千葉県文化会館で開催されたコンサート、夜の部に行ってきました。
この会場にはファーストコンサートツアーの時に初めて行き、まったく勝手もわからずに一人で参加したこともあり、実際に行ってみたら随分遠くに感じて、千葉といっても広いのだなあ、そして自分はコンサートのために遠くまで来てしまったものだなあという実感を初めて抱いた、私にとって思い出深い会場です。
その後、何度か訪れていますが、今ではご一緒する友人もおり、それほど遠くには感じませんので不思議なものですね(笑)。
 
さて、コンサートツアーもこの日で61日目、夜公演で122公演目となりました。
この日の「演歌名曲コレクション・リクエストコーナー」での1曲は「月太郎笠」でした。
曲中に「♪生まれ銚子は祭り頃」という歌詞があり、会場が千葉ということでの選曲だったようですが、先日のファンクラブ限定コンサートでも歌ってくださり、その凄みさえ感じさせる歌唱に聴き惚れながら、またしばらくは聴く機会はないのだろうと、しばし聴き納めの気分でおりましたので、今回もう一度聴くことができ、あらためて聴き入り、惹き込まれました。凄みと哀切を艶めく歌声で歌い上げ、そんなきよしさんの歌唱を聴いていたら、もしこれが映画だったら、月太郎がどうなってしまうのか、心騒いでスクリーンを見たいのに見ていられないかもしれない
...。何だかそんなことまで想像してしまったのでした。素晴らしくドラマティックな歌唱だと感じました。
そして11月10日の「演歌名曲コレクション13~虹色のバイヨン~」のリリース間近ということで、曲目のリニューアルがありました。
カバー曲は「北国の春」、そして「夜がわらっている」の2曲。オリジナル曲は「港の花」、「ゆびきり橋」を歌ってくださいました。
「北国の春」は、こぶしが気持ちよいほどにまわっていて、あたたかな歌唱で、何だかずっとこのままここにいたいなあと、幸せな気持ちにさせていただいたのです。
私が初めて「北国の春」という歌を聴いたのはいつどこでだったのか、まったく覚えてはいないのですが、でも初めて聴いた時には、きっとこんな印象を抱いたのだろうなあということを、きよしさんの歌声は思い出させてくれたのです。
昭和の名曲をきよしさんが歌われる時、知らない曲も多々ありますが、何十年も昔の曲だと知ってもどこか新鮮な印象を抱くことが多いのは、やはりきよしさんが歌ってくださるからこそのミラクルなのだと思います。
こうして自分自身がよく知っている曲を歌っていただくとあらためてそう感じるのです。
きよしさんは1曲、1曲、その歌に命を吹き込んで、その歌を生き生きと輝かせることができる方なのですね。以前もブログに書いたことがあると思いますが、本当に歌たちのほうが、きよしさんに歌ってほしいと望んでいるように思えてきてしまうのです。
そして先日の「金曜バラエティー」でも披露された「夜がわらっている」は、心の準備をして聴いていても、度胆を抜かれてしまうような歌唱です。そして歌っていてどんどんきよしさんが歌にのめり込み、時折、悪魔的な表情をされるのも、たまらなく魅惑的に感じるのです。
曲中のファルセットも怖いほどに冴え、思わずため息が出てきました。
きよしさんは歌い終えると、ニヤリと笑っておられました。曲の主人公がからだの中にまだ残っていながらもその歌唱にご自身でも満足された、そんな笑みだったのではないかと感じました。
オリジナル曲では、きよしさんの魅力がはじけます。きよしさんも「氷川きよしがピュ―と出てくるんです」というようなことをおっしゃっていたかと思います。
この”ピュー”というような音表現が大うけになると、きよしさん、「皆さん、笑ってくださった」と気をよくされていました。
  
この回での質問コーナーでは、「きらめきのサンバ」の「♪普段ならば 引っ込み思案も」というところの振りはご自分で考えたのですか? というものがありました。
きよしさんなりに”引っ込み思案”になったところをイメージして考えられたのだそうです。
そして「そんなきよしさんを見ると抱きしめたくなります」と書き添えられていました。
それを聞いて”ええ、そうかなあ?”
と少し驚いているきよしさんに西寄さんは、
「この振りに限らず、氷川さんは何をされてもそう見えるのです。ご自分ではそれが当たり前だから気付いていらっしゃらないんですよ」
 とおっしゃり、その振りを真似して見せてくださいました。
すると”怖い”という声があがっていました(笑・西寄さん、ごめんなさい)。
今回、西寄さんが代表で(?)、きよしさんに抱きしめられ、頭をなでていただく一幕がありました。
”いくら西寄さんでも許せません!”と思ったのは私だけでしょうか(笑)。
 
そして7日の「NHKのど自慢」にゲスト出演される話題になって、ご年配の方がおられると、ここまでどうやっていらしたんだろう、大変だったんだろうなあと想像してしまって、思わず抱きしめたくなるのだとお話ししてくださいました。
きよしさんは福岡にいらした高校生の頃、一度でいいから「NHKのど自慢」に出場してみたかったのだそうです。
それで予選会も最初は抽選なので三度ほど応募されたのですが、当たらなかったのだそうです。
オープニングでの出場者の登場シーンを真似てみせてくださり、
「出たかったぁ!」
とおっしゃっていました。
何度もゲスト出演されている、きよしさんの初めて聞くそんな素朴な発言に、「NHKのど自慢」にゲスト出演されると、いつも楽しそうにされているのは、そういう思いがあったからなのだなあと感じたのです。
もっぱらお母さまが往復はがきを書いてくださり、1回に30枚くらい応募されたのだそうですが、宛名を見てみたら”のど自慢”の慢の字が抜けていて、”のど自”になっていて(もしかしたら、ひら仮名で書いていらして”ま”が抜けて”のどじん”になっていたとおっしゃっていたかもしれません。聞き取り不明瞭でごめんなさい)、
きよしさんはそれに気付いて、お母さまに「なんこれ? のど自(じん)になっとるよ」(うまく博多弁、表現できずにごめんなさい)。とおっしゃったのだそうです。
それを聞いて西寄さんが、
「じゃあ、どこか別のところに届いてしまったんじゃないですか?」
とフォローされ、場内またまた大爆笑になったのでした。
そして、きよしさんが珍しく「当日、いらっしゃる方?」と聞いてくださったので、私も大きく手をふらせていただきました。
ゲスト出演されるようになった今も、出場者の方を憧れのまなざしで見つめているらしい、そんなきよしさんに微笑ましい思いを抱いたのです。
 
この日は西寄さん、全61会場の名称はもちろん、リクエストコーナーの61曲の曲名すべてを諳(そら)んじてくださいました。すごいスピードでまるで歌うようでした。
そんな西寄さんの様子にきっと眠っていても唱えているのではないかしら? と想像してしまいました。
きっと最終日に向けて、準備されているのではないでしょうか? このコーナーを見事に締め括るその日に、きよしさんへの労い、そして敬意を表して、諳んじてくださるのではないかと期待してしまうのでした。
 
オリジナル曲「妹へ」の歌唱はなくなりましたが、森川つくしさんを紹介されるコーナーは続いていました。西寄さんがきよしさんの大阪でのコンサートで「母ゆずり」を聴いた方からの投書を紹介されていました。
つくしさん、がんばってきた成果が出てきたのではないでしょうか? 
先日の「虹の架け橋 まごころ基金コンサート」でつくしさんは他のデビュー3年以内の女性歌手の方たちと一緒に出演されましたが、いずれおとらぬ実力派揃いで、つくしさんはこんなに厳しい中でがんばっているんだなあ、と感じました。
”大切な事務所の後輩。大きく翔いてほしい”
そう願う、きよしさんや事務所の皆さんの思いを感じたのでした。
 
そして後半、熱唱が続いていきました。
きよしさんの歌声は、どの曲も輝きをましていきますね。
何度聴いてもどこか新鮮なのです。そして初めて聴いた時に感じたであろう感動がよみがえり、同時に歌いこまれてきた曲であれば、その年月の分だけの思い出もよみがえってくるのです。
きよしさんの歌声はそんなふうに人生のあれこれを万華鏡のように映し出してくださるのですね。
感動の一夜でした。
 
以上駆け足でのご報告でごめんなさい。
また思い出したことがありましたら、加筆していきますね。
 
次回は「NHKのど自慢」のご報告ができればと思います。
それまで、皆さま、バイバイバイヨン!