりになっているかのようでした。
きよしさんが指差し、投げキッスをし、視線を投げかけた先では
「きゃあっ!」と嬌声がわき起こり、ペンライトが激しく揺れます。
そんな客席の大きな反応に、きよしさんが愉快そうに笑いをかみ殺して歌われる一幕もあり、ますます幸せな気持ちにさせていただいたのです。
フルコーラス歌ってくださったのですが、1番と2番の間奏ででしたでしょうか? 両腕を高く頭上で掲げて交差させる仕草はもちろんのことセクシーな仕草を、ごく自然にさらりとして見せてくださったのでした。
皆があんまり喜ぶので、きよしさん大サービスだったのでしょうね。 
その後、そんなきよしさんの指先がこちら側に来た時には、もちろん冷静でいられるはずはありません(笑)。私も大熱狂させていただき、「きゃあっ!」と大きな声で叫び、思い切りペンライトを振ったのでした。そしてその先にはきよしさんのこぼれるような笑顔があったのでした。
 
帰り道にふと、きよしさんのおかげで、それこそ世界中を歌を通して旅してきたのだなあと思ったのです。
私たちは北海道から九州まで日本全国はもちろん、アラビアにも江戸時代にもきよしさんと一緒に旅してきたのですよね。
遠くに行ったり長期間の旅でなくても、あるいは旅ともいえないような数時間の外出であっても、何か心がとても自由になって、羽ばたいているような感じがすることってありませんでしょうか。そういう気持ちを”旅心(たびごころ)”というのかなあと思うのです。
ああ、今私は自由なんだ、今日はこれから何をしてもどこに行ってもいいんだという感じでしょうか。そんな”風の向くまま気の向くまま”といった気分になれた時、私は旅心を味わうことができるのかもしれません。
そしてそんな旅心を味わえた時に、そろそろ家に帰りたいなあ、そして明日もまたがんばろうと思えるのかもしれません。
そして、きよしさんの歌声から、そんな旅心をも味わわせてもいただいているんだなあと今回あらためて感じたのです。
 
そういえばみうらじゅんさんがおっしゃっていました。
「旅は必ず帰ってくるというルールがあります。もし帰ってこなかったらそれは旅ではなく蒸発になってしまいますからね(笑)」と。 
私たちはきよしさんのおかげで、きよしさんと共に歌を通じて世界にも宇宙にも、そして過去にも未来にも自由に旅をして心を羽ばたかせてきたのですね。そしてこれからもきよしさんに導かれて旅することができるのだと思うと、なんともいえない幸せな気分になったのでした。 
 
※実は来週から仕事がかなり忙しくなりそうなので、できれば今晩「白雲の城」書道展のことを書ければと思っています。
そして、先日の三連休、休日返上でがんばってきたおかげで、明日の茨城県立県民文化センターでのコンサートに行かれることになりました。
今回は知人でいつもお一人で参加される方が仕事で行かれなくなり、”代わりにいらっしゃいませんか?”と1週間ほど前に言われて、無理かなあと思いつつ、仕事がんばってみたのです。
そんな経緯ですから一人で出かけてきますので、家を出てから帰るまでできれば仕事のことも忘れて朝から晩まできよしさんのことだけを考えて”旅心”を味わいながら過ごさせていただこうと思っています。