昨日2月11日に「氷川きよしコンサートツアー2011」が府中芸術の森劇場からスタートしました。
 
ほぼ1ヶ月ぶりのコンサートとなったきよしさんは、オープニングからエネルギーがみなぎっていてパワー全開!スピーカーがバリバリと音をたてそうなほどの大きな歌声、そしてはじけるような笑顔、エネルギッシュなダンス、そしてどこまでもマイペースなきよしトーク(笑)が炸裂したのです。
きよしさんのこの日のトークに司会の西寄ひがしさんは
「どうしたんですか。今日は絶好調ですねー」
と何度もおっしゃっていました(笑)。
 
※以下、コンサートのご報告をさせていただきたいと思いますが、曲目や衣装についても印象のままにふれていきますので、ご自身がこれから参加されるコンサートでのサプライズを楽しまれたい方はお読みになられないほうがよいかと思います。念のため先におことわりさせていただきますね。
 
さてオープニングは昨年の東京国際フォーラムで開催された「きよしこの夜Vol.10」で聞き覚えのあるイントロが流れてきたので、「虹色のバイヨン」とすぐわかりました。
スポットライトが舞台を照らすと舞台中央階段の上にはアラビアのロレンス風のきよしさんの姿が! 頭を覆ったクフィーヤと衣装の裾を風になびかせながら、きよしさんが軽やかに情熱的に歌い始めると、場内は大歓声に包まれ、そして一気にヒートアップしたように感じられました。
1番を歌い終わると、きよしさんの頭上からサッと後方の幕の1枚が降りてきて暗転。一呼吸ほどでスポットライトが再び当たると、そこには昨年の「NHK紅白歌合戦」の衣装をまとったきよしさんの姿がありました。
ゴールドに砂漠のオアシスをイメージしたエメラルドグリーンを配していて、まばゆいばかりでした。胸元でチェーンがキラリと光ってなんともいえずセクシーなのです。きよしさんの歌声を聴いていたら、ああ、私はこの歌声に会いたかったのだとあらためて思い、そして振りにいっそう力が入って、気持ちよさそうに歌って踊るきよしさんの姿を見て、たまらなく幸せを感じたのでした。
 
きよしさんから新年のご挨拶がありました。折り目正しく会釈をされた後、会場とコールを交わしてくださり、和気藹々としたムードに包まれました。その後は”リズム歌謡”ということで
「ときめきのルンバ」、「上海帰りのリル」、「コーヒー・ルンバ」と続きました。
「コーヒー・ルンバ」の振りはきよしさんらしくて、何度見てもとても素敵で、ウキウキしてしまいます。
私のお隣の方が
「きよし君は昔の歌を歌うのがほんとうにお上手ね。この歌は、もう50年も前の歌なのよー」と、私に話しかけてくださいました。お若く見えましたが、お話からすると今80歳くらいの方のようでしたが、1曲1曲、全身で聴き入っておられる様子で、何だか感動してしまいました。
私は母の持っている江利チエミさんのCDで江利さんがカバーした「コーヒー・ルンバ」を聴いたことがあって、不思議な歌だけど、耳に残るメロディーだなあと思っていましたが、こうしてきよしさんが歌ってくださると、新しい歌のように聴こえてくるから不思議です。きよしさんの「コーヒー・ルンバ」聴く度に楽しく大好きになっていくのです。
 
ここできよしさんが衣装チェンジのために舞台袖に戻られると西寄ひがしさんの登場です。新年のご挨拶と4年ぶりに大分のご実家(中津)に帰省されたことをお話しされ、「氷川さんやお客さまから、家族やふるさとの大切さを教えていただきました」とおっしゃっていました。西寄さん、素敵なお正月を過ごされた様子で、嬉しい気持ちになりました。「初日であがっていたのでしょうか。話す予定ではなかったことまでお話ししてしまいました(笑)」とおっしゃっていたのも、西寄さん流の照れ隠しかしら? なんて思ってしまいました。 
きよしさんは白地の着物に黒袴(だと思います)で舞台上手上方から登場。ちなみに舞台セットは昨年の「きよしこの夜VOl.10」のものです。扇を右手に持ち能のすり足で舞台中央まで進まれ、扇を水平に広げてくるりっと一回転。そして扇を高くかざしてポーズを決めます。
「扇」をドラマティックに歌ってくださいました。
先日の「氷川きよし節」(文化放送)で能の謡をほんの少しされていましたし、きよしさんは能にも興味を持たれていらっしゃるのかもしれませんね。世阿弥とついつい重ね合わせてしまう私には嬉しい限りです。
そして「一剣」です。
この2曲に込められた、芸道一筋、険しい歌の道を己とのみ闘いながら生きていこうというきよしさんの心意気が伝わってきて、胸が熱くなったのでした。
ここで衣装チェンジとなり、HKピュアリバーの皆さんの「白雲の城」のインストロメンタル演奏が復活となりました。新メンバーが加わり、またパーカッションの大宮さんのポジショニングが上手側に変わりました。あの位置ですとスペースを広げやすいのでしょうね。
 
グリーンに黒の幾何学模様(?)の入ったジャケットに黒のサテンのパンツ姿のきよしさんが登場。
「北国の春」を歌ってくださいました。うーん、何てさわやかなのでしょう。気持ちが晴れ晴れしていきます。
「演歌名曲コレクション13~虹色のバイヨン~」からということで
「夜がわらっている」
「港の花」
「離郷しぐれ」を歌ってくださいました。
きよしさんの歌声、絶好調です。歌えることが嬉しい! ファンに会えて嬉しい! そんな思いがその歌声、そして歌い終えて拍手に包まれた時にふと見せる、はにかんだ笑顔から感じられてきたのでした。
 
いったん舞台袖に戻ったきよしさん、純白のタキシード姿に着替えて登場し、
「あの娘と野菊と渡し舟」
を歌ってくださいました。ジャケットとウエストのカーフベルトは格子柄のような地紋が入った光沢のある白。ジャケットの襟はシルクサテンのへちまカラー。パンツも白のサテン、そして靴も白。シャツは光沢を抑えた白地のスタンドカラーでボタンはスワロフスキー。蝶タイはジャケットととも布です。
そんなきよしさんの真っ白で清新な姿は、初恋そのもののように淡く美しいものに見えたのです。
そしてその思いを切々と歌うきよしさんの歌声の美しさに聴き惚れずにはいられませんでした。まさに高音部から低音部まで万華鏡のようにさまざまな色合いを見せ、そしてその声がきらめいているのが感じられたのでした。
19作目のシングルを決める時に候補がいくつかあり、きよしさんは”この曲になったらいいなあ”と思っていたのだそうです。
「どの候補曲も素晴らしいのですが、この曲には自分の心をのせやすいと感じたのです。初恋もそうですが、記憶の中には残っていて思い出すことができるけれどもう会えない人たち、戻れない場所は誰にでもあると思うんです。もうその時には帰れないとわかっているけれど、夢でいいから帰りたいという思い、心をのせて歌いたいと思います」
そうおっしゃっていました。
きよしさんが「あの娘と野菊と渡し舟」を歌っている姿を見ていたら、あろうことか私は歌に嫉妬しそうになってしまいました。だって、あまりにきよしさんが大事そうに歌われるのですもの!
歌は恐ろしいほどに鏡のように歌い手の心を映し出すのですね。水木先生が描かれた清らかな思い、心を歌うきよしさんを見ていたら、きよしさんの誠実な心がにじみ出てくるように感じられたのです。
「あの娘と野菊と渡し舟」のきよしさんのしみじみとした歌唱に感動せずにはいられず、そしてあんなにまで愛されて大事に歌われる「あの娘と野菊と渡し舟」がうらやましくなってしまったのです(私、重症ですね!)
この後は、今年も「教えてきよし君」のコーナーがありました。
楽しく盛り上がった質問コーナーの後、カップリング曲の
「夜明けの十字路」
「ベイサイド・ブギ」
を歌ってくださったのです。
 
再び今度はえび茶に格子の地紋が入った着物に白地に文様の入った袴姿で登場。
「三味線旅がらす」
「大井追っかけ音次郎」
「箱根八里の半次郎」
を歌ってくださいました。
お正月は1週間お休みをいただいて福岡の実家に帰られたそうですが、ご両親や友人と過ごして穏やかなはずなのに、なぜか落ち着かなかったのだそうです。
「もう、自分は氷川きよしとして生きているのですねー。そして氷川きよしの居場所はお客さんのいる舞台の上なんですよ。そこ以外に僕の行くところはないんです」
きよしさん、そんなふうにおっしゃっていました。お休みの間、皆に忘れられてしまわないかなあと、何だか落ち着かなかったのだそうです。そんなきよしさんの思いを聞いていたら切なくなりました。
「時々、一生懸命走っていて、後ろを見たら誰もいなくなってしまわないかなと思うこともあります。もちろん世の中はどんどん流れていきますから、人の心も時代の流れとともに変わりますし、それは止めようがありません。でも僕はずっとずっと変わらず歌い続けていこうと思っています」
「安心できて幸せだと思える場所はここなんだと今日あらためて思いました。氷川きよしの居場所はここ以外にないんです。僕には他に行くところがないんですよ。氷川きよしのこの場所は誰にも譲れません」
力をこめてそうおっしゃったのです。場内にはきよしコールが起こりました。
きよしさんは「まだまだです。これからです」と15周年に向けての決意を語られ、最後は
「浪曲一代」で締めくくってくださったのです。
 
そしてアンコールではLEDライトが付いた黒のフロックコートで登場。
「寒立馬」
「星空の秋子」
「きよしのズンドコ節」
を歌ってくださったのでした。
 
氷川きよし、ここにあり! 
その素晴らしい歌声、そして歌にこめた熱い思いをたしかに受け止めさせていただきました。
そして、どんなに人気者になっても日本を代表する歌手に成長しても、やっぱり内気で寂しがりやなきよしさんに切ない気持ちにさせられてしまったのは私だけではないでしょう。
あなたの歌声にありったけの拍手を贈ります。私にできることはそんなささやかなことだけです。
でも、いつもいつもありがとうって、あなたに向けて思っているのです。
そしてあなたが幸せでいてくださることを願っているのです。
 
さあ、全国の皆さん、コンサートツアーがスタートしました。これから皆さんのもとにもパワー全開のきよしさんがいらっしゃいますね。
とびきりの歌声、そしてとろけるような笑顔にあふれる愛...。
これから日本全国で素敵な出会い、そして思い出が生まれていくことでしょう。
今年もきよしさんの応援、心をひとつにしてがんばりましょうね。
 
※「教えてきよし君」での話題やトークで印象に残ったことがたくさんありましたので、別立てで記事を書くことにしました。今夜にはアップできるかと思います。